本日も朝の便で東京に発ち、本日からうどん学校の生徒さんの盛り付けチェック、明日からは経営講義です。
今回の経営講義に御参加の生徒さんの質問と回答集を一昨日より、フェイス・ブックとメルマガにアップしています。
経営講義に御参加の生徒さんは、いつもこの様に、事前に質問を準備してから参加しています。
そして、今回の生徒さんは質問の数が多かったので、事前に回答集を作成し、多くの皆さんの参考用にしました。
(質問)以下「情熱」よりP164:毎日午前3時に起きる・・以前から聞いてはいましたが、人間の体内機能からすると朝日によって身体がりセットされ健康に良いと考えていましたが、3時だと早すぎないでしょうか。→静粛な時間の有効活用は同感です。
(回答)トータルの睡眠時間が重要であり、人間にとって健康的な生活をする上に、夜10時から朝は2時までの4時間を睡眠時間の中に取り入れることが必須だと言われています。
従って、私の場合は、夜9時に就寝し、3時起床をやっていました。
澄み渡り、静粛で、集中出来、成果の上がる、朝の時間の活用は非常に重要です。朝型になると、人生が変わります。
(質問)P167:瞑想について、呼吸方法はわかりましたが、瞑想方法を具体的に教えていただきたい。(私は、座禅の姿勢で蝋燭の炎を見つめ、未来のなりたい自分と環境を想い浮かべています)ヨガも同じ効用があると考えますか?
(回答)瞑想の場合は、呼吸法が重要です。
1分間に5、6回位の長い呼吸をし、吸うときは鼻から吸い、吐くときは口から吐きます。
そして、呼吸に集中するか、上記のように未来のなりたい自分を思い浮かべるのも良いと思います。
(質問)「金儲けを目指さない店だけが繁盛する」より、以下同様P19:利益が自然に出るという、この「自然」とは「自動的」ということか。
文脈として理解しているが、自然のプロセスがあるのか。
(回答)利益を求めると、むしろ出ないで、利益を求めないで、お客さまの満足感を増すことだけに集中していると、売上が上がり、自然に利益が出るということです。
頭の中で、利益を追い求めないことが大切で、利益に集中すると、利益が出ないで、顧客満足に集中すると、結果として利益が出るという意味です。
(質問)P100 :ドラッカー流でいう、「小さく始める」という「小さい」の定義は、麺専門店ではどのくらいの規模(事業計画上のデータ等)と定義すればよいか。
(回答)これはその人の能力によってまったく異なります。
能力のある人であれば、100席の店でも小さい位で、能力のない人であれば、10席の店でも大きいかも知れません。
従って、自分の能力に比較しての場合と、理解して下さい。
この場合の本当の意味は、リスクを冒すのですが、リスクを最小限にコントロールすると理解すると良いと思います。
(質問)P105:良き相談相手を持つ。藤井社長の場合はどなただったのか?
答えられる範囲でお聞きしたく考えます。(私の場合は、妻は別として、両親、親族は決してありません)
(回答)良き相談相手は、社内のスタッフ、社外のコンサルタント、会社の顧問等常に相談相手がいます。
特に、社内のスタッフたちは素晴らしい相談相手です。
(質問)P111:有名チェーン店の例が随所に登場しますが、最近開店したお店では、木の店内でもなく、演歌、歌謡曲がかかり、商品特性、盛り付けも70点レベル だったが、やはり事業が拡大するとマネージメントが困難だと感じたが、事業拡大しても95点以上を維持するべきか。(当然、そうであるべきと考える が・・)
(回答)たいへん申し訳ないのですが、該当有名チェーン店のそのような店を見たことがないので、コメントが出来ません。
良い点だけを見て、悪い点を見ないで、真似しない方が良いと思います。
少しブレイク(質間ではありません):P156:デザイン思考、IDEOの数ページ記載されております。デザイン思考は私も非常に興味深くというよりも、実践開業(使命やコンセプト、ビジョンを考える上で)の中でとても重要な部分に位置付けている思考です。
2009年に1か月IDE0でOJTに参加し、イノベーションを興す現揚を目の当たりにし衝撃を覚えました。麺専門店も固定観念、先入観を捨て、更に考え抜いていきます。
(回答)デザイン思考は、イノベーションを起こす素晴らしい手法であり、概念です。
まだ日本ではそれほど広まってはいませんが、これからはイノベーションを起こすには、欠かせない手法だと思います。
(質問)P169:過去との断絶、同感であり、つまり「過去を否定」する思考から始めると考えていますが、一方、別書にて「成功体験を共有する」という記 載があったかと考えます。過去に起こった成功体験は時には必要なのでしょうか。(イノベーション部分での質問としては不適合ですがご了承ください)
(回答)過去との断絶も大切ですが、同時に、過去の成功体験並びに失敗体験もすべてなぜ成功したのか、なぜ、失敗したのかを理解しておくのは大切です。従って、単に成功体験を共有するだけではなく、成功の原因を理解することが大切です。
ピーター・ドラッカーの名言集は、本日で最後になりましたが、改めて読めば読むほど、深く考えさせられる内容です。
常に、深く理解して、実践しなければいけない内容ばかりでした。
85.動く前に、何をいかに行うかという問題に取り組むことが大切
行動と動作を混同してはいけない。
製品、サービス、プロセスが成果を生まなくなり、その廃棄が必要になると、あらゆる組織が組織改革に走る。
もちろん、組織改革が必要なことは多い。
だがそれは、何をいかに行うかという問題に取り組んだ後に行うことである。
組織改革だけでは、単なる動作であって、意味ある行動の代わりとはならない。
86.真のイノベーションと新奇さを混同してはいけない
真のイノベーションと新奇さを混同してはいけない。
イノベーションは価値を生む。
新奇さは面白いだけである。
ところが組織の多くが毎日同じことを行い、毎日同じものをつくることに飽きたというだけで、新奇なものに取り組んでしまう。
87.イノベーションは小さく始める
イノベーションを成功するためには、小さくスタートしなければならない。
大がかりであってはならない。具体的なことだけに絞らなければならない。
88.イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である
イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である。
89.イノベーションを行うために分析すべき7つの機会
イノベーションを行うためには、機会を分析することから始めなければならない。
分析すべき7つの機会とは、(1)予期せぬこと(2)ギャップ(3)ニーズ(4)構造の変化(5)人口の変化(6)認識の変化(7)新知識の獲得である。
90.最も重要なことに集中することの大切さ
成果をあげるための秘訣をひとつだけ挙げるならば、それは集中である。
成果をあげる人は、最も重要なことから始め、一度にひとつのことしかしない。
91.「まだ行っていなかったとして、いまこれに手を付けるか」を問うことの大切さ
集中するための第一の原則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。
そのためには、自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、「まだ行っていなかったとして、いまこれに手を付けるか」と問わなければならない。
92.貢献を行うための事柄に時間を割くことの重要性
集中が必要なのは、仕事の本質と人間の本質による。
いくつかの理由はすでに明らかである。
貢献を行うための時間よりも、行わなければならない貢献の方が多いからである。
93.時間こそ最も欠乏した資源
成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。
あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは、最も欠乏した資源である。
それが時間である。
94.時間は代替できない必要不可欠な資源
時間こそ真に普遍的な制約条件である。
あらゆる仕事が時間の中で行われ、時間を費やす。
画像は、最近のラーメン学校の生徒さんのワイルドな作品事例です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。