年も明けて、2日経ち、相変わらず穏やかな正月を過ごしています。
年末には、経営講義の教科書である「ラーメン、蕎麦、うどん店の教科書」の改訂版の執筆に集中していて、十分な散歩とか筋トレが出来ていなくて、外へ出る と寒さを感じていたのですが、今年に入ってから散歩、筋トレに精を出すと、外の寒さがぜんぜん感じられなくなりました。
改めて、身体を動かすことの大切さ、瞑想の大切さを感じます。
昨年8月に左肩を脱臼し、9月中旬に手術をして、十分な筋トレが出来なくなっていたのですが、リハビリの甲斐が合って、徐々に動かせる範囲が広がってきました。
肩に金属が入っているので、冬の寒さが堪えるので、今は左肩の周りに毎朝、シャツの上から3個の大きいカイロを貼っています。
お蔭で、肩が非常に快適になってきましたが、腱が切れているのを修復しているので、筋トレをやっていても以前のような力がないのがよく分かります。
再度、ゼロからの鍛え直しになりましたが、根気よくやっていきたいと思います。
運動をしていると、このような怪我は当たり前であることがよく分かりました。
フェイス・ブック、ブログをこの様に毎日書くことにより、私の場合は、学ぶテーマ、即ち、弱い部分、足りない部分、まだ出来ていない部分が自然に分かってくるのです。
フェイス・ブック、ブログを書くことにより、たくさんの調べものをするので、学習が自動的に出来てくるのです。
その点では、フェイス・ブック、ブログを書いたり、本を書いたりすることは自分自身の課題を見つける上でも最高の方法ではないかと思います。
ドラッカーも言っているように、成果が上がっている部分は自分の強みの部分であり、組織の強みの部分なのです。
弱点の補強ではなく、強みの強化が大切なのですが、現状のどこに問題があるかを知る場合は、成果が上がらない部分に無駄な時間を使っているはずなので、それを止めるか、何かの対策を打たねばならないのです。
或いは、ビジネスの将来を見通した場合は、今は苦手分野であるが、どうしても強化しなければいけない部分もあります。
それをすべて自分で解決する必要はなく、強い人を呼んでくるか、或いは強みを持った人たちとアライアンスを組まなければいけないのです。
そのためにも、常に自分自身のビジネスについては、精通しておかねばならないのです。
いずれにしても、ドラッカーは私にたくさんの宿題を与え続けてくれているような気がします。
ドラッカーの素晴らしい思考を身につけるためにも、今年は1日も休まずにドラッカーに取り組む所存です。
1年後にどれだけ進化したか、大きく進化した自分自身に会いたいと思います。
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「未来の予測より先に現状認識を」です。
47.未来の予測より先に現状認識を
未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
現実からしかスタートできないからである。
(解説)日本には、3現主義として、現地、現物、現実の確認があり、何か、問題が起きた時に、或いは上手くいっている時でさえ、常に現地、現物、現実の確認は大切なのです。
昨年末には、麺学校の卒業生の店回りを行ない、強くこのことを感じました。
現地、現物、現実の確認を行なうと、今まで見えなかったものが見えてくるようになるのです。
同時に、われわれがいかに頭の中だけで、問題点とか物事を処理しているかがよく分かり、特に経営者は、そのための時間を十分に取らなければいけないことがよく分かります。
現地、現物、現実主義を貫いていくと、どうしても自分の部屋から出たり、自分の部屋から出て行かざるを得ないのです。
そうして、これらの考え方、努力、すべての原点は、責任感です。
今回の名言集の一番目に出てくるのも責任感で、ドラッカーも「業績を上げる最大のカギは責任感であり、権威や権限ではない。」と、言っているのです。
責任感が薄いと、どんなにテクニックを駆使しても、頭が切れても、成果を上げることが出来ないのです。
これは、当社のスタッフを見ていても、まったく同じことが言えます。
責任感の強い人と、そうでない人に対する信頼感はまったく異なります。
基本的に当社で、役職のランクが上層部に登っているスタッフほど、責任感の強い人ですが、その中でも、差が出てきます。
最終的に信頼を置ける人は、責任感の強い人になります。
そして、責任感の強さを教えることは非常に難しいのです。
次にドラッカーが指摘しているのは、「仕事で成果をあげる人の特徴」です。
ドラッカーの観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートせずに、時間からスタートするのです。
計画からもスタートせずに、何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートするのです。
最後に、時間を管理すべく、自らの時間を奪おうとする非生産的な要素を退けるのです。
特に今年は、成果を上げることに徹底的に注力していこうと思っているので、自分自身の時間管理と自分自身のマネッジメントの見直しが必須項目です。
次に「時間管理の鉄則」では、次のように指摘しているのです。
時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを知らなければならない。
どれだけ、成果が出ることに時間を使えているかどうかが重要なテーマであり、今まで、時間をベースに物事を深く思考していなかったので、今年は常に時間を意識した取り組みにフォーカスします。
麺学校の経営講義で、生徒さんたちは、お金に換算すると非常に理解度が高まるので、時間をお金に換算すると、もっと分かり易いかも知れません。
いずれにしても、数値に換算し、当社の麺学校で教えているすべての料理も、デジタル・クッキングで数値にして教えているので、非常に分かり易いのです。
従って、われわれの日々のあらゆる取り組みを時間に置き換えて、管理するのは、これからの重要なテーマであると思います。
従って、「タイム・マネッジメント」こそ、「デジタル・マネッジメント」そのものであるのです。
そして、ドラッカーが指摘する、成果が上がらない人の特徴は次の通りです。
「成果が出ない人の3つの特徴」
いかなる成果もあげられない人の方がよく働いていて、成果の上がらない人は、
第一に、ひとつの仕事に必要な時間を過小評価する。
第二に、彼らは急ごうとする。
第三に、彼らは同時にいくつかのことをしようとする。
上記の3項目とも耳が痛い話ばかりですが、真理を突いた話だと思います。
これらの3項目を見ると、私が以前からよく話す、器用貧乏の話と共通項があります。
成果が上がる人ほど、あれこれやらないで、集中していることが分かります。
特に私のように、会社全体を見なければいけないものにとって、一番難しいのは何かに集中することです。
これをやろうとすればするほど、やらなくてよい部分を他の責任感のあるスタッフたちに委譲しなければいけないのです。
従って、私の大切な仕事のうちの一つは、私のやらなくてよい部分を責任を持って引き受けてくれる、責任感のある素晴らしいスタッフを見つけたり、育てたりすることなのです。
次にドラッカーは「効果が出ているか、仕事を再検討する重要性」を指摘しています。
そして、「組織に働く者は、成果に何も寄与しないが、無視できない仕事に時間をとられる。膨大な時間が、ほとんど役に立たない仕事、あるいはまったく役に立たない仕事に費やされている。」と言っているのです。
もし、成果に役に立っていない仕事を半減で来たら、われわれの成果は大幅に上がるはずです。
従って、ドラッカーが知識労働者の成果を上げるための第一番目に行なうことは、仕事の目的の見直し、仕事の意味の見直しであったのです。
その仕事の本質は何か?を再定義し直すことにより、本当に今やっていることが、必要なことかどうかを見直さなければいけないのです。
殆どの成果の上がっていない企業、成果の上がっていない仕事は、これが充分ではなかろうかと思います。
そして、このことについて、社内で常に深く思考する習慣が大切で、一人ひとりのスタッフが仕事の意味を理解することにより、成果はまったく変わってくるのです。
今回の教科書の改訂版にも書きましたが、下記のようなサンタクロースの話があります。
私は8、9年前、2年間にわたってダイヤモンド社主催のドラッカー塾へ通い、
国永先生よりドラッカー・マネッジメントについて熱心に学び、国永先生は難解な、ドラッカー・マネッジメントをたくさんの事例を使いながら、わかりやすく教えてくれました。
いまでもよく覚えているのが、使命感のあるサンタクロースと使命感のないサンタクロースの話です。
クリスマス・イブの寒い夜、トナカイのソリに乗って、子供たちにクリスマスプレゼントを配って回るサンタクロース、そのサンタクロースに、使命感のあるAチームと使命感のないBチームの2チームのサンタクロースがいました。
Aチームのサンタクロースの使命は、「子供たちに夢を届ける」ことであり、Bチームのサンタクロースは、自分たちの仕事は「子供たちにプレゼントを届ける」ことだったのです。
さて、クリスマス・イブの夜は、雪がチラチラ降っている寒い夜で、しかも、わざわざ屋根の上に登り、煙突の中を通ってプレゼントを届けるのです。
そこで、使命感のないBチームのサンタクロースたちは、「こんな寒い夜に屋根の上に登ったりしたら危ないじゃないか」、「それに、煙突の中を通らなきゃい かんというのは、どういうことなんだ。せっかくの衣装が煤で汚れてしまうじゃないか」、「なぜ、昼間堂々と表玄関から届けてはいけないのか」などと、口々 に不平不満を言います。
それでも規則は規則、嫌々ながら煙突をもぐっていくのですが、煙突の中にレンガが出っ張っていたり、煤が付いていたりするので、せっかくのプレゼントも破れたり、汚れたりしてしまいましたが、Bチームのサンタクロースたちはまったく意に介しません。
汚れていようと何だろうと、プレゼントを届けさえすりゃそれでいいんだろうとばかり、ぞんざいに置き捨てて帰っていきました。
一方、Aチームのサンタクロースたちは不満など一言も口にしないだけでなく、
「子供たちに夢を届ける」という使命を達成するため、翌朝、目を覚ました時に子供たちが感激するようにと、煙突に入る前にプレゼントにカバーをかけるなど、入念な準備をしてうえでプレゼントを届けました。
以上が使命感のあるサンタクロースと使命感のないサンタクロースの話で、わざわざ説明するまでもないと思いますが、この話は使命感のあるとないとでは結果がまったく違うものになることを教えているのです。
この辺にトップとしての、一番重要な仕事がありそうです。
スタッフたちが仕事として、仕事をとらえているのと、使命感に燃えて取り組むのでは、まったく異なった成果が現われるはずです。
成果の上がっていない組織は、使命感が行き渡っていないだけなのかも知れません。
画像は、香川県の中讃地区だけで食べられている、県民ショーでも有名になった「餡餅雑煮」です。
元旦も本日も食べましたが、これを食べると正月気分になり、たいへん美味しいです。
亀城庵では、年中、提供しています。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。