相変わらず、エンドレスの日々を送っていますが、一番気を付けなければいけないのは、体調管理です。
体調が厳しくなってくると、弱い部分にアラームが出てきて分かるのですが、そのアラームを気付かない位、疲れてくると何か発症し、更にそのままにしておくと、取り返しのつかない重症になるのです。
最近、仕事が重なり、アラームを超えて仕事をしていて、喉を傷めてしまい、さすがに、昨日の朝は厳しかったので、会社に行く時間を少しずらして出社し、フルーツのドリンクを1日中シッカリ飲んでいたら、夕方頃には、すっかり良くなりました。
昨日のドリンクのプレゼンで使った、細かく切ったカット・フルーツを大きめのグラスにシッカリ入れて、上から炭酸水を注いだ、フルーツ炭酸水は、非常に身体に効き、身体中の毒素を洗い流してくれたようです。
このような少しの工夫で、体調を整えることも、簡単に出来、われわれの日々の生活、仕事には少しの工夫で良くなることが幾らでもあるのです。
昨日は午前中で、スイーツとドリンクのプレゼンを終え、午後から、開発チームと新しいテーマの打合せを行ないましたが、現在は構想の段階で、一番楽しい段階です。
自由な発想で、過去にない、イノベーションを起こすために、ありとあらゆる方法の検討を行ないます。
何かを始めようとすると、似たようなものは何か既に世の中にあるのですが、それらを否定し、現状の問題をつぶし、最高のものを作り上げるのです。
最も時間がかかるのが、この段階で、単に机上で発想するのではなく、実際に使っているお客さまのお店にも出向き、使用者の声も集めていきます。
そして、自分たちで機械を使って麺を作り、自分たち自身でも問題点を体験、把握していくのです。
従って、発想も頭の中の発想と同時に、身体も使わないと良いアイデアは生まれないのです。
アイデアというと、頭の中だけの話だと思っている人も多いのですが、決して頭の中だけではなく、行動が伴わなければ、イノベーションは起きないのです。
イノベーションを起こすためには、左脳と右脳をフル活動して、論理的な計算と自由な発想を組み合わせ、更には、現実の世界を観察し、それが完成したら世の中に受け入れられるものでなければいけないのです。
従って、機械の開発の仕事は、設計室に閉じこもって特別な能力を持った人の仕事のように思う人もいますが、まったく異なり、手を汚して行なう、泥臭い地道な作業なのです。
頭だけでなく、手を使い、五感をフル活動して行なう、全人的な活動であり、私は昔からそのようにして開発を行ない、麺の美味しさにかけては、絶対に譲らなかったので、当社の製麺機がベスト・セラーになり、ロング・セラーになった秘訣ではないかと思います。
要するに、機械の開発において、現地、現物、現実の3現主義は、絶対に欠かせないのです。
これは、開発における重要な手法ですが、販売についてもまったく同様で、仮説に基づき、さまざまな対策を立てますが、常に細かい検証が必要なのです。
昨日も開発の打合せの後、販売関係の打合せを行ないましたが、打ち合わせていると、担当者の立てたプランの問題点が見えて来ます。
十分な検討がなされていないので、まだ不十分な部分があり、深さが足りないことが分かりました。
こうして、一緒に検討していくと、担当者ごとの課題が見えてくるのです。
多分、本人は一生懸命にやっているのですが、あらゆる事柄をチェックしているかどうかのチェック項目を自分自身で持っていないので、十分なチェックが出来ていないのです。
仕事の仕方については、常に自分なりの物差しを持っていて、常にその物差しでチェックしていくことが大切です。
開発の仕事にしろ、販売の仕事にしても、総務の仕事にしても、まったく同じことで、少なくともプロのビジネスマンであれば、プロの仕事師にならないといけないのです。
一年ぶりの新潟でのパワー・アップ・イベントが、いよいよ来週からスタートで、4月14日(火)~16日(木)で、私もセミナーで参加します。
https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/
私のセミナーは、以下の3つで、今年になってから訪問した、ロンドン、香港、台中、LAの最新店舗のご紹介を致しますので、既存店の方がたにとっても、今から開業する方がたにとっても、世界の最新外食情報を知るチャンスです。
1.従業員満足度UP=いい人材確保~そのために店づくりをどうしなければならないか~
2.利益倍増計画~多店舗展開へのステップアップ~
3.オーナー様、店長、スタッフ必聴!~スタッフのモチベーションアップセミナー~
本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。
ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。
◆なすべきでないこと
成すべきことがあるように、下記のように、3つの「なすべきでないこと」があるのです。
(1)まず、利口であろうとしてはならない。
イノベーションの成果は、普通の人間が利用できるものでなければならないのであり、多少なりとも大きな事業にしたいのであれば、さほど頭のよくない人たちも使ってくれなければならないのです。
つまるところ大勢いるのは平凡な人たちであり、組み立て方や使い方のいずれについても、利口すぎるイノベーションはほとんど確実に失敗するのです。
(2)次に、多角化してはならないこと、散漫になってはならないこと、一度に多くのことを行おうとしてはならないことです。
もちろんこれは、「なすべきこと」の一つとしての的を絞ることと同義であり、核とすべきものから外れたイノベーションは雲散し、アイデアにとどまり、イノベーションにいたらないのです。
ここでいう核とは、技術や知識にかぎらず、市場のこともあり、事実、市場についての知識のほうが、技術についての知識よりもイノベーションの核となるのです。
イノベーションには核が必要であり、さもなければあらゆる活動が分散し、イノベーションにはエネルギーの集中が不可欠であるのです。
またイノベーションを行おうとする人たちが、互いに理解しあっていることが必要であり、そのためにも、統一、すなわち共通の核となるものが必要であり、多様化や分散はこの統一を妨げるのです。
(3)最後に、明日のためにイノベーションを行おうとしてはならないのであり、現在のためにイノベーションを行わなければならないのです。
たしかに、イノベーションは長期にわたって影響を与えるかもしれない、あるいは、20年たたなければ完成しないかもしれないのです。
コンピュータは、最初の実用機が市場に出て25年後の1970年代の初めまで、ビジネスにさほど大きな影響は与えなかったのですが、それは科学計算、給与計算、パイロット訓練のシミュレーションに、初めから利用することができたのです。
「25年後には、大勢の高齢者がこれを必要とするようになる」と言えるだけでは十分でなく、「これを必要とする高齢者はすでに大勢いる。もちろん時間が味方である。25年後には、もっと大勢の高齢者がいる」と言えなければならないのです。
現在の時点で直ちに利用できなければ、ダ・ヴィンチのノートに描かれたスケッチと同じであって、アイデアにとどまり、われわれのほとんどはダ・ヴィンチほどの才能をもっておらず、われわれのノートが、それだけで不滅の価値をもちつづけることはないのです。
このことを完全に理解したのが、エジソンで、彼以外の発明家たちは、すでに1860年から65年頃にかけて電球の発明にかかっていたのですが、彼は必要な知識が揃うまで10年待ち、それまでは、電球は明日のことに属していたのです。
彼は必要な知識が揃ったとき、すなわち電球が可能なものになったとき、2年間にわたって膨大なエネルギーと有能な人材を集中的に投入したのです。
イノベーションには、ときとして長いリードタイムが伴い、医薬品の開発研究では10年を要することも珍しくなく、それにもかかわらず、今日、医療上のニーズが存在していない医薬品の開発研究に着手する製薬会社はないのです。
◆イノベーションを成功させるための3つの条件
そして最後に、3つの条件があり、いずれも当然のことでありながらしばしば無視されているのです。
(1)イノベーションとは、仕事でなければならない。
イノベーションを行うには知識が必要であり、創造性を必要とすることも多く、事実、イノベーションを行う人たちのなかには、卓越した才能をもつ人たちがいるのですが、彼らが同時に異なる分野で働くことはほとんどないのです。
あの恐るべきイノベーションの才能をもっていたエジソンでさえ、電気の分野でしか働かず、イノベーションに優れたニューヨークのシティバンクが、小売業や医療についてイノベーションを行おうとすることはありえないのです。
イノベーションには、ほかの仕事と同じように、才能や素地が必要であるのですが、イノベーションとは、あくまでも意識的かつ集中的な仕事であり、勤勉さと持続性、それに献身を必要とし、これらがなければ、いかなる知識も、創造性も、才能も、無駄となるのです。
(2)イノベーションは、強みを基盤としなければならない。
イノベーションに成功する者は、あらゆる機会を検討し、「自分や自分の会社に最も適した機会はどれか、自分(あるいは自分たち)が最も得意とし、実績によって証明ずみの能力を生かせる機会は何か」を問わなければならないのです。
このとき、イノベーションの仕事は、ほかの仕事と変わるところがないのですが、イノベーションほど、自らの強みを基盤とすることが、とくに重要なものはほかにないのです。
なぜならば、イノベーションにおいては、知識と能力の果たす役割がきわめて大きく、しかもリスクを伴うからであり、イノベーションには相性も必要であり、何ごとも、その価値を心底信じていなければ成功しないのです。
当然のことながら、恐ろしく生真面目であることを自他ともに認める科学志向の人たちからなる製薬会社が、口紅や香水で成功したことはなく、イノベーションの機会そのものが、イノベーションを行おうとする者の価値観と合っていなければならないのです。
彼らにとって意味のある重要なものでなければならず、さもなければ、忍耐強さを必要とし、かつ欲求不満を伴う厳しい仕事はできないのです。
(3)イノベーションはつまるところ、経済や社会を変えるものでなければならない。
それは、消費者、教師、農家、眼科手術医などの行動に、変化をもたらさなければならないのであり、プロセス、すなわち働き方や生産の仕方に変化をもたらさなければならないのであり、イノベーションは、市場にあって、市場に集中し、市場を震源としなければならないのです。
2イノベーターの保守性
1、2年前、起業家精神をテーマにしたある大学のセミナーで、心理学者たちの発言を聞いたことがあり、それぞれの意見には対立する点も多かったが、起業家的な資質が、リスク志向であるということでは意見が一致していたのです。
そこで、プロセス・ギャップによるイノベーションをもとに、25年で世界的な事業を育てたある有名な起業家がコメントを求められたのですが、彼はこう言ったのです。
「みなさんの発言にとまどっている。私自身、大勢の起業家やイノベーターを知っているつもりだが、今まで、いわゆる起業家的な人には会ったことがない。私が知っている成功した人たちに共通している点は1つしかない。それはリスクをおかさないということである。彼らはみな、おかしてはならないリスクを明らかにし、それを最小限にしようとしている。そうでなければ、成功はおぼつかない。私自身、リスク志向でいたかったならば、不動産や商品取引、あるいは、母が希望したように画家になっていたと思う」
これはドラッカーの経験とも一致し、ドラッカーも、成功した起業家やイノベーターを大勢知っているが、彼らのなかにリスク志向の人はおらず、通俗心理学とハリウッド映画によるイメージは、まるでスーパーマンと円卓の騎士の合成であるのです。
しかし、実際にイノベーションを行う人たちは、小説の主人公のようではなく、リスクを求めて飛び出すよりも、時間をかけてキャッシュフローを調べているのです。
イノベーションにはリスクが伴い、スーパーでパンを買うために車に乗ることにもリスクは伴う、そもそも、あらゆる経済活動にリスクが伴うのです。
しかも昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが、明日をつくることよりも、はるかに大きなリスクを伴うのです。
イノベーションは、どこまでリスクを明らかにし、それをどこまで明らかにできたかによって、成功の度合いが決まり、どこまでイノベーションの機会を体系的に分析し、どこまで的を絞り、利用したかによって決まるのです。
まさに成功するイノベーションは、予期せぬ成功や失敗、ニーズの存在にもとづくものなど、リスクの限られたイノベーションであり、あるいは、新しい知識によるイノベーションのように、たとえリスクが大きくとも、そのリスクを明らかにすることのできるイノベーションであるのです。
イノベーションに成功する者は保守的であり、彼らは保守的たらざるをえないのであり、彼らはリスク志向ではなく、機会志向であるのです。
画像は、昨日、新規開業セミナーで来社した、2年前のうどん学校の卒業生で、現在勤務中の会社の仕事として、起業を検討しているようです。
麺學校の卒業生のうちで、開業率は3割ですから、7割の生徒さんたちは実際の開業まで行かないのです。
特に当社の麺學校の場合は、開業を止める場合が多いのです。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。