明日7月12日(日)から7月14日(火)までの3日間、ドリーム・スタジオ東京にて、「麺専門店繁盛支援イベント」を開催し、さまざまなセミナーがあり、13日は、私も参加します。
(https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/dream-studio-tokyo/)
7月20日(月)、21日(火)の2日間、シンガポールで「1day ramen school」と「1day udon school」を開催し、2日間とも、私も参加します。
(https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/dream-studio-singapore)
昨日昼にLAを発ち、昨晩日本に到着し、自宅には夜遅くに到着し、今朝は、朝から散歩と筋トレに励み、心身ともに非常にスッキリしました。
LAでの最後の2,3日は先週までの疲れと時差ボケの影響で少し体調がおかしかったのですが、帰国し、いつもの朝の行事を行なうと、リフレッシュし、スッキリするのですが、身体にまだ疲れがたまっていて、身体中がほてっているのが分かります。
今朝は総務の河原さんに迎えに来て貰い、会社に到着すると会社の塀の中に植えてある多くのミカンの木に実が付き始め、多い木には相当数の実がつき、会社の回りの塀沿いには、果実のみのる果物の木を植え始めたのですが、みかんの木は植えてから収穫できるまでの期間が非常に短いのです。
本日は土曜日であったのですが、明日日曜日から私の出張が始まり、当分会えないので、関係者には出勤して貰い、午前中から打ち合わせを始めました。
出張中も常に本社とはメールでやり取りし、問題点を把握し、私なりに問題点をまとめているので、打合せを行なうと、全員のコンセンサスが取れ、情報の共有化が進むのです。
その様にして、朝からは開発関係の打合せを行なったのですが、開発陣も相当数の案件を抱え、大切な開発を行なっているので、次から次へと打合せ事項を処理していきました。
机上の打合せだけではなく、実際に現物を見ながらの打合せも行ない、或いは、実際に麺を作っての確認もあり、実際にやってみると、結果はすぐに分かるのです。
私は元々エンジニアで、機械の開発は専門中の専門であり、内容が良く分かり、細部まで詳しくチェックするので、開発の担当者もやり難いところがあるかも知れません。
開発の担当者と打ち合わせをしていると、若いころから培われている技術者魂が蘇り、ワクワクしながら打合せを行なっていて、私は長年技術者としてやってきたので、図面を見れば直観で、良い機械が作れる図面か、そうでないかが分かります。
機械の開発とか、設計は実際に意図したとおりに出来ないと意味がないので、一番大切なことは出来上がった機械を妥協せずに、徹底的に問題点を潰すことなのです。
私は必ず、出来上がった機械の試験に立ち会い、徹底的にダメ出しを行ない、問題点を指摘し、もし、少しでも課題が残っていると、妥協しないで問題点を潰してから出荷するのです。
先日も、27年間の長きにわたり、お客さまの元で活躍していた真打が役目を終えて里帰りしてきたのですが、丁寧に使われていて、掃除をすると新品のようにきれいでした。
27年間も平気で使えるのは、最初の設計が悪いと、そのようなことは無理で、必要な部分には必要な強度と寿命を持たせ、必要でない所には、余分なお金をかけていないので、27年間使ってもきれいな状態なのです。
本日も開発担当者とか、販売担当者を前にして、当社のラーメン用大型自動製麺機の説明をしていましたが、当社の大型自動製麺機と他社の同じような製麺機の大きな違いは、機械の使用者として、誰をターゲットにしているかの違いなのです。
最近は、ラーメン店が成功して店舗数が増え、最初、リッチメンを入れて製麺していたお客さまもリッチメンで間に合わなくなり、大型の自動製麺機に買い替えるお客さまが増えて来ているのです。
当社のリッチメンは店舗で使う事を想定しているので、プロの職人ではなく、パートタイマーの女性が、楽に安全に使えるように安全装置をフル装備しているのです。
普通の製麺工場ではプロの職人が機械を操作しますが、当社の大型自動製麺機もまったく同じ発想で、同じようにパートの女性に使って戴くことを想定し、ラーメン店の奥の工場で、パートタイマーの女性が、楽に安全に使えるように、リッチメン同様、安全装置をフル装備しているのです。
一般的に、従来の大型自動製麺機の場合は、パートの女性が機械を操作することを想定していないので、当社のような安全装置が付いていないのです、素人が使うのは危険な場合が多いのです。
当社の場合は、このような事実に基づき、大型自動製麺機であっても、パートの女性が安全に操作でき、美味しい麺が楽に作れるような装備を設けているのが大きな特徴です。
従って、安全装置をフル装備しているだけ、機械の価格は高く、価格的には、売り難いのですが、大型自動機の場合は、リッチメン等の小型機と違い、事故が起きると小さい怪我では済まないのです。
私はこのような、使い手側に立った配慮こそ、技術者魂であり、大和魂であると思い、頑なに、一貫性を持ってポリシーを守っているのです。
そのために、機械の価格だけ気にするような経営者には受け入れられないのは100も承知で、従業員を大切にし、麺質を大切にする、お客さまだけに分かって貰えれば良いのです。
本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。
更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。
4残された課題
しかし、これら2つの社会的イノベーションでさえ、例示にすぎないといえるのであり、その前に、政策、姿勢、とりわけ優先順位の大幅な見直しが必要で、そして何よりも、個人と組織が、柔軟であること、学習しつづけること、変化を正常なこと、かつ機会として、受け入れる土壌をつくることが必要なのです。
◆税制の見直し
たとえば、その一つが税制の見直しで、税制は、それが行動に与える影響だけでなく、社会の価値観や優先順位の象徴としても重要な意味をもつのですが、先進国では、税制が昨日を切り捨てることを厳しく罰し、事業や製品ラインの売却や清算による収入を所得として扱うのですが、この金は回収にすぎないのですが、税制は、この金について利益と見なし、法人税を払わせ、株主に分配すれば、あたかも利益の配分であるかのように個人所得税を払わせ、その結果、企業は古いもの、陳腐化したもの、もはや生産的でないものを廃棄しにくくなり、手放すことなく金を注ぎ込まされているだけでなく、さらに悪いことには、その結果、企業の最も有能な人材に、陳腐化したものを守る役目を果たさせ、最も稀少で最も価値ある資源、その明口をつくる役目を果たすべき人たちを、誤って配置させているのです。
あるいはまた、たとえ陳腐化した事業や製品ラインを清算あるいは売却したとしても、その金を株主に配分できなくし、そのため、起業家的な機会への投資に振り向けることのできる資本市場に還流させられなくしているので、その結果、企業はそれらの金を内部に留保し、昔からの陳腐化しつつある事業や製品、すなわち、資本市場では資金を調達できない事業や製品に投入し、ここでも、稀少な資源の大々的な配分の誤りを招いているのです。
起業家社会で必要とされているものは、資金を昨日のものから明日のものへ、移動しやすくさせる税制であり、現行のもののように、それを妨げ、罰する税制ではなく、さらにまた、税制は、成長しつつあるベンチャー・ビジネスにとって最も重大な財務上の問題、すなわちキャッシュの不足を緩和する必要があり、その方法の一つは、国が経済活動の現実を認めることであり、設立後5、6年の新事業にとって、利益は会計上の虚構にすぎないという現実を認めることで、その間、事業継続のコストは、ほぼ必然的に、昨日の事業からの余剰、すなわち昨日のコストを上回る今日の収入分よりも大きなものとなるのです。
ということは、新しい事業が成長するためには、その余剰分をすべて投資しなければならないということで、成長が早ければ、経常の余剰、すなわち利益として生み出すことができる額を超えた投資が必要となるので、成長する新しい事業は、ベンチャー・ビジネスであれ既存企業の一部門であれ、スタート後の数年間は、成長期の小さな子供に大人を養う余剰を生み出すことを期待すべきでないように、法人税をとるべきではなく、そもそも税は、社会における生産者が、ほかの誰か、すなわち非生産者を助けるためのものであり、しかも、新しい事業が成長するまで法人税を免除するならば、結局は、免税分よりもはるかに大きな税収を得られるのです。
もしこの提案が大胆すぎるのであれば、少なくとも、事業が乳幼児の段階にある間の「利益」については、税の支払いを繰り延べられるようにすべきで、資金繰りが厳しい時期を過ぎるまでは、資金を手元においておけるようにする必要があるので、いかなる罰も金利もなしに、これを行えるようにしなければならず、つまるところ、起業家社会と起業家経済の実現には、資本形成を助長する税制が必要であるのです。
日本経済の秘密の一つとして、資本形成にかかわる脱税の奨励があり、日本では金利が非課税となる中規模の貯金口座を一つもつことが許されているのですが、実際は、日本にはそのような口座が、子供を含めた人口の5倍あり、もちろんこれは、マスコミや政治家が攻撃する違法行為であるのですが、日本では、この制度の濫用を防ぐための措置については、きわめて慎重で、その結果、日本は世界で最も資本形成率の高い国になっていて、資本形成の必要性と、金利や配当を罪悪とまではいかなくとも不労所得、あるいは資本家的収奪とする非難とのジレンマを解決する方法としては、迂遠にすぎるかもしれないのです。
しかしいずれにせよ、起業家の時代にあって、競争力を維持しようとするのであれば、日本が半ば公認の違法行為によって実現しているような税制、すなわち資本形成を促進するための税制を構築しなければならず、普段、税制が大きなコスト負担になっているとは思っていなかったのですが、税金に関する業務に大きな人件費を割かれているのは間違いなく、消費税等の計算も非常に面倒な計算になっているのです。
税金に関することは、企業の内部の問題ではないのですが、税金負担が多い国より少ない国の方が、税務処理が難しい国より、簡単な国の方が、これからのグローバル競争には、受け入れられやすいので、企業に大きな負担をかけている国からは、企業が逃避する可能性が高く、国力を落とす原因になりかねなず、海外に出て、国ごとの税制を調べてみると、国ごとに大きく異なり、これから発展する可能性の高い国とそうでない国の差が顕著に分かります。
◆ベンチャーを守る
起業家精神を奨励する税制、少なくとも阻害することのない税制の実現と同じように重要な施策として、増大する政府規制、報告義務の類からベンチャーを守る制度の導入があり、ドラッカーの処方は、ドラッカー自身、実現の可能性を信じているわけではないのですが、ベンチャー・ビジネスであれ、既存企業の社内ベンチャーであれ、収益の一定割合、たとえば5パーセントを超えるコストを発生させる規制、報告、事務処理については、そのコストを政府に請求できるようにすることであり、そのような措置は、社会的部門のベンチャー機関、たとえば外来専門の外科クリニックの育成には、とくに有効であり、先進国では、社会的機関は、政府が定めた各種手続きによって、企業以上に重い負担を負わされているのです。
政府のために行わざるをえない各種の雑用によって重い負担を強いられていて、しかも通常、それら社会的機関は、資金的にも人的にも、それらの負担を負えるだけの力がなく、ドラッカーのこの処方は、先進国で知らぬ間に進行しつつある重病、すなわち政府に起因する見えざるコストの着実な増加に対する最善の治療法であり、おそらくは唯一の治療法といってよく、それらのコストは、費用としてのコストになっているのみならず、有能な人材に、その時間やエネルギーを費やさせることによって、さらに大きなコストとなっているのです。
それらのコストは、時間の半分を政府の書式や報告書への記入にとられている看護婦の人件費として、開業医の会計のなかに埋もれていたり、あるいは、16人の上級管理者が、政府の命令や規制に協力させられている大学の予算書に隠され、さらには、275人の従業員のうち19人が会社から給料をもらいながら、実際には政府の徴税人として、仲間の従業員の給与から、所得税と社会保険料を源泉徴収し、取引業者や顧客の税務番号を照会して、政府に報告している中小企業の損益計算書に隠されているのです。
ヨーロッパにおいては、付加価値税まで徴収させられている、中小企業の損益計算書のなかに隠されていて、いずれも見えないコストであり、見えないコストは、純粋に非生産的であり、はたして、企業の税務担当者が、国富なり生産性なりに貢献し、物質的あるいは精神的に、社会の福祉に貢献していると考える者がいるだろうかと思えるのですが、先進国では、政府は、われわれの最も稀少な資源、すなわち有能かつ勤勉な訓練された人材のますます多くを、それら不毛な仕事に振り向けることを命じているのです。
政府にかかわる見えざるコストという癌を切除することはもとより、その進行を食いとめることさえ望み薄かもしれないのですが、少なくとも起業家的なベンチャーだけは、この癌から守る必要があり、われわれは、政府の新しい政策や措置のすべてについて、「イノベーションの能力を高めるか」「社会や経済の柔軟性を促進するか」「イノベーションと起業家精神を阻害し、罰することにならないか」を問わなければならないのですが、イノベーションを行う能力に対する影響だけが、政策や措置を判断するうえでの唯一の基準ではなく、決定的な基準でもないのであり、そうであってはならないのですが、それは、政策や措置を決定する前に考慮しなければならないことであり、今日それは、いかなる国でも、またいかなる政策決定者によっても考慮されていないのです。
画像は、本社の外回りのフェンス沿いに植えているミカンの木ですでにたくさんの実を付けている木があります。
久しぶりの本社で、見る度に実が大きくなっていることが分かります。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。