昨日は、朝の便で羽田空港から広島空港に飛び、広島空港で中四国担当の高本さんに迎えに来て貰い、広島のお客さま『太閤うどん』を訪問しました。
お父さんの跡を継いでいる若い経営者が熱心で、うどん学校にも参加し、当社が開催するさまざまなイベントにも何度も参加し、毎回の個別相談でアドバイスをしていて、昨日も到着してすぐにお店の売上を見せて戴いたのですが、非常に高い率で、ずっと右肩上がりに伸びているのです。
料理の中では、特にサラダが素晴らしく、近隣の有名なオーガニックの農家の野菜を使い、野菜自体が非常に美味しく、見た目もきれいで、ドレッシングも野菜の味を邪魔しない、素晴らしい出来上がりでした。
うどんも2種類戴きましたが、どちらの盛付も斬新であり、きれいで、味も素晴らしく、高い商品力で、お客さまもひっきりなしでした。
このように親しいお客さまが、当社を活用して、非常に成功している姿を見ることはたいへん嬉しかったのです。
その後、日本で一番伸率の高い、地方のスーパー「エブリー」へ行き、店内の様子を見ましたが、お客さまを惹きつけるために、ありとあらゆる努力を行なっている様子がよく分かりました。
鮮魚も値段が驚くほど安く、もっと近くであれば、買って帰りたくなるようなお値打ち感で、寿司等の惣菜も全国ネットのチェーンのスーパーとは、比較にならないレベルでした。
その後、いくつかのカフェを見て回りましたが、成功しているカフェは、成功の条件を押さえていることが改めてよく分かりました。
このように、カフェを見て回るのでも、私一人では違和感があり、またメニューもあまり注文出来ないのですが、昨日は高本さんのお蔭で、違和感がなく、たくさんのカフェを見て回ることが出来ました。
そして、今日はいつものように、朝から散歩、筋トレと汗一杯になりながら、運動メニューをこなしました。
まだ左肩が完全ではなく、右と比べると60%くらいの力しか出ないので、左肩に負荷をかけ過ぎないように注意し、特に足を中心に負荷をかけ、いろんなメニューをこなしています。
今朝、散歩しながら気づいたのは、私も若いころは、毎晩のように、お酒もたくさん飲み、身体を酷使し、不摂生を繰り返してきましたが、年齢とともに、酒も一切断ち、運動、筋トレに力を入れ、学びも深めているのです。
そのお蔭で、最近は免疫力も向上し、年中基礎体温が高く、冬の寒さ、夏の暑さに非常に強くなってきたのです。
今も外はほぼ40度Cの中、室内で仕事をしていますが、冷房はつけないで、網戸から入る風とダイソンの扇風機を弱くして使っているだけで、平気で過ごせるのです。
多くの人たちは、若い時は熱心に運動していても、年齢とともに運動をしなくなる場合が多く、若い時は熱心に学んでいても、年齢とともに学びを止める人が多いのですが、これは反対で、若いときよりも年齢を重ねることに運動量を増やし、学ぶ量を増やす必要があるのです。
今現在、私が行なっているような運動を若い時に行なっていると、筋肉の付き方は、非常に早かったと思います。
この年齢になっているので、若いころのように筋肉の付き方が早くなく、遅いので、若いころより余計に頑張らなければ、若い人たちと太刀打ちできないのです。
学びについても同様で、記憶力は若いころに比べるとはるかに落ちているので、若いころより、余分に余計学ばないと、若い人たちと太刀打ちできないのです。
従って、運動にしろ、学びにしろ、年齢とともに徐々に減少するのではなく、むしろ、若い時より熱心にやらなければいけないのです。
現在の日本並びに世界の大きな矛盾は、医療の進化で、多くの健康でない高齢者を作りだし、国が長生きしている高齢者の医療費負担に耐えられなくなっていることなのです。
人類の長い歴史の中で、クロマニヨン人の平均寿命は18歳、ルネッサンス時代のヨーロッパでは30歳、1850年のアメリカでは43歳、1868年の明治維新の日本では39歳、そして今日の先進国では80歳付近まで生きることが出来る時代になっているのです。
だから、これからの時代に高齢化を迎えるわれわれの一番のテーマは死ぬ直前まで元気で活躍することであり、出来るだけ、子孫、後輩たちに負担をかけないで、あの世に旅立つことなのです。
現在、十代とか二十歳代の若い人たちは、死ぬ間際の話をしてもピンと来ないと思いますが、何十年か経つと、知らぬ間に自分たちがその世代になるのです。
だから、われわれ一人ひとりが、自分自身が元気で長く活躍することが出来る環境を作り続けることが大切であるのです。
若いころよりも年齢とともに余計に努力しなければいけないということは、長く生きてきた人たちに言うのは酷なような気がしますが、健康でありながら、長寿を全うするには、欠かせないことなのです。
スタンフォード大学の教授、ケリー・マクゴニガルが、著書「スタンフォードの自分を変える教室」で意志力の大切を述べ、意志力の高い人ほど、豊かで長い人生を送ることが出来ると説明していることと、よく合致しているのです。
本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びを終え、さらに学びを深めるために、5月26日より7月5日まで41日間の復習を進めてきましたが、さらに理解度を増すため、再再度、チャレンジし、自分自身を大きく変えるのに役立てていきます。
◆先行者の5つの悪い癖
新規参入者が起業家的柔道を使い、先行者を負かし急成長し、トップの地位を得ることが出来るのは、下記のように、先行者の悪い癖が5つもあるためなのです。
1.アメリカ英語でいうところのNIH(Not Invented Here-自分たちの発明ではない)という態度、自分たちが考えたもの以外には、ろくなものがないという傲慢さであり、この傲慢さのゆえに、先行者は、かって、アメリカの大手電機メーカーがトランジスタについて行ったように、新しいイノベーションを鼻であしらうのです。
2.最も利益のあがる部分だけを相手にするという、いいとこ取りであり、これは、ゼロックスが行い、その結果、日本のコピー機メーカーに機会を与える結果になったものであり、ゼロックスは、大手ユーザーすなわち大量にコピー機を買ってくれる顧客や、高性能で高価なコピー機を買ってくれる顧客に的を絞っていて、ほかの客を相手にしないわけではなかったが、力を入れなかったので、当然、ほかの客は、サービスに不満をもっていたのです。
正確には、サービスの悪さに不満をもっていて、そのため、ゼロックスの競争相手にとっては参入がしやすくなっていたので、市場のいいとこ取りは、経営学的にも経済学的にも、初歩的な間違いで、それはつねに市場の喪失という罰を受け、ゼロックスは財産(過去の遺産)に安住し、たしかに大きな財産であり、大きな利益があがっていたのですが、いかなる事業といえども、財産に頼りつづけるわけにはいかないので、いいとこ取りは過去の財産への依存であり、しかも1度この性癖を身につけると、それはずっと続き、起業家的柔道の攻撃を受けやすくなっていくのです。
3.さらに大きな弱みとして、価値についての誤解があり、実は、製品やサービスの品質は供給者がつくるものではなく、顧客が引き出し、対価を払うものであり、製品は、メーカーが考えがちなように、生産が難しく、金がかかるから価値があるのではなく、それは単に、メーカーとしての無能を示すだけであり、顧客は自分にとって有用なもの、価値あるものを提供してくれるものに対してのみ対価を払い、それ以外のものは価値ではないのです。
1950年代、アメリカの大手電機メーカーは、真空管を使う自分たちのラジオが、より大きく、より精緻であり、まさに20年におよぶ努力の結晶であるがゆえに価値があるとし、彼らは、トランジスタラジオが未熟練工でも生産できるのに対し、自分たちのラジオは高度の技能を要することをもって、価値があるとしたのですが、消費者からすれば、トランジスタラジオのほうが、軽く、浜辺やピクニックに持って行け、故障することなく、真空管を取り変える必要もなく、安く、音域や音質も優れていたので、明らかに価値があり、肝心なとき、16本の真空管のうち必ず1本は切れてしまう最高級ラジオより品質も、優れていたのです。
4.いいとこ取りや、価値についての誤解に関係のあることとして、創業者利益なる錯覚があるのですが、創業者利益こそ、つねに競争相手に対する招待状なのです。
19世紀初めのフランスのJ・B・セイやイギリスのデヴィッド・リカード以来、すでにおよそ200年にわたって、経済学は、完全独占以外で大きな利益を得る方法は、コストと価格との差しかないと認識してきたのですが、コストと価格との差によって利益を得る試みは、必ず失敗し、それは、競争相手に傘を差しかけてやるだけのことであり、トップの地位を確立している者にとって、今日、大きな利益に見えるものも、数年後には覇権を唱えるに至る新規参入者に対する補助金にほかならないのであり、創業者利益は、株価の上昇をもたらす喜ぶべきものというよりも、自らに対する脅威と見るべきものであり、それは危険な弱みであるのですが、創業者利益なる高利益の幻想は、それがつねに起業家的柔道に門を開くものであるにもかかわらず、今日、あまりに一般化しているのです。
第5に、すでに地位を確立している企業によく見られ、かつ必ず凋落につながることとして、過剰な機能の追求があり、それは、製品やサービスの最適化ではなく、最大化を求めることであり、典型がゼロックスで、市場の成長に伴い、1つの製品やサービスによって、すべてのユーザーを満足させようとすることであるのです。
たとえば、化学反応をテストするための新しい分析機器を開発したとすると、当初、市場は企業の研究所に限られているのですが、やがて、大学の研究所や専門の研究機関、あるいは病院が購入しはじめ、それぞれが少しずつ違うものを要求すると、そこでメーカーは、新しい顧客を満足させるために新しい性能を加え、さらに次の顧客を満足させるために次の性能を加え、こうして単純な機器だったものを複雑きわまるものになり、機器の機能を最大化し、その結果、その機器は、誰も満足させられないものになるのです。
なぜならば、皆を満足させるということは、誰も満足させることができないということだからであり、しかも価格は高くなり、使い方や補修も難しくなるのですが、それにもかかわらず、メーカーのほうは自信満々であり、新聞の全ページ広告では、64種類もの機能を列挙するのですが、そのようなメーカーが起業家的柔道の犠牲となるのは、ほとんど確実であり、まさに強みとするものが仇となるのです。
新規参人者が、1つの市場、たとえば病院用機器を開発すると、病院が必要としない機能、病院が毎日必要とはしない機能は、何1つつけていないのですが、病院が必要とする機能はすべて備えていて、しかも、多目的な機器よりも機能が優れているので、この新規参入者は、次に、研究所用、政府機関用、産業用の機器を開発し、ユーザー別の機器によって、すなわち最大化ではなく最適化をはかることによって、すべての市場をもっていくのです。
日本のコピー機メーカーは、特定のユーザー、歯科医、医師、校長室向けなど小さなオフィス用のコピー機を開発して、競争に参入してきて、ゼロックスが誇りとしていた高速性や鮮明度では対抗しようとせず、彼らは、小さなオフィスが必要とするもの、簡単で安いコピー機を導入し、ひとたび市場で地歩を固めるや、次の市場にとって最適の機器を開発し、その市場に参入していき、同じようにソニーも、まず最初に安いポータブルラジオから参入し、そこで地歩を固め、次の市場へと移っていったのです。
起業家的柔道を使う者は、たとえば、シティバンクがファミリェンバンクを設立したとき反撃しなかったドイツの銀行のように、すでに地位を確立したトップ企業が本気で守ろうとしない海岸の一角を確保し、そこで市場と売り上げを手に入れると、次の一角を確保し、やがて島全体を確保し、しかも、つねに同じ戦略をとり、それぞれの市場向けに最適の製品やサービスを設計し、すでにトップの地位にある企業が闘いに勝つことはほとんどなく、彼らは、新規参入者に支配権を奪われるまで、それまでの事業のやり方を変えようとしないのです。
以上より、起業家的柔道戦略は、中小企業で余りリスクを掛けることが出来ない企業に向いた戦略であり、非常に効果が大きいのですが、市場を押さえる戦略なので、あらゆる方向からの深い思考が伴っていないと、危険な戦略でもあるのです。
画像は昨日訪問した、「太閤うどん」の人気メニュー「オマールエビの天ぷら」で、もう一品の薄くスライスしたスダチで、どんぶり一面がおおわれている、冷たい「スダチうどん」、そしてオーガニックのサラダも最高でした。
盛付のセンスもなかなかで、素晴らしい商品力でした。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。