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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「愚かさの違い、判断としての起業家戦略」

 ラーメン学校の作品事例の味噌ラーメン

本日のテーマは「永く成功する」です。

本日は、本社での今年最後のラーメン学校の最終日でしたが、私は朝から打合せと、来客と次つぎと続き、生徒さんのスープチェックが出来たのは、昼食後からでした。

今日の昼食時のお客さまは、私が創業のころからお世話になっている、特許関係の弁理士の先生で、香川県出身ですが、東京で規模の大きい国際特許弁理士事務所を経営しているのです。

私より少し年長ですが、剣道の達人であり、今年で創業38周年で、当社の創業と余り変わらないのです。

最初は、規模が小さかったのですが、コツコツと頑張り、少しづつ順調に規模拡大し、気が付いたら加速度的に規模を拡大している素晴らしい方で、元々、日産自動車で勤務した後、独立を果たし、成功し、さらにご子息が弁護士で、特許関係の弁理士事務所と弁護士事務所を兼ねた事務所を経営し、2代目として、既にご子息が跡を継いでいるのです。

このように、本人も非常に成功し、2代目に上手くバトンタッチが出来ている事例はそんなに多くないのですが、この弁理士の先生は私の知る範囲で、承継が上手く出来ている珍しい事例です。

私は、多くのお客さまの事例等も見てきているので、次の世代に上手にバトンタッチ出来ている人と、そうでない人の違いがよく見えるのです。

その大きな違いは資産が出来ても、オーナー個人が謙虚であり、生活が質素であり、少し資産が出来ると、謙虚でなくなり、生活レベルが上がり、良い車を買ったり、豪邸に住む方は多いのです。

しかし、そのような人たちを見ていると、永く成功していない人が多いのです。

本日も来社された弁理士の先生は、時計もセイコーの地味な時計を持ち、身なりも決して派手な身なりではなく、カバンもリュックサックでした。

この様に、同じころ創業した方で、40年近く経ち、元気で会社経営出来ている人たちは、非常に少なくなっているだけに、ますます元気で頑張っている人を見ると、嬉しくなります。

長くビジネスを続けていると、いつしか周りから知り合いが少なくなり、お客さまも代替わりしたり、廃業したりで、どんどん変わっているのです。

当社も創業40周年を迎えて、スタッフたちも創業のころを知っている者は、少なくなり、最近の状態しか知らない人がほとんどです。

だから、改めて、原点に返り、価値観を明確にする必要を感じて、40周年を境にして新しい価値感を明確にしたのです。

先日も学校の講師の間で、少し問題があり、改めて新しい価値感に照らし合わせると、どのような行動にしなければいけないかが、すぐに分かったのです。

そして、この新しい価値感を社内文化にするために、本社内はいたるところに掲示し、各ドリームスタジオにも掲示しているのです。

永い繁栄を求めると、まず、社内の価値感の明確化、それを組織の文化になるまで徹底することが大切であり、因みに40周年を記念して明確にした価値感は次の通りです。

当社の価値感

1.謙虚 素直 感謝 愛情 大和魂 礼儀 for the partner service

2.真摯 真剣 価値の創出 商品力 95%以上

3.イノベーション 常に進化

4.効率の追求 speed profit

上記の説明

1.謙虚、素直、感謝、愛情、大和魂、礼儀、真摯、真剣(for the partner)(責任の重さ、大きな夢、 強い意志力、高い集中力、豊富な経験、直観力、忍耐力、コミュニケーション能力の大切さを理解)(従業員の真の幸せに焦点を当てる:社員は家族)(お客様の真の幸せに焦点を当てる:お客様はパートナー)
2.価値の創出、商品力(95%以上、最高のチームワークで、常に一貫性を保ち、妥協をしないで、世界一を目指す、美味しい、安全、健康、品質、サービス、楽しさの演出、デザインの美しさ)
3.イノベーション、常に進化 不可能を可能に!
4.効率の追求、speed、profit

本年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

◆愚かさの違い

価値戦略の例は、多少なりとも頭を使えば、誰でも同じ戦略を考えるのではと、当たり前のことに思われるかもしれないのですが、理論経済学の父デヴッド・リカードは、「利益は、賢さの違いからではなく、愚かさの違いから生まれる」と言い、まさに起業家は、自らが賢いからではなく、ほかの者が何も考えないから成果をあげることが出来、何も特別なことではなく、わかりきったことで、成果をあげるのですが、それでは、これらの例が示すように、顧客が何を買うかを考える者は、必ず勝てるにもかかわらず、それは稀にしか見られず、しかも実際には、競争になることさえないのはなぜかと言えば、理由の一つは、経済学とその価値論にあり、たしかにあらゆる経済学が、顧客は製品ではなく、製品が提供するものを買うというのですが、経済学は、製品の価格以外のこと、すなわち顧客が製品やサービスの所有や占有のために支払うものとしての価格以外のことについては、いっさい言及しなくなり、製品が顧客に提供するものについては、2度と触れず、不幸なことに、製品やサービスの供給者は、この経済学に従うのです。

たしかに「製品AのコストはXドルである」ということには意味があり、あるいは「生産コストをカバーし、かつ資本コストをカバーして適切な利益を計上するにはYドルを得なければならない」ということにも意味があるのですが、「したがって顧客は、製品Aに対し現金Yドルを支払わなければならない」ということにはならず、正しい言い方は、「顧客が製品に対して支払うものとして、われわれにYドルをもたらさなければならないのですが、顧客がいかに支払うかは顧客次第であり、製品が顧客のためにできること次第であり、顧客の事情に合うもの次第であり、顧客が価値とするもの次第であるのです。」でなければならず、単なる価格を超えたものとしての価格設定が必要であり、価値の概念が必要であるのです。

以上の考察のほかに、多くの人たちと一握りの成功者を分ける一つのものは、実行するかどうかであり、ほとんどの人は、分かっているのですが、実行しないだけであり、実行した一握りの人だけが成功を手にすることが出来るのです。

例えば、経営講義ではいつも、トップを目指す大切さを話しているのですが、ほとんどの生徒さんは頭ではたぶん、その重要性は分かっていると思いますが、実際にトップを目指す人はほとんどおらず、また、筋トレの大切さを理解している人は多いのですが、ほとんどの人は実行しなく、身体に良い食事を摂ることの大切さを理解している人は多いのですが、これもほとんどの人は実行しないだけであり、成果を得ることが出来るかどうかは、実行するかどうかだけの差であったのです。

キング・ジレットは、40年にわたるひげそり市場の事実上の独占を行ない、小さなハロイドを、10年後に売り上げ数十億ドルを誇るゼロックスに変え、GEに対し蒸気タービン市場における世界的リーダーの地位を与えたものも、価値の創造とその4つの戦略で、これらの企業は、いずれも大きな利益をあげつづけ、それらの利益は、彼らが自ら得たものであり、顧客に満足を与え、顧客が買いたいものを提供したこと、彼らの支払う額に見合うものを提供したことによって得たものであるのです。

読者の多くは「マーケティングの初歩にすぎない」と言うかもしれないのですが、そのとおりであり、マーケティングの初歩以外の何ものでもなく、顧客にとっての効用、顧客にとっての価格、顧客の事情、顧客にとっての価値からスタートすることが、マーケティングのすべてであり、40年間にわたってマーケティングが説かれ、教えられ、信奉されながら、実行する者がなぜあまりに少ないのは、ドラッカーにも説明できないのですが、起業家戦略の基礎としてマーケティングを行う者が、産業や市場におけるリーダーシップを、直ちに、しかもほとんどリスクなしに手に入れているという事実は残るのです。

◆判断としての起業家戦略

起業家戦略は、イノベーションや、起業家としてのマネジメントと同じように重要であり、これら3つのものが一体となり、イノベーションと起業家精神が生まれ、利用しうる起業家戦略はかなり明確であり、種類もあまり多くはないのですが、それは、イノベーションや、起業家としてのマネジメントに比べて若干具体性に欠けるのですが、イノベーションの機会がどこにあり、いかに分析すべきかは、優れて明らかであるのです。

既存企業や社会的機関に、起業家精神を発揮させるための正しい原理と方法、間違った原理と方法もきわめて明らかであり、ベンチャー・ビジネスが行うべきことや、行うべきでないことも明らかであるのですが、いかなるイノベーションにいかなる起業家戦略を適用するかの判断には、大きなリスクが伴い、ある種の起業家戦略は、ある種の状況に最適であり、たとえば、私が起業家的柔道と呼んだ戦略は、主導的な地位にある企業が自己満足の状態にあるとき、うってつけの戦略となり、起業家戦略のそれぞれに特有の利点や限界も明らかであり、起業家戦略というものが、顧客にとっての効用や価格、顧客に特有の事情や価値からスタートするとき、成功の確率がきわめて高いことも明らかであるのです。

イノベーションとは、市場や社会における変化であり、それは、顧客に対しより大きな利益をもたらし、社会に対しより大きな富の増殖能力、より大きな価値、より大きな満足を生み出し、イノベーションの値打ちは、顧客のために何を行うかによって決まり、同じく起業家精神も、つねに市場志向、市場中心であるのですが、起業家戦略は意思決定の分野に属し、したがってリスクを伴ない、それは直感や賭けではなく、とはいえ、厳密な意味での科学でもなく、それは判断であるのです。

今まで学んできた起業家戦略を行使するには、深い学び、豊富な経験による直観力、努力、忍耐も必要とし、経営者としての能力を総動員しなければならず、マネッジメントの達人の域に到達している人たちは、ドラッカーが展開しているマネッジメント理論、マーケテイング理論、イノベーション理論を手足のように、自由自在に使いこなし、ビジネスに大きな成果を残しているのです。

世界に大きな衝撃を与え続けた、アップルのステイーブ・ジョブズも企業家戦略をフルに使いこなしていたことが理解出来、われわれがまだ、期待以上の成果を上げることが出来ていないのは、起業家戦略を使いこなせていないだけであり、理解度がまだ足りないだけであり、まだまだ理解の深さが足りないことが分かり、併せて、われわれ経営者に深い学びを与え続けてくれるドラッカーの素晴らしい遺産に深く感謝したいと思います。

画像は、本日のラーメン学校の作品事例で、インストラクターのクオンさんのリクエストで作った味噌ラーメンです。

スープベースは、博多トンコツで、たいへん美味しかったそうです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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