本日のテーマは「体系化、デジタル化」です。
来週16日(火)から18日(木)までの3日間、ドリームスタジオ大阪で、恒例のパワーアップ・イベントを開催し、私のセミナーも現在の時流に合わせ、多くの方の悩みである、次の3つ(1.麺ビジネスのイノベーション、2.究極の人手不足解決法はこれだ、3.究極の売上対策)を用意しました。
※イベントは終了しましたが、大和製作所では定期的にイベントを開催しております
残り席は少し、ご希望者の方はお早めに!。
2週間後のシンガポールの英語での経営講義のために、レジメを作っていて、日本の場合、2日間の経営講義ですが、シンガポールでは1日だけですべての説明が必要なので、体系化して分かり易くすることに取り組んでいます。
今まで4冊の経営講義の教科書を使っていますが、4冊の教科書を全部読むことは、国内の麺学校に参加する生徒さんたちでも、なかなか出来ていないので、これらの教科書を分かり易く1枚のシート上に表現し、シート上に表現された一つひとつの要素については、さらにPC上のファイルのように、幾らでも深い層に降りていき、内容を深く理解する事が出来るようにしておくのです。
これらもIT化、デジタル化のお蔭で作り上げることが出来、デジタル化しないと、作り上げても非常に分かり難いのです。
現在、私が学んでいる「イノベーションと起業家精神」の書籍のようなもので、書籍を何度も何度も読み込んでいるのですが、多くの項目が複雑に入り込んでいるので、全貌を理解するのは簡単ではなく、道具のように日々、社内で活用するために、これらをPCで体系化してみようと思ったのです。
価値観から、使命、経営理念、戦略、戦術、成果の関係を分かり易く体系化し、木に例えて体系化出来たのも、麺学校の経営講義で延々と生徒さんに指導し、生徒さんからのさまざまな質問のお蔭であり、昨今の生徒さんの状態を見ると、麺ビジネスの成功方程式の体系化が必要であると感じたのです。
価値観から、成果までの関連を体系化し、絵で示すことが出来るようになり、この関係が非常に説明し易く、また、生徒さんにとっても、理解し易くなったのです。
ドラッカーはマネッジメント全体を体系化し、さらに、マーケテイング、イノベーション等、マネッジメントの必須要素を体系化し、膨大な仕事を成し遂げたのですが、それを現在のIT技術で分かり易く、再体系化を行なうと学ぶ人たちにとって、難解なドラッカーが、非常に分かり易くなるはずです。
私も社内のスタッフたちのための学習用に作り上げようと考えていますが、これは、いつの日か、ドラッカーの熱心な研究者により、成し遂げられなければいけない事項だと思います。
複雑な事象を体系化することにより、多くの人たちにとって非常に分かり易くなるので、当社のデジタル・クッキングについても、体系化が必要になり、これから海外での麺学校の展開、麺ソムリエ制度を展開するにあたり、体系化は欠かせない要素になるのです。
こうしてデジタル化が出来ることにより、麺学校のレベルの進化が早まり、外国語化も行なうことにより、国内だけでなく、海外への普及も早まります。
このような過程を通じて、社外に対するさまざまな体系化することにより、e-ラーニング化が進み、生徒さんの学びの進化が早まるだけでなく、海外からの麺学校の参加者にとっても、非常に学び易い環境作りが出来るのです。
社内のノウハウに関しても同様に体系化を進めれば、社内のデジタル化を進化させることが出来るのです。
だから、社内、社外を通じて、さまざまなノウハウの体系化とデジタル化は、避けることが出来ず、デジタル化を通じて進化する会社は加速し、優劣の差が大きくなるのです。
われわれが体系化とデジタル化を行なえば、次にこの業界に入る方がたにとって、その体系化された上に、学びを重ねれば良いので、さらに進化が早まり、10年後、20年後のこの業界は現状では想像できないような世界になっているような気がします。
そのような時代においても、IT化が出来る部分と出来ない部分に分かれ、人間の力を発揮しないと出来ない分野は余計に価値が高まるのです。
だから、われわれは常に人間の力でなければ出来ない部分だけに集中し、IT化出来る部分は徹底的にIT化し、自分の強みを発揮出来る分野を作り続ける努力が重要なのです。
当社のスタッフたちについても、昨日もこのフェイスブックで書いたように、「自分で課題を見つけて、改善する力が必要で、その結果、自分がさらにクリエイテイブな部分に取り組む」人だけが、高みを目指すことが出来、評価されるのです。
昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。
◆個性ではない
起業家精神とは個性の問題ではなく、行動、原理、方法の問題であることを最もよく示す事実として、アメリカでは、大企業を辞めた後、第2の人生として起業家の道を選ぶ中高年の人たちが急増していることがあげられ、それまで大企業で25年、30年を過ごしてきた経営管理者や専門職の人たちが、最終ポストに達したことを知って早期退職し、彼ら50歳、55歳の人たちが、起業家として独立して仕事を始め、あるいは、とくに技術関連の専門職の人たちが、小さなベンチャー・ビジネスを相手とするコンサルタントになり、あるいは、ベンチャー・ビジネスのマネジメントに参加し、そして、彼らの多くが、新しい仕事に成功するのです。
アメリカ退職者協会の機関誌『モダン・マチュリティ』には、そのような人たちの成功物語や、そのような人たちを求めるベンチャー・ビジネスの広告が、たくさん載っていて、ドラッカーが1983年に教えていたCEO向けのセミナーの参加者48人のうち15人は、そのような第2の人生を歩みつつある起業家で、ドラッカーは、彼ら15人だけの特別セッションで、大企業で働いていた頃、起業家的な個性のある人ならば、感じたにちがいない欲求不満や挫折感を感じることがあったかどうかを聞いてみたのですが、彼らは、その問い自体がおかしいと答えたので、ドラッカーは仕事の性格が変わったことで、苦労はなかったかと聞いたのですが、彼らは、この問いもおかしいと言い、彼らの1人はこう言ったのです。
「優れたマネジメントというものは、どこでも優れたマネジメントであり、売り上げ数十億ドル、年間利益1億8000万ドルという、かつて私がいたGEの一部門だろうと、売り上げ600万ドルの、現在、私が働いている医療機器のベンチャー・ビジネスだろうと違いはない」「もちろん、仕事の内容や仕事の仕方は違うのですが、考え方や分析の仕方は同じであり、10年前に技術畑からマネジメントの仕事に移ったときよりも、今度の転職のほうが簡単だった」。
この発言には、ほかの出席者も同意していて、社会的機関の例からも、同じことがいえるのです。
アメリカの高等教育機関において最もイノベーションに成功した人物は、アレキサンダー・シュアとアーネストー・ボイヤーであり、シュアは、もともとエレクトロニクス分野の発明家で、かなりの特許を持ち、彼は1955年、30代の初めだった頃、政府や財団、企業からの援助をいっさい受けず、入学させるべき学生や何をいかに教えるべきかについての新しい考えにもとづき、ニューヨーク工科大学を設立し、30年後の今日、この大学は4つのキャンパスと医学部をもつ学生数1万2000人の規模に成長し、彼はこの30年間、常勤の総長を務め、一流のマネジメントをつくりあげ、しかも同時に、エレクトロニクスの分野で発明家として活躍しつづけたのです。
シュアとは対照的に、ボイヤーは、大学の管理者としてカリフォルニア大学で働いた後、64のキャンパスをもつ、学生数35万人のニューヨーク州立大学に移り、1970年に42歳の若さで総長に任命されると、彼は直ちにエンパイア・ステート・カレッジを設立し、それは単なるカレッジではなく、大学が直面している最も古く、最も大きな問題に対し斬新な解決策をもたらすカレッジ、すなわち、大学中退の成人に学位を与えるカレッジで、それは、どの大学でもつねに失敗してきた試みで、若い正規の学生と同じように入学させたのでは、1人1人の目的やニーズ、ましてや、経歴について配慮することができず、18歳の若者と同じように扱い、やがてやる気を失わせ、中退させるだけで、たとえ成人教育用の特別のプログラムをつくっても、結局、彼らを厄介者扱いし、手軽な教師をあてるだけに終わっていたのですが、ボイヤーのカレッジの学生は、ニューヨーク州立大学グループのどのカレッジでも正規の授業を受けられ、しかも、住まいに近い指導教官がつけられ、この指導教官が、特別の勉強が必要な科目や、逆に進んだ勉強をしてもよい科目の選定を助け、講義の申し込みやカレッジへの登録手続きを手伝ったのです。
こうしたことはすべて、当然のことに思われ、事実、当然のことであるのですが、実は、アメリカの大学社会ではこうしたことこそ、伝統と慣習に反し、大学当局が好まないことだったのですが、ボイヤーは粘り強かったので、今日、エンパイア・ステート・カレッジは、アメリカの高等教育機関として、この種のプログラムに成功した最初のケースになっていて、学生数は6000人に達し、中退者はほとんどなく、修士コースも設けられているのです。
ボイヤーは一流の起業家で、大学の管理者では終わらなかっただけでなく、やがてカーター政権の教育長官となり、カーネギー高等教育財団の理事長になり、いずれも、アメリカの学界では最も権威あるエスタブリッシュメントのポストだったのですが、誰もが経営管理者および起業家として、同時に卓越することができるわけではなく、シュアやボイヤーは例外であるのですが、彼らの例は、経営管理者にせよ、起業家にせよ、特別な個性は必要ないことを教えていて、つねに必要とされるのは、学びつづけ、粘り強く働き、自らを律し、適応する意志であり、正しい原理と方法を適用する意志であるのです。
このことこそが、起業家的なマネジメントを行う企業が、人事について知っていることのすべてであり、今回は、イノベーションを起こすためには、特別な個性の必要の有無を確認しているのですが、イノベーションには、決して特別な個性は必要ではなく、つねに、学びつづけ、粘り強く働き、自らを律し、適応する意志であり、正しい原理と方法を適用する意志力であり、いわゆる意志力が必要であり、目標に向かって一心不乱に求め続ける一貫性こそ、大切であったのですが、そのための大本になるものは、夢の大きさであり、情熱がなければ、イノベーションを起こそうと考えもしないのです。
従って、世の中を変えようとする大きな夢を持たない限り、イノベーションを起こそうとは思わず、最近は、イノベーションについて、麺学校の経営講義で生徒さんと話し合うことが多いのですが、イノベーションとは、世の中を変えることであり、規模の大小はありますが、世の中を変えることが出来ていないと、イノベーションではなく、イノベーションには、情熱は欠かせず、責任の重さ、夢の大きさ、意志力、忍耐力も欠かせないのです。
従って、私が作った「ビジネスの成果=責任×夢×情熱×意志力×集中力×経験×直観力×忍耐力=イノベーションを起こす力」であり、そして、そのような意志の力と併せて、イノベーションを起こすための定式としてのイノベーション・マネッジメントの深い理解が必要であり、物事を成就するには、専門分野に強くなることと、併せて、意志の力を高めることが必要なのです。
うどん蕎麦店、ラーメン店においてもしかり、専門分野の学び、つまり、マネッジメントとテクニックの習得、それに併せて、責任、夢、情熱、意志力、集中力、経験、直観力、忍耐力等の意志に関する力を高める必要があり、絶対に諦めない心を作ることであり、イノベーションを起こすことも、ビジネスで成功することも大きな違いはなかったのです。
昨日、東京から高松へ到着したのですが、そのまま連続で、家内と一緒に鳥羽まで来て、鳥羽で一泊し、本日は生まれて初めてのお伊勢さん参りです。
今まで、おかげ横丁までは何度か来たことはあったのですが、正式に伊勢神宮にお詣りしたことがなかったのです。
日本人の心のふるさと、伊勢神宮へお詣りをしたのですが、金比羅宮との違いに、驚きました。
参拝者数もですが、何もかもがまったく異なり、この大きな違いは、ビジネスの優劣のそのもののような気がしました。
画像は、内宮の様子です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。