夫婦経営を考える

ドリームスタジオ仙台セミナー休憩中

 

昨日から、仙台での開設10周年記念イベントとともに、私のセミナーが始まりました。
全体に、今回の仙台のイベントも大盛況ですが、昨日の私のセミナーも多くのお客さまにご参加戴き、熱心な質問が飛び交いました。

昨日のイベントで大変特徴的であったのは、女性の参加者が皆無であったことです。
毎回のイベントで、今回のように女性の参加者がゼロであったのは、私の記憶している範囲ではなかったと思います。
うどん、蕎麦店、ラーメン店のような麺ビジネスに女性が主役で参入するのは、珍しいのですが、それなりに成功例があります。
過去、出会った象徴的ないくつかの麺専門店と夫婦の関係のパターンを、下記のように挙げてみました。

1.主人が中心で、奥さまが一緒に手伝っている場合
2.主人だけが麺専門店をやっていて、奥さまは別な仕事を持っている場合
3.奥さまが中心で、御主人が手伝っている場合
4.奥さまだけが麺専門店をやっていて、主人は別な仕事を持っている場合

最も多い事例は、上記1の場合で、上手くいっている場合と、そうでない場合を比較してみると、夫婦の演じる役割が異なっていることが大切なように思います。

例えば、非常に成功している事例では、主人は料理を担当し、奥さまは接客を担当し、お互いがプロとしての高いレベルで仕事をこなし、名店を築き上げて、たいへんな資産を作り上げた夫婦がいます。
お互いに素晴らしいビジネス・パートナーとして、専門分野を徹底的に磨きあげているのです。

独立して事業を始める場合は、結婚相手を選ぶ段階で失敗しないことです。
お互いに、永く成長し合えるような人間関係を保てる配偶者を選ぶことが大切であると思います。そして、夫婦だけでなく、子どもたちも含め、家族総出で素晴らしい店を作り上げている事例があります。
いずれの場合でも、夫婦の中は悪くないことが決定的な条件です。
狭い店の中で一緒に、同じ仕事に従事すると、ストレスが溜まり易く、狭い店の中で、夫婦喧嘩をやっている現場に出くわす場合があります。
私は過去の自分自身の体験から、夫婦一緒に同じことをやることは、あまりお勧めはしていません。

特に、他人を雇うと人件費が余分にかかるので、コストを下げるための対策として奥さまに店に入って貰うというような安易な考え方で、奥さまの応援を求めないことが重要であると思います。

次に、上記2に当たるのですが、もし、奥さまがシッカリした職業(公務員とか、看護師等)のキャリアをお持ちであり、麺専門店を一緒に運営することにあまり乗り気でないのであれば、決して、一緒にやらないことです。
「夫婦円満の秘訣は一緒にいないこと」ですから。
奥さまは、シッカリとしたプロの職業を持っていて、主人とは別の道を歩んでいるのも、素晴らしい生き方であると思います。何が何でも、夫婦一緒にやらなければいけないことは、一切ないのです。
奥さまがプロの職業婦人としてやっているのに、主人が開業した麺専門店がもうひとつ上手くいかないので、途中から、奥さまを巻き込んでしまうような場合があります。
出来れば、このようなことは避けることをお勧めします。

上記3のようなケースは少ないのですが、成功している事例があります。
主人が公務員等で、シッカリした仕事を持っていて、奥さまが小さい規模で始めた麺専門店がだんだん忙しくなり、主人が公務員だから、毎日早く帰るので、夜とか、休日等に手伝っているのです。
そして、定年後に本格的に手伝う場合があったり、繁盛して規模が大きくなり、御主人が仕事を辞めて、本格的に手伝う場合があります。

上記4のような事例は多くありませんが、女性が自分から始めての失敗事例はほとんどないのです。
女性の感性を活かして、素晴らしい店を作った事例があります。
引退したお父さまのお店を引き継いで改装し、すべてをゼロ・ベースでリセットし、売上を2倍にした若い女性もいます。
女性が開業して成功する率が高いのは、一貫性が高いのが原因ではないかと思います。

従って、もっと女性の皆さんには、この業界に参入して欲しいと思います。

よく言われるのですが、ラーメン店等は大きい力が必要なので、女性では無理だとか、言われる場合があります。
しかし、現在は、女性の店主が活躍しているラーメン店もだんだん増えてきているのです。
さらに、麺専門店がカフェと融合するようになれば、更に女性の力が重要になってくるのです。
女性の細やかな部分、丁寧な部分、おもてなしの部分、そして、絶対に妥協しない、一貫性です。

画像は、ドリーム・スタジオ仙台の高橋さんで、所長の木口さんをサポートして、麺の試作、指導、実演と頑張っています。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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