うどん・ラーメン・そば屋開業・繁盛店を目指す|「資金余裕を持つ」について

ラーメン学校の様子ラーメン学校の様子

本日のテーマは、開業で失敗しない10ヶ条 9.「資金余裕を持つ」についてです。

資金について悩みや不安を抱いている人は、少なくありませんし、新規開業する方、既に開業している店主の方、いずれにも共通する悩みです。資金にゆとりがあれば、嫌なお客様に頭を下げてまで買ってもらう必要がなく、やってはいけないことをやる必要もなくなります。反対に余裕がないと、やりたくないことでもやらざるを得なくなります。

一般的に経営者の3大悩みは、以下の通りです。

1.金
2.人
3.売り上げ

以上のように、たくさんの悩みを抱えている経営者は、少しでもストレスを減らすために、少なくとも、お金に関する悩みを持たないことをお勧めします。私は過去、資金繰りの大変さを長期間体験してきたので、資金余裕を持つ大切さは、人一倍理解しています。スタート時から資金で無理をするのは、絶対に避けてください

若い人なら多少の無理は構いませんが、ある程度年齢を重ねた人が開店する場合、資金面で無理をしないようお勧めします。無理をすると気持ちのゆとりがなくなり、最終的にビジネス自体を駄目にしてしまうことが多いからです。

例えば、20歳代とか30歳位であれば、借り入れの比率が大きくても構いませんが、50歳以上を超えて開業する場合は、自己資金の割合を大きくして、借り入れ比率を低くすることが重要です。運転資金については、現在の日本では異常な位、金利が低いので、金利を余分に払ってでも最初の資金を十分に確保しましょう。

次に大切なのは、借入金の返済を遅らせないことです。期日通りに返さないと信頼を失い、次の借り入れができなくなります。

今から、新規開業に備える場合は、個人のカード決済、電話料金とか公共料金の支払いも絶対に期日通りに、キチンと支払っておくことで、どんな支払いにおいても、絶対に引き延ばさない癖付が大切です。ブラック・リストに載ると、後々、リースとか、借り入れが出来なくなります

開業時の借り入れは比較的容易ですが、ビジネスが停滞してくると政府系金融機関、民間金融機関とも追加融資が非常に困難です。返済を無理なく進めるには、利益の確保が大切で、ビジネスが充分理解出来ていない頃は、利益の確保よりも売り上げを上げることを優先する場合がありますが、これは絶対にやらないことです。

利益が出ないで、売上だけが伸びると余計に危険な状態に陥ります。

利益が出始めると、すぐに自分のぜいたくにお金を使う人がいますが、これは絶対にやってはいけません。将来のための投資をするべきです。例えば、自分自身の成長、スタッフの教育、あるいはスタッフのための福利厚生を充実させるなど、いろんな方法が考えられます。

これは第二領域、すなわち「重要であるが緊急ではない分野」への投資であり、将来的に大きな成果となって返ってきます。

次に、お客様との関係は常にWIN=WIN であるべきで、どちらかだけが損をしたり、どちらかだけが儲かったりしては駄目で、双方にとって利益の大きい、メリットが十分にある関係を構築しないと長く続けることはできません。

しかし、世の中には目先の損得に目がくらんで信頼を失ってしまう人がいます。ビジネスは信頼で成り立つものですが、それを理解しようとせず、ビジネスのルールを平気で破ってしまうのです。いつの世も、正しい心で信頼を得る公明正大なビジネスこそが成果を生み続けると確信しています。

資金について、復習すれば次の通りです。

1.開業時には、資金余力を残しておく。
(現在の日本の金利は世界最低であり、私が起業した約40年前の金利は6.5%でした。従って、余分に借りて、金利を余分に払ってでも、手元に現金を十分に確保しておくことです。
開業時は、開業資金として借り入れは出来ますが、途中で資金が不足したといっても、その後の運転資金としての借り入れは非常に難しいのです。

2.金融機関への返済は、絶対に引き延ばさないこと。
従って、返済年数は出来るだけ長く設定することです。
例えば、5年で返済できると思っても、7年に設定したり、返済に関して無理をしないで、楽に返済できるようにすることです。
期日より早く返すことで信頼を損ねることはありませんが、1日でも送れると、信頼が一気になくなるのです。

3.ビジネスに必要なこと以外には、資金を使わないことで、自分自身の生活を華美にしないこと。
人材育成とか、将来に備えての投資は山ほどあり、余分なことに投資しないで、将来のために投資することです。

4.将来の繁栄のために必要な、前向きの投資は行うこと。
特に、これからの一番の課題は人への投資で、人への正しい投資が一番大きな効果があります。

5.目先の損得にこだわらず、永い将来を見据えたお客様との信頼関係を築くことによって、良い利益の確保に努める。
例えば、お客様への還元のために、原材料比率を高めると、目先の利益は減ります。しかし、満足度の高いお客さまを確保出来ると、お客さまが増えて、結果として、利益を増すことが出来ます。

6.税金は正々堂々と払い、内部留保に努め、将来のための資金を貯めて、ゆとりある事業運営を行うこと
利益を確保して、内部留保がないと、将来への投資が出来ず、万一の時の対応も出来ないのです。

画像は、東京でのラーメン学校の様子です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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