うどん・ラーメン・そば屋開業・繁盛店を目指す|年末に向けての売上アップ対策

ハートツリーカフェスタッフさんと大和製作所スタッフ

11月発刊予定の大和通信第五号の原稿がやっと完成しましたので、フェイス・ブックとメルマガ・校長ブログ読者の方々には先にご披露いたします。

今年の最後に皆さんに贈るテーマは、「売上アップ対策」で、経営者にとって、売上を上げたいというのは、古今東西、共通のテーマであり、麺専門店として、売上を上げるために取り組むべき対策について、今回は深く迫ってみます。

A.売上アップの3つの方法

大きく分けて、皆さんのお店の売上を上げる方法は次の3つだけです。

1.一回も来たことのないお客さまをお店に呼び込む
2.今来てくれているお客さまのリピート率を高める
3.今来てくれているお客さまの客単価を上げる

以上の3つの対策のうち、1回も来たことのないお客さまを始めてお店に来て貰うには、次の2つの要素が重要です。

① 始めて来店したお客さまにとって、入りたいと思える外観になっていること
② 口コミとか、ネット、メデイアに乗るような話題性があるかどうか、要するに高い商品力、サービス力、店舗力が磨き込まれていて、他店と際立った差別化された話題性があるかどうかです。

以上の①と②のベースになっているのは、コンセプトの良さであり、コンセプトの見直しは下記のBの通りで、2番目の今来てくれているお客さまのリピート率 を高める一番の有効な対策は、顧客価値を高めることで、これは前回の大和通信でシッカリ触れているので、参考にして下さい。

3番目の今来てくれているお客さまの客単価を上げるには、2番目と同じく、高い商品力、サービス力での顧客価値を上げることが欠かせないのです。

 

B. コンセプトの明確化(価値観の確認、共有)による売上アップ対策

これは売上アップ3つの方法のうち、最初の1を解決する方法で、一見回り道のように見えますが、コビー博士の「7つの習慣」の第二領域(重要であるが、緊急ではない)に相当する売上アップの一番の近道です。

コンセプトのベースになるのは、あなた自身の価値観と使命であり、価値観が最初にあって、次が価値観に基づく使命であり、次が使命に基づくコンセプトです。

まず、あなたが過去、どんな価値観で生きて来ているのか、現在どんな価値観を持っているのか、あなたの価値観を挙げてみて下さい。

そして、価値観においては、価値観の中身だけではなく、順序が大切なのです。

(事例)当社のモデル店、亀城庵の場合、「価値観」は以下の通りです。

① 美味しさへのこだわり
② 無添加、無化調、安全、健康へのこだわり
③ 盛り付けのきれいさへのこだわり
④ 楽しくて、温かい応対(高いサービス・レベルへのこだわり)
⑤ 地域への貢献

「使命」はお店に来た地域の人々、旅人、すべてのお客さまに憩いの場を提供し、すべてのお客さまを元気にして、送り出す

「コンセプト」は「峠の茶屋」で、即ち、その地域のランドマークであり、JRで旅する人たちのオアシスであり、早さ、安さには、一切、こだわっていないのです。

そして、以上の価値観をスタッフ全員で共有出来ていることが大切で、スタッフ間で違った価値観を持っていると、お客さまに正しい応対が出来ないのです。

店内のスタッフ全員が足並みを揃え、一貫性ある同じ価値観で持っており、同時に、これらの価値観が狙っているお客さまの抱えている問題を解決していることが大切なので、まず、スタッフ全員で価値観の確認をして下さい。

 

C.トップを目指すことで、結果として、目標の売上を達成する

1.トップを目指すこと
殆どの経営者はトップを目指していないし、考えてもいませんが、売上を1割伸ばしたいとか、5万円上げたいとかの要望を持っています。
そして、売上を1割伸ばしたり、5万円上げることはトップになれば、簡単に解決出来るのに、トップを目指していないのです。
トップと言っても、いきなり日本一ではなく、商圏内で地域一番店を目指すことなのです。
取り敢えず、狭い商圏内でトップになり、商圏を広げていけば良いのです。
狭い商圏でもトップになると、お客さまの反応が違ってきます。
例えば、「日本で一番高い山はどれですか?」と質問すれば、ほとんどの人は、「富士山」と答えることが出来ます。
次に、「日本で2番目に高い山はどれですか?」と質問すれば、ほとんどの人は、答えることが出来ないのです。

2.トップになった場合のメリット
一番になれば目立つし、以下のようなたくさんのメリットがあります。

① トップになると、価格とか基準を決め易くなる(2位以下はトップに従う)
② 仕事がやり易くなる
仕入れ先の注目が集まり、良い商品が安く入手できるようになる
良い人材が集まりやすくなってくる
さまざまなメデイアに取り上げて貰い易くなり、広まり易くなる
③ 良いお客様が集まってくる
お客さまの信頼が増し、さらに、売上が上がり易くなる
④ 良い情報、必要な情報が集まるようになる
最初に良い情報が集まる
⑤ 仕事の基準が高くなる
組織の中で、これがトップと言える仕事かとなり、仕事の質が上がる
⑥ 組織のスタッフに自信と誇りが出来る
やっと、努力が報われた!
⑦ 名前が通り、ブランド価値が上がる
ビジネス活動は、ブランド価値を上げ続ける活動
⑧ 周囲の人達の見る目が異なってくる
視界がよくなり、今まで見えなかったものが見えてきて、気付かなかったことが気付くようになる
⑨ 利益が出やすくなってくる
さまざまな相乗効果の結果
⑩ 努力と成果、行動と成果の比率が変わってくる
  同じ行動をしても、成果が上がりやすくなってくる(売上と利益が上がり易くなる)

以上のようにトップになれば目立つし、たくさんのメリットがあり、これらは実際に当社が経験したことばかりで、トップになると、すべての問題が一度に解決して、良いことづくめになります。

そして、ほとんどのライバル店はトップを目指していないので、トップを目指すと、トップになれる確率は非常に高いのです。

松田聖子のように、歌手になった人は歌手を目指した人だけで、東大に入学した人は、東大を目指した人だけです。
たった1回しかない人生ですから、思い切り生きてみてはいかがでしょうか?

3.トップを目指す3つの価値基準

私は起業した頃から業界トップを狙っていましたが、なかなかトップになれませんでした。

それはトップになる方法を知らなかったためで、トップになるには、次の3つの価値基準の中から、一つだけを選ぶことが必須です。

選んだ一つの価値基準にフォーカスし、残りの2つの価値基準は平均点以上に保つことが更に大切なのです。

① オペレーショナル・エクセレンス
(生産方法や販売方法の改善を目指すアプローチ。スピードやコスト優位性により競合他社との差別化を図る方法で、お手軽方向です。)
(注記)従って、オペレーショナル・エクセレンスを目指すことが出来るのは、規模が大きい場合だけで、新規開業者とか、規模の小さい店はオペレーショナル・エクセレンスを絶対に目指してはいけないのです。
要するに、「旨い、安い、早い」は目指してはいけないのです。
(事例)マクドナルド、セブン・イレブン等のコンビニエンス、丸亀製麺、吉野家等で、この戦略は一番フィットしているランチ価格帯は約500円のビジネスであり、この価格帯のビジネスを狙うと、世界最強の日本のコンビニとの競争になります。

② 製品リーダー
(たえず最新で価値の高い製品・サービスを提供し続けることで競争優位性を保ち、イノベーション追求型で、常に新しい製品・サービスで高い価値を提供しつづけることにより競合他社が模倣しにくい状況をつくり出す)
(注記)常に95点以上の高いレベルの商品力を保ち続けることです。
(事例)美登利寿司、花まる寿司等
この戦略が一番フィットしているランチ価格帯は、700円~2000円程度
従って、われわれが最も取らなければいけない戦略は、製品リーダーで、商品力にウエイトを置いた戦略です。

(参考)商品力においては、最近はインターネットでの食べログの点数が参考になります。
因みに食べログでの評価は次のようになります。
3.0点付近は、非常に悪く、3.5点が平均点で、4.0点以上が非常に良いのです。
食べログでは、以下の3点についての点数で決まっているようです。
① 商品力のレベルの高さ
② サービス・レベルの高さ
③ コスト・パーフォーマンスの高さ(費用対効果で、払ったお金に対する価値)
自店が食べログで何点であるかを理解し、もし、3.5点以下であれば、商品力の見直しは必要だと言えます。
因みに食べログのうどんのジャンルでは、トップの楽々が4.34点、10位でも、4.03点で、トップを含め、上位10番以内に当社のユーザーさまが5店、頑張っています。

③ カスタマー・インテイマシー
(顧客ロイヤルティを築き上げることに焦点をあて、顧客との親密さを強化し、販売力を高めるとともに、顧客からのフィードバックを改善に活かすアプローチで、他社ブランドへの乗換えが生じにくい状況を生み出す)
(注記)常に95点以上の高いサービス・レベルを保ち続けることです。
(事例)カッシータ、リゴレット等
この戦略が一番フィットしているランチ価格帯は、2000円以上です。

従って、麺専門店の場合は、②のプロダクト・リーダー、即ち商品力で勝負する戦略がベストであり、商品力は95点以上の高いレベルに保ち、①と③については、平均点以上であることが重要です。即ち、80点レベルは保持することです。

 

D. プレス・リリースで告知する

次は、話題性のあることに取り組み、メデイアに取り上げて貰うことで、上記Cのトップになれば、自然にメデイアに取り上げて貰えるようになります。

そして、メデイアに取り上げて貰うには、話題性を増すには次のような要素が必要になります。(注記)絶対にお金を使った広告宣伝はしないことです。

話題性を上げるポイントは、以下の通りです。
1.自店の価値観、使命、コンセプトを明確にする
2.自店の強み、特徴を盛り込んだ、強烈な個性を打ち出す
3.狙っているお客さまが求めている高いレベルの顧客価値を提供する
(事例)麺とだしの美味しさ、健康、盛り付けのきれいさ等

メデイアに採用されるために、積極的にメデイアにアプローチする方法は、大和通信の南木編集長が、別紙で取りまとめしています。

画像は、一昨日訪問したハート・ツリー・カフェの素晴らしいスタッフの皆さんたちと当社のスタッフたちです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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