ラーメン・そば・うどん屋開業・繁盛店を目指す|名言集 17-18 ピーター・ドラッカー解説(業績を大幅に改善したいなら既存社員を育てろ)

ラーメン・うどん・そば製麺機の大和になるミカンの木

日々、ドラッカー名言集に触れていると、ドラッカーの本質を突いた言葉に心が揺さぶられます

国永先生は若い方ですが、ドラッカーの最晩年に直に接して来られてきたので、ドラッカーの言葉をそのまま伝えています。

ドラッカー・マネッジメントはわれわれ日本人にとってたいへん難解なのは、ドラッカー自身がオーストリア人で元々英語文化圏ではないので、ドラッカーの英語が難解な点です。

そして、そのドラッカーの書籍を日本語に正しく翻訳されている上田惇生(うえだあつお)先生の文章が少し難解なのです。

上田先生のセミナーはたいへん分かり易いのですが、翻訳本については、出来るだけ正確性を求めているせいか、われわれには簡単ではないのです。

国永先生は、それをたいへん分かり易く解説してくれているのです。

私もドラッカー・マネッジメントは以前から、少しづつかじっていますが、翻訳本より、解説本の方が分かり易いと思います。

私が最初にダイアモンド社でドラッカー・マネッジメントを学んだのは約9年前で、社内で実践し始めて社内が大きく変わっていきました。

その後、他のマーケテイング手法とか、TOC理論等さまざまな概念を学び続けていますが、やはり原点にあるのはドラッカー・マネッジメントであり、今回、久しぶりに国永先生のドラッカー名言録に触れて、改めて、再度学び直す必要性を実感しています。

未だ未だ、学びの底が浅かったことをもう反省しているのです。

今回、大きく気づかされたことの一つは、マーケテイング即ち、エクスターナル・マーケテイングとは、市場創造であることです。

最近も、これを大きく忘れて現状の市場での拡大だけを行なっていました。

今年一年の私の学びを振り返ってみると、大きな収穫はサービス・マネッジメントへの理解が深まったことです。

ドラッカーは主に製造業について深く考察していて、サービス・ビジネスについては未だこれからの段階であったように思います。

次に、最近学んでいる信頼の大切さです。

そしてこれらの新しい概念、理論に触れる毎にすべての新しい概念、理論もドラッカー・マネッジメントの上に構築されているのです。

従って、ドラッカー・マネッジメントの深い理解は欠かせないのです。

今後も、常に新しい概念、理論を学び続けますが、併せて、ドラッカー・マネッジメントの深い理解を掘り下げ続けることも行ないます。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「業績を大幅に改善したいなら既存社員を育てろ」です。

24.業績を大幅に改善したいなら既存社員を育てろ

仕事や成果を大幅に改善するための唯一の方法は、成果を上げるための能力を向上させることである。
際立って優れた能力を持つ人を雇うことはできる。
あるいは際立って優れた知識を持つ人を雇うこともできる
だが、いかに努力したとしても、能力と知識の向上に関しては、大幅な期待をすることはできない。
もはや、これ以上は不可能か、あるいはすくなくとも効果のあまりないような限界に達している。
新種のスーパーマンを育てることはできない。
現在の人間をもって、組織をマネジメントしなければならない。

(解説) 私は約2年前、2012年1月16日のメルマガで、次のように書いたことがあり、当社では最初から有能な人材ではなく、いかに進化し続けるかが問われているのです。

それは、スタッフ以上に私自身なのです。

「麺専門店の繁盛方程式 深く考える 1160 Aクラスの人材でも当社のスタッフ達は、皆、現在は優秀な人達だけが残っている。

しかし、初めからそうではなかったし、昔からそうであった訳ではない。
鍛えられて、優秀なレベルになった人ばかりだ。

しかし、その優秀なレベルの人達も、いつも、自分の能力を超える仕事をしているかと言えば、そうではない。
殆どの人達は自分の気づかないうちに、自分の能力内で仕事をしている。

すると、そこで成長が止まってしまう。
高くなったレベルを更に高めようとしないと、成長が止まってしまう。
と、いうのは、自分の以前と比べると、既に高くなったレベルに満足してしまっている場合が多い。

例えば、これを筋トレに置き換えると非常に良く判る。
私の筋トレの場合も、腕立て伏せは30回まで出来る様になった。
1回も出来なかった以前からすれば、4ヶ月で大きな進化だ。

以前と比べると、大変な進化に気持ちよくなって、安心してしまう。
しかし、ここからが大切で、更に無理やり、これから進化を続ける為に、更に大きな負荷をかけ続けていかないと、40回、50回と伸びていかない。

人の成長も全く同じだ。

更に、大きな負荷をかけ続けていかないと、次の成長が無くなってしまう。
と、言うのは、既に、以前とは違って、高くなったレベルは往々にして、心地良い安心領域になってしまい勝ちだ。

我々、人間は大変弱い動物で、常に、安心領域に陥りがちだ。
これを防ぐには、高い基準が必要になる。
そして、その高い基準に向かって片時も消える事がない、情熱の炎が必要だ。

だから、私の役目は、高い基準を常に掲げて、スタッフ達に大きな負荷をかけ続けていくことだ。

これに一貫性を持ち、妥協を一切しないでやり続けていくことだ。

要するに、当社のスタッフ達が持っている能力を十分に発揮している時には、常にNOと言い続けることだ。
当社のスタッフ達が持っている能力を超える働きをし、最高の芸術作品を作った時にだけ、YESを言うことだ。

これは、大変重要な私の役目だ。

当社のスタッフ達は、皆、Aクラスの人材だから、自分の限界に挑むことには、慣れているが、そんな彼らにとっても、これは大変厳しい試練になってくる。

この事は筋トレをやっていると、非常に良く判る。
筋トレをやって、筋肉が更に付いていき、成長を続けるには、限界を超える負荷をかけ続けることしかないのだから
既に出来上がった安心領域で幾らやっても、筋肉量は増えない。

従って、既に開業したうどん店、ラーメン店、そば店が段々駄目になっていくのは、負荷をかけ続けていないからだ
安心領域で続けているから駄目になっていくだけだ。
当社も全く同じことだ。
自分の持っている能力内の仕事しかしていないと、能力を伸ばす事は出来ない。
成長する事は無理なのだ。

だから、企業とか、店舗は絶対にAクラスの成長志向の人材を確保しなければいけない。

また、確保したAクラスの人材に常に、大きな負荷をかけ続けなければいけない。
そして、負荷をかけ続けられても、それを心地良いと思う様な人材にしなければ、成功しない。
私も毎朝、寒い中で、筋トレに励む事は、しんどいと思う時もある。

しかし、これを毎日休まずに、やり遂げているから、上記の様な理屈も判ってきた。

一番肝心な事は、リーダーとしての自分自身の、一貫性のある生き方だ。

私自身が、自分自身に負荷をかけ続けていかなかったら、この様な事は判らなかった。
体を鍛える負荷をかけるだけではなく、知識レベルを上げる負荷をかけ続けること。
精神的なレベルを上げる為の負荷をかけ続けること。
私の人生の修行は、これからもずっと続いていく。

そして、これは、大変、ワクワクする楽しい修行だ。

一昨日も、本社でのうどん学校とラーメン学校の講義の時間に、仕事は遊びであるということについて、生徒さん達から異論が出た。

多分、人生の達人になれば、仕事と遊びの境界線は無くなることだろう。

毎日、真剣に、今を生きていることしかないのだから。

仕事も遊びも全て、その人自身の血肉となって消化されて、体と一体となり、人生の一部になっていくことだろう。

次に、私のドラッカー・マネッジメントの師である国永先生のドラッカー名言録ドラッカー名言録68 「神々はすべてを見通しているから、どんなに難しくても、自分の仕事は完璧を期せよ」より、引用します。

これは、ドラッカーがアジアについて語った時にもらした言葉であり、私自身が次の問いを投げかけた時も、同じ答えが返ってきたのです。

「今まで書いた数十冊の本の中で、どの本が一番よい本だと考えますか」との問いに対して、「ザ・ネクスト(次の作品だ)」という答えが、ドラッカーの場合、いつも戻ってくるのです。

この言い方についてドラッカーは、「これは何も冗談半分で言っているのではなく、真面目な気持ちで述べているのだ」と答え、これは音楽家のベルディが、80歳になってオペラを書いた時に問われて語った言葉だが、自分もまったく同じ気持ちだと言っているのです。

そしてドラッカーは、ベルディがオペラ『フォルスタッフ』を書いた時、80歳ながらも、「次の作品こそ自分のベストだ」と答えたのと、まったく同じ考え方だと、いつも強調するのです。

今年95歳(約10年前)のドラッカー自身は、ベルディと同じ80歳を過ぎた後でも、今の、またこれからの作品に関しても、自分の今までのすべての作品よりもよくしたいという気持ちに変わりはないと力説しているのです。

次の作品こそ、少しでも今までよりも傑出したものに近くなる、またそうしたいと信じている、と言うのです。

この発言に関して、さらにドラッカーは、古代ギリシャの偉大な彫刻家であるフィディアスの、次のような逸話を必ずつけ加えるのです。

フィディアスは、西暦440年頃に製作した、アテネにあるパルテノンの上部の彫像に関して、アテネ市に請求書を出したところ、その支払いを拒否されたのです。

会計担当者が言うには、「あんな高い所にあって、正面の一部しか見ることができないのに、あたかも裏も表も全部見えるがごとく計算して、その分まで請求しているが、それは不合理である。誰も、そんな全部見えはしないのだから」というのが理屈です。

しかし、これに対してフィディアスは、「とんでもない、神様は全部見ているのだ」と答えたと言います。

ドラッカーは、「人間として完璧なものは到底つくることはできないが、いつもそれを追い求めるのが務めであるとかねてから語っており、その一語と例示に如実に示されているエピソードです。

自分は不完全な人間だが、絶えずよりよきものを追求していく存在でありたいと語るドラッカーは、歌舞伎の6代目尾上菊五郎がその辞世として、「未だ足らぬ、踊り踊りてあの世まで」と詠んだのと、似た気持ちなのでしょう。

われわれの学びは死ぬまで続き、企業の学び、進化は永遠であり、進化が止まる時に企業は消え去るのです。

企業として、経営理念に掲げる以下の4つの項目も常に進化し続けていかねばならないのです。

1.お客さまに対する責任(使命であり、市場創造であり、External Marketing)

2.従業員に対する責任(成長と幸福の追求)

3.社会に対する責任(貢献)

4.株主に対する責任(貢献)

今年5月に本社の生け垣に植えたミカンが実をつけ、もう少しで完熟です。

10本くらい、総務の北村さんが植えたのですが、もう1本の木に、大きなキンカンがたくさん実っています。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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