うどん・ラーメン・そば屋開業・繁盛店を目指す|名言集 17-25 ピーター・ドラッカー解説(成果を上げる活動に集中する)

うどん学校卒業生の店の一番人気商品

 昨日は最高気温マイナス5度、最低気温マイナス14度で、朝6時現在では、マイナス11度で、暖房が利いているホテルの部屋の中で仕事をしていても、足元が冷たくなります。

改めて、ソウルの寒さの厳しさを感じました。

外を見ると、札幌のように雪が積もっていないので、寒くないかと思って外へ出ると、別世界の寒さです。

昨日も、お客さまの店、うどん学校の卒業生の店を回っていると、日本国内で感じたのと同じことを感じました。

韓国の飲食店の数と人口比は、飲食店の割合が日本の約2倍ほど多く、日本の約2倍の厳しい競争倍率なのです。

そのように、飲食店の競争が非常に厳しいので、繁盛している店とそうでない店の落差が非常に激しく、昨日も新しく出来たロッテ・ワールドのショッピング・モール内の飲食店舗、或いはリニューアルしたCOEXの飲食店舗を見て回ると、最新店舗の進化の大きさに驚きました。

東京の最新のショッピング・モールにも見られないような、斬新な店舗がたくさん見られました。

一番驚いたのは、温かいオレンジ・ジュースで、最初見たときは、これは飲めないだろうと思いましたが、飲んでみて驚きました。

日本ではまだ見たことがないのですが、日本でもヒットする商品でした。

いろんな店舗を見るだけでなく、このように味わい、サンプルを購入し、日本へ持ち帰るようにしています。

レストランとか、カフェの日本にも無いような最新店舗がいくつもあり、今後、日本のお客さまをご案内したら、たいへん参考になる店舗がたくさんあり、収穫の多かった1日でした。

店舗コンセプト、デザイン、商品力も素晴らしい店がたくさんあり、まだ日本にも来ていない、ヨーロッパからの出店もあり、東京がソウルに追い越されているような現象が見られます。

前回の訪韓時にも訪問した、うどん学校の卒業生が今回は店舗を大きくして、商品力も改善し、繁盛店になっていました。

1年前位に訪ねたときは、30席程度の店であったのですが、今回訪問すると移転して、50席強の内装、外装の素晴らしい店に変貌を遂げていました。

強い看板メニューをシッカリ作り上げて、店主の顔は、謙虚ではありますが、自信が漲っていて、スタッフたちも行き届いていました。

このように、1年間位の間に大きく進化した店を見るのは、非常に嬉しいことです。

われわれが訪問した時間は既にアイドル・タイムであったのですが、オーダーした商品を目にしたスタッフたちは感激しました。

日本のうどん店でも見られないような、インパクトのある、価値の高い商品だったのです。

商品力の重要さを理解している素晴らしい事例でした。

本日も、出国までの間、寒いソウルの街を、お客さま訪問とたくさんの店舗を見て回る予定です。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「成果を上げる活動に集中する」です。

31.成果を上げる活動に集中する

ものごとをなすべき者の仕事は、成果を上げることである。
ものごとをなすということは、成果を上げるということである。
企業、病院、政府機関、労働組合、軍隊のいずれにあろうとも、そこに働くものは常に、なすべきことをなすことを期待される。
それにもかかわらず、ものごとをなすべき者のうち、大きな成果を上げている者は少ない。

(解説)普通にビジネスをやっているほとんどの人たちは、このことを忘却の彼方に置いているのではないでしょうか。

日本全国の法人数のうち、半数以上の7割以上が、赤字のために法人税を払えていないのです。

われわれの麺専門店ビジネスにおいても、私の理解している範囲では、赤字法人数の割合と同じくらいの店では前年対比の売上を落としていたり、成果が上がっていない、苦しい経営をしているのです。

そして、そのほとんどの店のオーナーは、売上が上がらない、或いは成果が上がらないのは当たり前としか、思っていないのです。

日本の小売ビジネスで、成果を上げることに躍起になっている象徴的な事例は、セブン・イレブンです。

既存店の売上アップに徹底的にこだわり、ライバルのコンビニエンスと比べると全国平均で1店舗当たりの売上が10万円以上も多いのです。(2011年度、セブンイレブン67万円、ローソン55万円、ファミリーマート53万円、サークルKサンクス49万円)

全国に1万7千以上もあって、その1店ごとの平均売上が毎日10万円以上多いのですから、出る利益を考えると、2位以下とは差が開くばかりです。

これだけの素晴らしい成果を上げるために、CEOの鈴木会長以下、セブンイレブンの全スタッフたちは一瞬の油断もなく、365日打ち込んでいるのです。

セブン・イレブンが始めた高価値志向の金のシリーズは、物販業だけではなく、飲食業にも大きな影響を与え、情報発信源になっているのです。

最近、飲食業でも価格を上げて、価値を上げた企業の方が成果を上げているのです。

今までは、成果を上げるために方針を決めるのは、トップだけの仕事のように思われてきたのですが、これからは知識労働者全員の大きな役目になっているのです。

従って、これからの時代の経営者は、従業員一人ひとりを肉体労働者から知識労働者に意識を変え続けるのが重要な仕事の一部になると思います。

以下は、私の著書「情熱」の第三章よりの引用です。

結果を出す力、「仕事力」について、ある若いユーザー様のお話です。

出資オーナーとしてラーメン店を始めたのですが、現場については素人だったので、プロ店長を雇って開店しました。

ところが業績は思わしくなく、3年経っても苦戦が続きました。

そこで、店長が「店を買い取って独立したい」と言い出しました。

若いオーナーは激怒し、「一緒に始めた店をこんな状態にしておいて買い取るとは何事か」と、店長を辞めさせ、自分でお店を立て直すと宣言しました。

「素人に何ができるものか」と、店長に嘲笑され、オーナーは発奮し、ラーメンに関する情報を調べ回った結果、当社のHPにたどり着き、ラーメン学校に入学しました。

卒業後も試行錯誤を重ね、わずか1、2年のうちに経営を立て直しただけではなく、今では食ベログで県下ナンバーワンの人気店となっています。

プロに要求されるものは成果を出す力、すなわち「仕事力」です。

仕事力とは、いかなる場合にも成果を出す力で、「何が何でもやり遂げてみせる」という意志力、途中であきらめない忍耐力、つまり総合的な人間力です。

何の知識もなかった素人が、不人気店を地域ナンバーワン店に立て直す、この仕事力があれば何をやっても成功するでしょう。

今もときどき彼にお会いしますが、その真摯な姿勢は変わらず、ビジネスに賭ける強い意気込みと迫力を感じます

ほとんどの人達は成功するまで我慢できないで、途中で諦めてしまい、成功できないだけで、成功には試練がつきものです。

私も過去の自分を振り返ってみて、「あの時は大変苦しかったが、諦めなかったから、今の自分があるのだ」と思えるような体験がいくつもあります。

成功の心得33

プロに要求されるのは、いかなる場合も成果を出す力。
これがあれば、何をやっても成功するはず。

次は、「思考習慣を壊すメンタルモデルの修正」についてです。

われわれは考え方の習慣や思い込み、経験から得た固定観念を通して物事を見ていて、これを認知心理学で「メンタルモデル」と言います。

物事を捉えるとき、事実をありのまま受け入れるのではなく、独自の思考のフィルター(メンタルモデル)を通して捉えようとし、そのため認識や意思決定は常にメンタルモデル(思考習慣)に影響されています。

たとえば、Aさんに厳しく叱られた人は、Aさんの機嫌がどんなに良くても、無意識に「また叱られるのではないか」と恐怖を覚えるようになり、「Aさんは怖い」というメンタルモデルが出来上がったからで、Aさんに会うとそのフィルターを通して見てしまうのです。

また、普段あまり考えることをせず、決まりきった仕事を続けてきた人は「自分で考え、創意工夫してチャレンジするのが不安だ」というメンタルモデルを構築します。

このような思考習慣がいったん構築されると、自分で意識して変えようとしない限り、悪い思考習慣に支配され続けます

麺学校の経営講義では、生徒さんが長い時間をかけて形成した間違った思考習慣を、正しいものに改めていただきます。

要するに、麺専門店で成功するための思考習慣に変えてしまう。

すでに出来上がっている思考習慣を作り変えるのは大変困難で、本人が意識して修正するしかありません。

「自分の思考習慣は間違っている。修正しなければ」という強い覚悟が必要です。

それには自分の思考習慣、つまり考え方の癖を理解することで、自ら理解し、自ら修正するしかないのです。

あなたのメンタルモデルは本当に正しいのか、正しくなければ破壊し、フレキシブルで柔軟性のある思考習慣に置き換える努力をしましょう。

マネジメントの世界は、自分自身を見つめ、探究し、研鑚し続けるエンドレスな世界です。

成功の心得34

思考習慣が人を作る。
変わりたければ自ら理解し修正すること。

次は、「傍観者ではなく、当事者意識を持つ」についてです。

社内の会議で発表する人は限られていて、囗を開かないので、連絡事項はないのかと各自に確認すると、実はあり、「○○さん、意見を発表してください」といちいち促されなければ発表しない人が多いのです。

ビジネス上で日本人の悪い癖の第一が「遠慮がち」で、成果を上げる人は自ら発言し、自ら進んで行動し、言われてから動き出す人ではありません。

たとえ抵抗されようと、自分の信じる意見を言える人で、日本には、昔から、「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、出る杭になりたがらない人が多いのです。

発言には責任が伴うので、だから発言しない方が楽だと思うのかもしれませんが、発言しないのは自分自身の人生を生きておらず他人の人生を生きているのと同じです。

学校のいじめ問題の構図がよく似ていて、いじめる生徒といじめられる生徒がいて、他の生徒は大部分が傍観者です。

いじめに加担しない半面、助けもせずに、見ているだけ、或いははやし立てたりするのです。

出る杭になりたくないのでしょう。

企業は、出る杭を称賛する活発な社内文化を作り上げるべきで、出る杭になりそうな元気な人を採用することが重要です。

おとなしい人だけでなく、うるさいくらいエネルギッシュな人を採用すると、そのような人は組織の中で異端児として疎まれる場合が多く、大会社ほどその傾向が見られます。

しかし、異端児がいなければ会社や組織は強くなりません。

私はサラリーマン時代、このタイプだったので、上司に疎まれたことも多々ありましたが、意見や考えを表明しないと自分自身が納得できる仕事にならないので、遠慮せずにずけずけと発言しました。

憎まれ役になるのを嫌がり、優しい言葉を口にするのは楽です。

一般的な会社では、幹部クラスにもそういう人がいますが、それは優しいのではなく、楽な役回りを演じ、良い子になろうとしているだけです。

成功の心得35

傍観者になってはいないか。
進んで意見を言おう。出る杭になろう。

昨日訪問した、うどん学校の生徒さんの店での一番人気の商品で、鶏南蛮セットでした。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

 

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