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うどん・ラーメン・そば屋開業・繁盛店を目指す|名言集 17-33 ピーター・ドラッカー解説(知識が資源の中核になって新しい社会構造が生まれる)

ラーメン・うどん・そば屋にも役立つ昨日見つけた面白い本

昨日は午前中に社内で営業部門と各部門のリーダーが集まり、「どうすればお客さまに喜んで貰えるか?」というテーマで、今年最後の打ち合わせを行ない、12時半には社内を後にして、高松空港に向かいました。

東京支店ではラーメン学校を開催中で、本日はNHKのTVカメラの取材も入り、同時に私にとっても今年最後の盛り付けのプレゼンテーションを行なう、たいへん重要な一日なのです。

近々に私の盛り付けのプレゼンテーションは、「ロッキー藤井のヌードル・プレゼンテーション」のタイトルでyoutubeにアップされる予定です。

私が毎回、麺学校の生徒さんたちの作品を修正している画面が放映される予定で、ここは当社の山本常務が担当しています。

盛り付けをきれいにするのは、麺学校の生徒さんにとっても、既に開店している方々にとっても、難しいテーマなので、きれいに盛り付ける方法について、毎回解説を入れながら、取り組みます。

TV番組化するので、役に立つだけではなく、楽しい要素を取り入れる予定です。

本日もドラッカーの名言集の解説を書いていて、知識の大切さに改めて気づきました。

社内で知識を日々生み出し続ける、増殖し続けることをトップとか幹部だけでなく、社内全員がエクゼクテイブになり、意思決定にも参加し、社内全員が、知識の創造を続けなければいけないことが改めてよく分かりました

当社の過去を振り返ってみても、当社が業界トップになることが出来た原因の多くが知識の創造によってであることが改めてよく分かりました。

最初に製麺機「真打」を開発した時も、美味しいうどんを作るための専門的な製麺技術の深耕があってこそなのです。

更に、麺の製造販売を行なう別会社「讃匠」を設立し、麺の製造販売を行ないながら、美味しい麺作りのノウハウを深めていったことが、専門的な知識を深めることにどれだけ役に立ったか分かりません。

次にリッチメンでは、ラーメンの製麺技術、坂東太郎ではそばに関するすべてのノウハウの構築を行ないました。

特に、ラーメンではミキシングの後の熟成時間の保持の大切さが分かり、今までの製麺業で使用している製麺システムの問題点がよく分かりました

次に、取り組んだのは、麺専門店の繁盛ノウハウの構築で、麺専門店は一般的な飲食店と異なり、すべてにおいて特殊な世界であり、独特なノウハウの構築が重要であることが分かりました。

ここでも直営店「亀城庵」を坂出駅の中で開業して、自分で飲食ビジネスを行なったことがどれだけ、繁盛ノウハウの構築に役立ったか分かりません。

次にうどん学校、蕎麦学校、ラーメン学校と麺学校を次々と開校し、多くの生徒さんたちを業界に送り込むことにより、生徒さんたちの抱えている大きな課題を見つけることが出来ました。

学校で教えるだけでなく、開業した生徒さんたちの店を実際に訪問し、問題点をフィード・バックすることにより、さらにわれわれは専門知識を深めることが出来ているのです。

われわれは、日々のビジネスを通じて、より専門分野における賢さの追求を日々行ない、ライバルが逆立ちしても勝てない状況を作り続けることがビジネスの成功方程式であると信じています。

私もスタッフたちも日々、賢くなり続けることこそ、永く繁栄する基盤となり得ると信じます。

本日も賢くなるための努力を続けるのです。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「知識が資源の中核になって新しい社会構造が生まれる」です。

40.知識が資源の中核になって新しい社会構造が生まれる

知識がたんなるいくつかの資源のうちの一つではなく、資源の中核になったという事実によって、我々の社会はポスト資本主義社会となる。
この事実は社会の構造を根本から変える。
新しい社会の力学を生み出し、新しい経済の力学を生む。
そして新しい政治を生む。

(解説)知識について深い考察を加えれば加えるほど、ドラッカーが繰り返している知識についての深い意味がよく分かってきました。

今日の世界で、知識を最大限資源として活用して大成功している会社の一つが、グーグル、そしてアップル、そしてフエイス・ブックではないでしょうか。

自社の知識は勿論、他社の知識、世界中の多くの人たちの知識を集めて、再活用し、それを資本(お金)に変え続けているのです。

私がビジネスを始めたころ、3大経営資源として常に言われたことは、「人、モノ、カネ」でした。

現在でも普通の会社においては、まだ「人、モノ、カネ」が3大経営資源の会社が多いのですが、進化した会社では、既に、お金は中核的な経営資源ではなくなっているのです。

そして、もっと言えば、「人、モノ、カネ」が中核的な経営資源ではなく、「知識」が中核的経営資源の会社にしなければ、企業は成功しない時代に既に、突入していることがよく分かりました。

飲食ビジネスの世界で、世界的に成功している会社に「スターバックス」があり、私も発祥の地、シアトルで1号店も見て来ました。

「スターバックス」と、その他たくさんのコーヒー・ショップを分ける大きな違いが知識を中核的経営資源にしているかどうかの差ではないかと思います。

普通のコーヒー・チェーン店はコーヒーの美味しさというモノにこだわった、モノを中核的経営資源にしている場合がほとんどです。

コーヒー・チェーンだけではなく、ほとんどの飲食ビジネスは従来の延長線上にある、美味しい料理としての商品であるとか、優れたサービス等を提供しているのです。

ところが、スターバックスのコンセプト(ビジネスの本質)は、「第三の場所の提供」であり、決して単なる商品とか、サービスではなく、「知識」としてのコンセプトを提供しているのです。

昨日、本屋でスターバックスについて書いてある興味深い本「スターバックス 輝きを取り戻すためにこだわり続けた5つの原則」、サブタイトル「わたしたちはコーヒーを売る店ではありません」を見つけました。

原則1 情熱を高める
原則2 愛することで愛される
原則3 共通点を見出す
原則4 つながりを結集する
原則5 伝統を守り、ときに挑戦する

まだすべてを読んでいませんが、たいへん興味深い本です。

以上のことよりも、これからわれわれの進んでいかねばならない道筋は明確であり、知識を中核的経営資源として捉え、知識の増殖こそ、最大限の資産であることを全社員が理解し、増やし続けることなのです。

ドラッカーは知識社会を生きる心得について次のように説明を加えているのです。(週刊東洋経済2001.6.9-7.28 「入門ピーター・ドラッカー-8つの顔」より、引用)

ドラッカーは、マネジメントする能力は知力とは関係なく、方法論があるだけで、幾つかの方法を教わっておけばよいと言います。

意思決定にも方法論があり、意思決定では個別の問題ではなく、問題が一般的なものか、特殊なものかを識別することが最初のステップであり、根本を考えなければならないのです。

起業にも方法論があり、起業は機会を分析し、外の世界を見たうえで、トップを目指して小さくシンプルに始めなければならないのです。

もっといえば、人事にも方法論があり、リンカーンは司令官に任命しようとしたグラント将軍が酒飲みであることを幕僚から指摘されたとき、「銘柄を聞いて他の将軍に送ってやりなさい」と言ったというのです。

より重要なのは仕事ができるという強みであって、酒飲みであるという弱みではないのです。

こういうものの考え方は、誰かから教わらなければ分からないのですが、問題は誰もそれを教わっていないことであり、自分でわかるようになったときには60歳にもなっているのです。

ドラッカーはそれらのことを教えるのです。

「全体からとらえると真実が見てくる」

ドラッカーのありがたさは、豊富な経験から原則と方法論を引き出して教えてくれるところにあり、時には「なぜか分からないが」といい、「なぜかが分かるまでは待ってはいられない」といって、豊富な知識と経験から得た行動のための原則と方法論を教えてくれるのです。

こうして組織のなかの全員が社長のように行動できるようにならなければ、会社は伸びないだけでなく、直ちに後れを取り、脱落していくのです。

このことは国全体についてもいえることであり、ドラッカーにいわせれば、知識社会の構成員はすべてがエグゼクティブであるのです。

ドラッカー自身は若いときから分析力にたけていたにもかかわらず、組織を通じて成果を挙げるには、森羅万象あらゆるものを、全体として見る能力が必要だというのです。

理論だけではだめで、理論は、相対的に最も太い線をとらえて抽象するにすぎず、多くのものを捨象するのですが、現代の世の中には捨象してよいものなどなく、真実を見ることが大事であり、これこそドラッカーの教える方法論として最も大切なものなのです。

ここにおいて、見て、聞いて、感じるという直接全体をとらえる能力が必要となり、理屈は通っていても、全体からは間違っていることがあまりに多く、部分を足し合わせたものが全体とはならないのです。

ドラッカーは高等数学の「バタフライ理論」なるものを紹介するのです。

ある日ある時間に、あるチョウがアマゾンでぱたぱたと羽ばたいたという事実があり、翌週シカゴで雨が降ったという別の事実があったとすると、この2つの事実の間に関係がないと証明することはできないということが証明されているのです。

あらゆるものがあらゆるものに関係しうることで、関係しうるということは、関係しうるという関係がそこに存在するということであるのです。

特に今日のように、瞬時に世界中に情報が伝わる時代では、何が何に関係あるかは理論付けしきれなく、まさにドラッカーの言うように理論付けを待ってはいられないのです。

無理に抽象化すれば大事なことを捨て去ることになり、理屈だけでうまく説明が付く場合のほうが、逆に危険なのです。

画像は、昨日見つけた面白い本です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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