ラーメン屋開業・うどん屋開業・そば屋開業で繁盛店を目指す|名言集 17-34 ピーター・ドラッカー解説(効果的なマネジメントが行われれば土地、労働、資本はいつでも手に入る)

ラーメン学校の作品事例で、トマト・スープのラーメンで、トッピングはエビとイワシとミニトマト

 

昨日は東京支店での今年最後のラーメン学校の実技の最終日で、生徒さんたちの作品のチェックの日であり、たいへん忙しい日でもありました。

今回の生徒さんたちは、全体にたいへん熱心で、特にオーストラリアから来ていた熱心な生徒さんのお蔭で、全体が非常にまとまり、その生徒さんに触発された他の生徒さんたちも熱心に取り組んでいました。

併せて、近々開店予定の卒業生が3名来て、一緒に総仕上げを行ないました。

開店直前に生徒さんも、最終日に参加することにより、開店前の仕上げのチェックが出来るので、生徒さんにとっても、素晴らしいチャンスです。

今回も開店前の生徒さんのチェックを行なっていると、重大な問題点を見つけました。

最近、開店した後の店を見て回っていると同じような問題点があったのです。

特に塩ダレのラーメンの塩度が高すぎるのです。

醤油ラーメンについては、味のバランスが未だ十分ではなかったのです。

この状態で開店すると、今回、見て回っている生徒さんたちと同じような問題を抱えてしまつ結果に繋がると思います。

こうしてみると、卒業生には、ある一定の問題のパターンがあるように見えます。

この問題のパターンを掘り下げることにより、新規に開店する生徒さんの問題点を減らすことが出来るのです。

次に先日訪問した京都の生徒さんが、スープとトッピングの食材、食器を送ってきたので、それらを使った盛り付けの模範を6品ほど作ってみました。

今回は、今年最後の盛り付け実習の日であり、私の盛り付けの教科書の準備中でもあるので、さまざまな盛り付けを試してみたのです。

時間が経つのも忘れて、集中して取り組んだのですが、時間の不足を感じました。

盛り付けの実習の時間は、私にとって至福の時間であり、自分自身の盛り付けのセンスを高める最高のチャンスですから、生徒さんの作品の修正と、私自身の新しい盛り付けのチャレンジを行なっているのです。

昨日は、その点数が多く、合計20品ほどの盛り付けを行ないました。

私は、昨日のような盛り付けの日に備えて、それまでさまざまな店舗で見つけた素晴らしい事例を頭に入れて、食材を揃え、実際に試してみるのです。

昨日も新しいチャレンジを行ない、面白い結果を得たのです。

このように、盛り付けのチャレンジも私にとっては、たいへん有意義な自分のセンス・アップのためには欠かせない1日なのです。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「効果的なマネジメントが行われれば土地、労働、資本はいつでも手に入る」です。

盛り付けについても詳しく学べるラーメン学校やうどん学校・そば学校はこちらから詳しい内容がご覧になれます。
是非ご参加ください。https://menkaigyou.com/school

41.効果的なマネジメントが行われれば土地、労働、資本はいつでも手に入る

土地、労働、資本は制約条件でしかない。
それらのものがなければ、知識といえども、何も生み出せない。
だが今日では、効果的なマネジメント、すなわち知識の知識に対する適用が行われさえすれば、他の資源はいつでも手に入れられるようになっている。

(解説)本日の名言である、「効果的なマネジメントが行われれば土地、労働、資本はいつでも手に入る」ほど、今日のビジネスを象徴している言葉はないのです。

ドラッカーがこの名言を提言したのは、グーグルとかアップル、フェイス・ブックが創業する相当以前であったはずですが、ドラッカーには既に未来が見えていたのです。

このように未来を見るのは、部分だけを見るのではなく、人間の営みすべてを広範囲に見通す眼が備わっていたから出来たのであり、何ごとにも興味を持つドラッカー自身の資質によるところが大きかったと思います。

アップルを創業したステイーブ・ジョブズも最初は、土地、労働、資本のいずれの資産も持ってはいなかったのですが、今ではアップルは世界一の株式価値を持 ち、やろうと思えば何でも出来、グーグルもまったく同様で、グーグルは現在、ロボットと自動運転による自動車産業への参入を始めているのです。

その源泉にあるのは、いずれも専門化された知識であり、日々、進化を続けている知識そのモノであり、組織全体がたいへんな速度で、日々、賢くなり続けているのです。

世界を見れば、現在、進化を続けている企業、明日のアップルとかグーグルのような知識を磨き続けている企業はたくさんあり、日本においても同じように、明日を担う企業は人知れぬ努力を続けているのです。

39年前に私が起業した時には、商品力を磨き続けることが重要な成功方程式であり、それを信じ続けて、商品力を磨くことに熱心に取り組んできたのです。

そして、気付いたのは、製麺機ビジネスの本質、即ち、製麺機ビジネスを制することが出来るのは、麺の美味しさの究明であると気づき、それから麺の美味しさの研究を熱心に始めたのです。

これは、今から考えれば、専門知識を構築し、深めることであったのです。

麺の美味しさの究明から始まり、だし、トッピング、盛り付けの綺麗さ等、全体の商品力を高めることを、麺学校を通じ、或いは、直営店の亀城庵を通じて、やり続けてきたのです。

そして、現在は麺専門店のマネッジメントの大切さを、生徒さんたちに訴えているのです。

こうして考えてみると、いかに専門知識の進化、深化に当社は焦点を絞ってきたかがよく分かります。

専門知識の大切さを誰よりも理解しているので、当社は麺学校の中でも非常にマネッジメントの大切さを強調し、他のどうような麺とか、寿司の学校、或いはさまざまな飲食系の学校が、力を入れていないマネッジメントに注力をしているのです。

生徒さんたちにとっても、麺ビジネスの成功において大切なことは、専門知識を習得し、それを進化させ続けることであるのです。

麺ビジネスにおいての専門知識も、麺ビジネスにおける成果が上がる部分での専門知識に集約されていなければいけないのです。

昔の麺ビジネスとか、飲食ビジネスにおいては、次のような方程式が成り立っていたのです。

飲食ビジネス=料理(料理の美味しさ)

或いは麺ビジネス=麺料理(麺、スープの美味しさ)

ところが、現在においては、時代の進化と共に、或いはインターネットの急速な発展と共に、これが非常に複雑になり、下記のように変化したのです。

「飲食ビジネス=料理×アート×サイエンス×ユーモア×哲学」

従って、料理の美味しさだけではなく、盛り付けの綺麗さ(アート)、店舗内外の雰囲気(アート)、お客さまの心理の研究(サイエンス)、料理の科学的な研 究(サイエンス)、お客さまに店内で心地よい雰囲気、楽しい雰囲気を提供する(ユーモア)、そして、一貫性のある卓越したポリシーでの経営(哲学)と、飲 食ビジネス、麺ビジネスにおいても、非常に高度なマネッジメントのノウハウ(知識)が要求されるようになっているのです。

これは、飲食ビジネスとか、麺ビジネスだけではなく、あらゆるビジネスに共通するのです。

昔は町の至るところに、パパママ・ストアーが繁盛し、どんぶり勘定でも何とかやっていけたのですが、今では、コンビニエンスに取って代わられ、非常に高度で、複雑を極めるビジネスになっているのです。

そのコンビニエンスにしても、少しでも油断をしていると、いつの間にか、対面にライバルが出店し、いつの間にか閉店に追いやられている店舗は、日本中に腐るほどあるのです。

従って、現在のビジネスの競争の本質は、より高度で専門的な知識レベルを上げ続ける競争であると言っても、過言ではありません。

従って、トップの経営者が最も熱心に学び続け、周りの人たちをいかにそれに巻き込んで、学び続けるかが問われ続けているのです。

要するに、トップと同じように学び続ける、熱心なスタッフが多ければ多いほど、ビジネスは成功するのです。

これは、グーグルとか、アップルを見ればよく分かるのです。

これからのビジネスでの成功は、この点に尽き、素直に学び続けることが好きで、全体の知識レベルを上げるのに役立つスタッフを幾ら確保出来るかにかかっているのです。

従って、単に頭の良い人ではなく、或いは、頭の硬い人ではなく、フレキシブルで、何にでも興味を持ち、自分を変え続けることが出来る人を幾ら集めることが出来るかにかかっているのです。

採用した後の教育も大切ではあるのですが、もっと大切なことは、どのような人を採用するかだったのです。

現在は、その点で、素晴らしい成果、結果(果実)を得ようとするとすればするほど、先に犠牲(日々の努力)を払うことが要求されていて、その犠牲を払う一握り、(多分、1%以下)の人たちが大成功する世の中になっているのです。

私のドラッカー・マネッジメントの師である国永先生は、マネッジメントの成果を上げるのに大切な要素として挙げている集中について、引用します。

ドラッカー名言録21 「最も重要なことから始めよ」
 
成果をあげるための秘訣を1つだけ挙げるならば、それは集中(コンセントレーション、フォーカシング)であり、成果を上げるエグゼクティブは、最も重要なことから始め、ドラッカーは“ながら族”を嫌い、一時に1つのことだけを行えとする。

集中が必要なのは、エグゼクティブの職務の本質と、人間の本質により、寄与・貢献を行なうための時間よりも、行なわなければならない重要な貢献のほうが多いからであり、それは現実を解明するのです。

行うべき貢献を分析すれば、まことに当惑するほど多くの重要な仕事が出てきて、しかも、エグゼクティブの時間を分析すれば、真の貢献をもたらす仕事に割ける時間は、困惑するほど少ないことが明らかになるという矛盾があるのです。

いかに時間を管理しようとも、時間の半分以上は、依然として自分の時間ではなく、そこで、「時間は、常に赤字である」という名文句もここから導き出されてくるのです。

大事なことへの貢献に焦点を当てるほど、細切れではないバルクのまとまった時間をドカンと投入することが必要になり、単なる忙しさに身を任せるのではなく、成果を上げることに力を入れれば入れるほど、継続的な努力が必要となります。

真に生産的な半日、あるいは2週間を手にいれるためには、厳しい自己管理と、「ノー」といえるだけの不動の決意を必要とし、時には、心を鬼にして、断固として拒否せよと勧めています。

さらに、例の強み論に立ち戻って、時間を効果的に活かそうとすれば、人間の強みを重要な機会に集中する必要性を認識するようになり、それ以外に、成果を上げる方法はないからです。

2つはおろか、1つでさえ、よい仕事をすることは難しいという事実が、どうしても集中を必要とすることをくどいように説き、しかも「人間には、おどろくほ ど多様な能力があり、人間はよろず屋であり、気が散る存在である」として、その人間の多様性を生産的に使うためには、それらの多様な能力を、1つの仕事に 集中することが必要であり、あらゆる能力を1つの成果に向けさせるためにも、やはり集中が必要であるのです。

たくさんの玉を操ることは曲芸ですが、しかしそのような曲芸も、続けられるのはせいぜい10分であり、無理に続けようとすると、玉は落ちるというおもしろいたとえも出てくるのです。

もちろん、いろいろな人間がいることはドラッカーも認め、同時に2つの仕事を手がけ、テンポをかえていったほうがよくできるという者もいます。

しかしそのような者でも、2つの仕事のそれぞれについて成果を上げるためには、まとまった時間が必要であり、しかし、3つの仕事を同時に抱えて、卓越した成果を上げる人はほとんどいないのです。

そこでお気に入りのモーツアルトが出てきて、彼はいくつかの作曲を同時に進め、しかも、すべて傑作だったのですが、しかし、彼は唯一の例外であり、バッハ、ヘンデル、ヴェルディは、多作ではあっても、一時に一曲しか作曲しなかったのです。

1つの曲をすませてからか、あるいはかかっていた曲を一時わきに置き、しまい込んでからでなければ、新しい曲にはかからなかったのです。

組織に働くエグゼクティブが仕事のモーツアルトとなることは、至難であるというのがドラッカーの主張であり、集中は、エグゼクティブがあまりに多くの仕事に囲まれているからこそ必要であるのです。

なぜなら、一時に1つのことを行なうことによってのみ、早くよく仕事ができるからであると、あくまでもコンセントレーションを説くのです。

画像は、昨日のラーメン学校の作品事例で、トマト・スープのラーメンで、トッピングはエビとイワシとミニトマトです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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