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ラーメン屋開業・うどん屋開業・そば屋開業で繁盛店を目指す|名言集 17-66 ピーター・ドラッカー解説(効率と有効性)

鶏を使ったうどん店
昨日は午前中で私のセミナーが終え、昼から奈良のうどん学校の生徒さんの店に行き、現状の商品をチェックした後、酒粕と4種の白味噌仕立ての出汁と牡蠣の天ぷら、ネギの掻き揚げを載せたうどんをお教えしました。

店内の内装は非常に凝った店で、昼がうどんで、夜が居酒屋スタイルの店ですが、席数が少ないのが非常に残念です昨日のフェース・ブック・ブログを書いていて気付いたのは、私の役割で、これからの私の大切な役割は、経営者を育てていくことであったのです。

麺学校の校長として、生徒さんを次々と輩出していて、それらの生徒さんは、新規に開店すれば、オーナーになるわけですから、経営者なのです。

しかし、サラリーマンから起業してすぐの生徒さんたちは、まだまだ見習いの経営者のようなものなのです。

その人たち一人ひとりをプロの経営者にして、ビジネスの成功に導くのが、私の大切な役目であったのです。

社内も同様で、社内のスタッフたち一人ひとりをプロの経営者にして、当社の業績を上げるのも、私の役目であったのです。

そのためには、私自身がプロ中のプロの経営者にならなければいけないのです。

従って、当社の真の役割(使命)は、経営者育成会社であり、当社のラーメン、うどん、そばの麺学校は経営者育成学校であるのです。

若いころから、ずっと経営コンサルタントのお世話になってきて、指導を受けてきたので、自分がまさか、経営者を育てる学校の先生になろうとは、夢にも思っていませんでした。

これからは、経営者育成をメイン・テーマに掘り下げていけば、社内に経営者育成研究所を作り、マネッジメント、マーケテイング、イノベーション、生産性等の研究を深く研究する部門が当然、必要になります。

しかし、よくよく考えてみると、どのような会社であっても、経営者がいる限り、次の世代の経営者を育てる経営者育成会社であるはずであるし、そうでなければいけないはずなのです。

家庭であれば、立派な社会人を育成する家庭でなければいけないのと同じですが、ほとんどの家庭では現在、このことが忘れ去られているのです。

あらゆる会社、店舗、組織は、お客さまを増やし続けることと併せて、次世代の経営者を育て続ける使命を持っているはずなのですが、忘れられているだけなのです。

従って、あらゆる組織は、組織存続のための次世代を立派に育成する仕組がなければいけないのです。

昔の日本には色濃く残っていたのですが、この仕組みが今でも残っているのが、イスラエルとか、スイスとか今でもシッカリ繁栄している幾つかの国ではないかと思います。

当社も麺学校を作ることによって、改めてこのような次世代の育成の大切さを良く理解出来るようになりました。

すべての組織のリーダーは次世代の育成にエネルギーを注ぎ、自分がリタイヤーする前に、次世代をシッカリ育成し、次世代が更に組織を発展することが出来るような仕組み作りが大切です。

従って、企業は、次世代の経営者の育成学校であるのは当たり前であったのです。

しかし、現在では、目先の業績を上げたり、生き延びるのに精一杯で、そのような大切なことは殆ど忘れ去れていたり、余裕がないので、麺業界では当社のような麺学校が代行しなければいけないのです。

麺学校の果たすべき役割の重要性、責任の重さが以前にも増してよく分かるようになりました。

われわれが始めたことが、時間の経過とともに、本当に大切な役割を担うようになってきたことに、大きな責任を感じます。

上記のように、当社の役目は生徒さんをプロの経営者にして、社内のスタッフをプロの経営者にすることだったのです。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「効率と有効性」です。

73.効率と有効性

効率とは物事を正しく行うことで、有効性とは正しいことを行うことである。
Efficiency is doing things right;
effectiveness is doing the right things.

効率とは、現在既に行われている事を、より洗練させることである。
Efficiency is doing better what is already being done.

(解説)効率(Efficiency)と有効性(Effectiveness)について、国永先生のドラッカー名言録より引用します。

「経営者の職務とは、働くことそのものであり、それも極めて困難で、大変な、リスクの多い仕事である」

ドラッカーはこの発言に続いて、労働を軽減する機械はあちこちにゴマンと転がっているが、「思考を軽減する機械」はおろか、「仕事を軽減する機械」を発明した人は、いまだ、だれもいないのである…と言い切っている。

この発言が出てきたのは、経営者にとって真に必要なものは、次から次へと生まれてくる道具とか、マネジメント用のツールではなく、そんなものは、いまや、一会社としても、一経営者としても、掃いて捨てるほど抱えている。

だから、必要なものは、

①経営者の職務とは、いったい何か、

②そのうち、特に大事な問題は何か、

③この問題を見極め、分析する原理は何か

が肝心な点であり、それを解く実践的で基本的な経験原則こそ重要なのであるとして、働くことそのものに重点を置くことを強調したのである。

そして、ドラッカーは、経済的な業績を上げるために、経営者の仕事を組織化し、そのために正しい方向づけを行い、成績を上げる方法はあるとしている。

前記の3つの問題への答えは、実は昔からだれでもすでに知っているものであって、とりたてて目新しいものではない…と次のように、その答えを示唆している。

①経営者の職務とは、いったい何なのか

企業の資源と努力とは、経済的に意味のある成果を生み出す機会をつくる方向に向けさせるということである。

しかし、現実には、ほとんどの時間や仕事や関心や資源が機会でなくて、問題に対して、また企業の成果に対して、大きい影響を及ぼさない領域に向けられていると衝く。

②何が大事な問題か

これに関しては「効果性、有効性、効率性(Effectiveness)」と「能率性(Efficiency)」とは根本のところで取り違えていることを批判する。

有効性(Effectiveness)とは、有意義な結果をもたらすことであり、それに向かってすべての努力を集中する方法を考えることなのに、能率(Efficiency)というプロセスのみに焦点が絞られているのは、甚だ見当違いだとドラッカーは断じる。

③その原理は何か

これに関して、企業は自然現象ではなくて社会現象である

社会現象では、宇宙の自然現象のように、事柄が統計上きれいなUカーブを描くような正規分布を示すことはない。

ごくわずかの、せいぜい、1~2割のものが、すべての結果の8~9割を左右するという、例のパレートの原則をここで示す。

そして、逆に大部分の事業が、結果に対して1~2割程度の影響しか及ぼさないことを、改めてよく考えよと提言するのである。

要するに、ドラッカーは目先の損得ではなく、最終的な結果である、永い繁栄を目指せと言っているのと同じことなのです。

部分最適である目先の効率(Efficiency)を追求するのではなく、全体最適である成果、結果(Effectiveness)を目指せと言っていて、それこそ、経営者の責任であると言っているのです。

そして、これは全員が経営者として仕事をする今日では、社内全員に要求される事がらでもあるのです。

次にネット上で、以上のことをたいへん分かり易く説明している文章があったので、以下のように引用します。

「自分自身のリーダーシップを磨く」

スキルアップするには、「能率性と効果性」のパラドックスに注意しなければなりません。

それは“自己リーダーシップ”と“自己マネジメント”に関わっています。

私たちは双方の言葉をよく混同しますが、それぞれの言葉の意味と役割は全く別物であり、しかも一人ひとりに内在しているものです。

自己リーダーシップとは、「自らの方向性を示す」ことであり、自己マネジメントとは、「能率よく管理する」ことです。

自己リーダーシップは、方向を指し示す「コンパス」であり、自己マネジメントは、資源(時間)を管理する「時計」です。

これら2つの違いを押さえた上で、現実に適用していくためには、「リーダーシップがまず先であり、その後にマネジメントがくる」ということを理解する必要があります。

「多くの人々が、はしごに登りつめて、初めてそれが掛け違いだったことに気づく」と、コヴィー博士はリーダーシップの大切さを話します。

どこにはしごをかけるかは、私たち一人ひとりのリーダーシップの役割であり、それを効率よく登っていくことは、私たちのマネジメントの役割であり機能です。

ピーター・ドラッカーも、「もともとやるべきでなかったことを、効率よくやることほど、非効率なことはない」と、リーダーシップの大切さを訴えています。

世の中には時間管理に関して、能率性・効率性を訴え、1分1秒ですらもムダにしない、もしくはできる限り少ない時間で多くのことを成し遂げる、または1日の24時間に詰め込めるだけは詰め込む……というような、能率性こそが時間管理だと主張する傾向が強いようです。

しかし、まずリーダーシップ、つまり方向性がなければ、その能率性は効果がないか、もしくは非効率なことになりかねなません。

つまり、時代を乗り切るスキルアップを考えるときには、マネジメントだけに着目するのではなく、自分自身のリーダーシップについても、大局的に捉えていかなければなりません。

やらなくてよいことを能率的に行うのではなく、個人のリーダーシップ、つまり方向性に基づいて、本当に成すべき事柄、もっとも大切な事柄をきちんと果たすことこそが真の効果性につながります。

そして人間を社会や組織のための特定の資源として創造しなかったのは、神様の深いおぼしめしが、その簡単な理由だと、ちょっぴりユーモラスに片目をつぶって語るのである。

従って、人間の進化には心の内部への大きな刺激が欠かせなく、それは誰か、刺激剤になるような人に会うとか、大きなインパクトのある出来ごとに出会うとか、何かインパクトのあるものが必要なのです。

画像は、昨日訪問の奈良の生徒さんたち(ご兄弟)と一緒で、もともとお兄さんが焼き鳥をやっていて、今回、鶏を使ったうどん店を始めたのです。

こだわった鶏と、お兄さんの火柱の上がる焼き鳥のパフォーマンスが楽しかったのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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