ラーメン屋・うどん屋・そば屋・パスタ屋開業で繁盛店に|名言集 17-79 ピーター・ドラッカー解説(イノベーションは小さく始める)

ラーメン学校デジタルクッキング

 日々、イノベーションについて取り組んでいると、イノベーションとは、通常言われているような単なる技術革新ではなく、ビジネスの目的である顧客創造の原動力であることがよく分かります。

ビジネスにおいては、自店、自社に取っての良いお客さまの数を増やし続けることは欠かせないので、お客さまの数を増やし続けるのは、マーケテイングにより、お客さまのニーズを探り続けることが大切なのです。

要するに、マーケテイングによって、常にお客さま方の課題、「もし、こんなことが出来れば!」、「こんなものがあったら良いのに!」とか、お客さまのウオンツではなく、ニーズを探り続けることが大切なのです。

そのニーズを見つけた結果、イノベーションにより、それを解決、実現することなのです。

従って、イノベーションとマーケテイングは、別々に存在するのではなく、常にセットになっていなければいけないこともよく分かります。

昨日から始まったドリーム・スタジオ名古屋でのさまざまなイベントについても、「こんなイベントがあれば!」と言うような、お客さまのニーズに合せて、準備をしているのです。

本日の私のセミナー・タイトルは、「従業員満足度UP=いい人材確保~そのために店づくりをどうしなければならないか~」と「利益倍増計画~多店舗展開へ のステップアップ~」で、これらのレジメはこの地区担当のスタッフたちの普段のお客さまとのやり取りによるマーケテイングの結果なのです。

このようなセミナー・タイトルを見ると、その時々の大きな社会の変化が分かるのです。

昨日の私のセミナーでも、参加したお客さまの人数と熱心な質問を聞いていると、今回のセミナー・タイトルが非常にお客さまのニーズに合致したものであることがよく分かります。

われわれのビジネスは、すべてお客さまありきなので、お客さまのニーズを常に確認し続けることは非常に大切であるのです。

そして、お客さまのニーズは、日本全国一律ではなく、エリアごとに大きく異なるので、各地のドリーム・スタジオの担当者が耳を澄ませて、お客さまのニーズをうまく吸い上げることが大切なのです。

そして、お客さまのニーズをうまく吸い上げる担当者がいるエリアの成果が、一番上がっているのです。

従って、当社の場合は、各地のドリーム・スタジオとか、エリアの担当者は、素晴らしいマーケテイングのプロでなければいけないのです。

要するに、お客さまの不便、不満等、要するに「~で困った!」、「もっと~したい!」に敏感に対応しなければいけないのです。

従って、各地の担当者が面倒臭がらずに、一人ひとりのお客さまと真剣に対応すればするほど、お客さまの抱えているニーズを掘り起こすことが出来るのです。

うどん蕎麦店、ラーメン店の場合もまったく同じであり、一人ひとりのお客さまの未だ解決されていない問題点に気づき、それを熱心に解決している店だけが永く繁栄することが出来るのです。

以上で明らかになったように、お客さまのニーズを見つけるのは、マーケテイングであり、それを解決するのが、イノベーションであったのです。

当社のデジタル・クッキングもラーメン・スープで悩んでいるラーメン店店主の問題点を解決したので、今も半年先まで満員なのです。

一般的にラーメン店店主の抱えている問題点は、次の通りです。

1.スープが日々安定しない。

2.最高に美味しいスープの作り方が分からない。

3.無化調、無添加で美味しいスープを作りたいが、作り方が分からない。

4.勘に頼らず、誰でも美味しいスープを作れるようにしたい。

5.売れ残ったスープのロスが出ないようにしたい。

6.美味しいスープで、商品力を上げて、繁盛店になりたい。

当社のデジタル・クッキングは、以上のようなお客さまが抱えているニーズを解決したのです。

それでは次に、お店に来店されるお客さまの抱えている多くのニーズは、「最高に美味しい麺料理を食べたい!」とか、「健康に良い麺料理を食べたい!」と思っているお客さまは多いはずですが、このようなお客さまのニーズを満たしている店は非常に少ないのです。

殆ど麺専門店は、美味しさに妥協したり、健康志向に妥協して、化学調味料を使ったり、防腐剤を使っている食材を利用しているのです。

要するに、目先の損得を優先させている結果なのです。

すると、お客さまのニーズに沿わず、お客さまの数を減らし続け、ビジネスの目的である顧客創造の反対に向いているのです。

従って、マーケテイングとかイノベーションが必要なのは、規模のある会社だけではなく、あらゆるビジネスにとって欠かせないのです。

特に麺専門店がこのことに気づくと、他の店がやっていないだけに非常に効果があると思います。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「イノベーションは小さく始める」です。

86.イノベーションは小さく始める

イノベーションを成功するためには、小さくスタートしなければならない。
大がかりであってはならない。
具体的なことだけに絞らなければならない。

(解説)イノベーションの事例で、突出した成功事例はIKEAで、IKEAの凄いのは、他社が真似できない仕組みを作り上げたことです。

IKEAは家具業界にイノベーションを起こしましたが、その第一歩は小さいものでした。

それまでの家具は、長く使える一生物でしたが、ファッションのように、家具をいつも気軽に取り換えるようなライフスタイルを作り上げ、そのために安く販売 できる仕組みを作り、フラット・パックにしてお客さまが自分で好きな家具を店内で探し、レジまで運び、支払して車に積んで持ち帰り、自宅で組み立てる仕組 みを作り上げたのです。

要するに、北欧調のデザインの良い、センスの良い家具を安価で販売し、そのために、お客さまを教育したのです。

安く販売するために、レジャー・ランドのような巨大な販売施設を作り、店内には、レストラン、保育所まで設け、家族連れのお客さまにとって、家具を買いに行くというより、レジャー・ランドとか、ショッピング・モールへ遊びに行くような雰囲気を作り上げたのです。

IKEAは、スエーデンで起業し、今までの家具の売り方を覆し、人びとの生活を変えた、この成功モデルを最初は、近隣に国々に広げ、最終的に世界中に広げたのです。

同じような販売に関するイノベーションは至るところに見られます。

例えば、日本の自動車販売では、昔は夜討ち朝駆けで、営業マンがお客さまの自宅を訪問し、自動車を販売していましたが、今はカフェのような、きれいなショールームを作り、お客さまを招いて、車を見ながら、商談しているのです。

軽自動車から始まり、LEXUSのような高級車、ベンツ、BMW等、ほとんどの自動車販売はこのスタイルに変わってしまったのです。

当社の製麺機の販売も自動車の販売と同じように、全国各地にショールームである、ドリーム・スタジオを作り、女性のインストラクターがお客さまに美味しい麺の作り方、機械の使い方のご指導をするようにしているのです。

当社も昔は、製麺機をトラックに積み込んで、お客さまの軒先で、実演していた時代があります。

トラックに機械を積んでお客さまのお店まで訪問するのは、お客さまにとっては便利ですが、コストがかかるのと、トラックの荷台に積める機械は限定されるのと、さまざまな準備が出来ないのです。

また、既に開業している場合は、店舗があるので、店舗で実演出来るのですが、今から開業の場合は、実演する場所がないので、ドリーム・スタジオのような場所が必要になります。

そして、ドリーム・スタジオではさまざま材料、設備が整っているので、衛生的に、いろんなテストが出来、当社にとっても、お客さまに非常に便利が良いのです。

当社では、ドリーム・スタジオのうち、本社と東京支店の規模を拡大し、設備を充実し、この2か所でうどん学校、蕎麦学校、ラーメン学校を開催できるようにしたのです。

大きい寸胴レンジのIHを9個、通常の調理用IHを10個、電気フライヤー2個、電気茹で釜1基、電気コンベックス・オーブン1基とオール電化の厨房を作り上げたのです。

電気は温度コントロールが楽なので、デジタル・クッキングには非常に向いているのです。

本社と東京支店だけではなく、全国各地のドリーム・スタジオもほとんどIHを使っています。

世界には数えきれないイノベーションで成功した事例がありますが、IKEAのように、ライバルが絶対に真似できない仕組みを作り上げるのが、ビジネスで勝利を収める上では欠かせないのです。

IKEAの戦略は外から見ても分かり易く、部分的に真似ることが出来ない訳ではないのですが、この規模になってしまうと、新規参入者が真似るのは、ほぼ不可能なのです。

イノベーションを起こす目的は、ライバルとの競争を避け、一方的に勝てる仕組みを作り上げることなので、イノベーションを完璧に成功させるためには、小さく始め、試行錯誤をしながら、成功パターンを作り上げるのです。

成功パターンが出来上がったら、広げるだけなのです。

当社の場合でも、現在のドリーム・スタジオの仕組みを作り上げたのは、大阪であったのです。

それまでも、東京、仙台、九州と拠点があったのですが、現在のドリーム・スタジオのような仕組みではなく、普通の会社のような営業所であったのです。

5年前にドリーム・スタジオを作った時には、アクセスの便利で、きれいな場所で、女性のスタッフが常駐し、お客さまの応対を女性スタッフが行なう方法を採用したのです。

すると、非常に成果が上がったので、その後、高崎、札幌、名古屋と新しく3ヵ所新設し、本社を新しい場所に移転、東京を品川に移転、ソウルも移転、博多も移転し、すべて大阪と同じ方式に変えたのです。

そして、もっと大切なことは、これで終わりではなく、日々の改善改良と、お客さまのニーズに合せて、イノベーションを起こし続けることなのです。

会社の仕組みもイノベーションを起こし続ける必要があります。

十数年以前の当社は、男性社会で女性は総務とか、事務作業だけであったのですが、十数年前から、女性を次々と採用し、現在では女性が主要なポジションを担っているのです。

その結果、大きく変わったのは、お客さまへの対応で、女性の方がどうしても細やかで、かゆいところに手が届くような応対をしてくれます。

お客さまと日々、細かなやり取りをしているので、お客さまの様子がよく分かります。

イノベーションについて、IKEAの事例を見て分かるのですが、片時も休まずに、磨き続けて進化を続けることと、それを続けると、いつかはライバルが真似できない状態になっているのです。

単純で、平凡なことをやり続けると、いつかは非凡な状態になっていて、ライバルが逆立ちしても敵わない状態を作り上げているのです。

当社のデジタル・クッキングも十年間続けているので、その間のデータの蓄積は膨大な数になっているのです。

そして、継続することによって、デジタル・クッキングによるラーメン・スープの成功方程式が見えてきて、パターン化が出来るようになったのです。

イノベーションには、継続が非常に重要な要素ではないかと思います。

一度、イノベーションを起こすと安心ではなく、継続して磨き続けること、そしてまた、大きいイノベーションを起こして、現状を打破し、それを磨き続け、また、逸脱するという繰り返しが大切なのです。

画像は、デジタル・クッキングのラーメン学校の様子で、元ダレを0.1g単位で使っているのです。

0.1gで味が変わるのが分かり、これがデジタル・クッキングの強みです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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