今週は、本社でのイベントがあり、明日から東京支店での蕎麦学校が始まるのですが、それまでは珍しくずっと社内での仕事です。
社内でいてのメリットは、普段スタッフたちと取れていないコミュニケーションが取れる点で、デメリットは、急な来客で仕事を中断されることです。
従って、社内でいる時は深い思考を伴う仕事ではなく、ルーテイン・ワークのような時間をかければ出来る仕事、細切れの時間でも出来る仕事だけに専念します。
同時に、4階の讃匠の工場、3階の讃匠の事務所、2階の大和の事務所、1階の大和の工場を見て回り、歩き回りながら問題点等を見つけていくのです。
社内を見て回れば、常に何か、問題点が見つかるのです。
社内にいるときは、常に食堂で打合せを兼ねて、社員たちと一緒に食事を摂り、楽しい食事を摂りながら、打ち合わせの時間を省くことが出来るのです。
以前は社内に食堂がなかったので、このようなことが出来なかったのですが、食堂が出来てから本社でいる時には、常に誰かと一緒に食事を摂ることが出来るので、インターナル・マーケテイングを兼ねて、一石二鳥なのです。
本日のドラッカーの名言録にもあるように、インターナル・マーケテイングを行なうには、これから当社独自の手法を深めていかねばならないのです。
インターナル・マーケテイングを深く研究している書籍とかレポートは、ほとんど見たことがないので、当社が先に先鞭をつける必要があるのです。
インターナル・マーケテイングを行なう上で、今まで行ってきたお客さまに対するエクスターナル・マーケテイングは役に立つはずです。
エクスターナル・マーケテイングにおいても、お客さまについてさまざまな特性を理解すればするほど、お客さまへの正しい対処の仕方が分かるのです。
その中で、最も大切なものはお客さまが持っている価値観であり、もし、この価値観が当社の価値観と相容れない場合は、当然、当社のお客さまにはなり得ないのです。
従業員の場合も同様であり、もし、従業員の持っている価値観と当社の価値観が大きく外れていると、当然、一緒にいることは出来ないのです。
従って、価値観とか、考え方は何を置いてもたいへん重要なことであるのです。
このようなことが明確になればなるほど、入社希望者を面接した場合にスタッフたちの意見のぶれがなくなるのです。
この人は当社に合った人であるか、或いは違っている人であるかの判断がぶれることがないのです。
これからの日本はますます生産年齢人口(15歳から64歳までの働き盛りの人口)が総人口より早く減少していくのです。
従って、就職希望者の数は年々減り続け、企業は人の採用が余計に難しくなってきます。
更に、これは日本だけでなく、外国も徐々にその傾向が強くなるので、世界的に人手不足の時代に突入してきます。
それには、外部のお客さま以上に、内部のスタッフたちに対するマーケテイングはますます欠かせなくなるのです。
それから、再々度のお知らせです。
ドリーム・スタジオ高崎では、来週の22日(日)から24日(火)までの3日間イベントが開催され、私のセミナーも合計3本入っています。
https://www.yamatomfg.com/special-noodle-events/
現在の時流に合ったテーマばかりで、直ぐに役立つ内容ばかりで、私のセミナー・タイトルは次の通りです。
1.従業員満足度UP=いい人材確保 ~そのために店づくりをどうしなければならないか~
2.利益倍増計画~多店舗展開へのステップアップ~
3.従業員満足度UP=いい人材確保 ~そのために店づくりをどうしなければならないか~
その他にも、補助金について等、新規開業者と既存店の双方に役立つ面白い内容のセミナーとか、イベントを準備して、御来場をお待ちしています。
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「もしマーケティングが完全に行われていたら、販売努力は不要だ
」です。
95.もしマーケティングが完全に行われていたら、販売努力は不要だ
もしマーケティングが完全に行われていたら、販売努力は不要だ。
(解説)私は、元々エンジニアであり、営業は大の苦手であったので、販売努力が不要になり、お客さまが会社の前に行列になって当社の製品、サービスを買ってくれるようになるのは、夢のような状態です。
同様に、インナー・マーケテイングが完璧に行なわれると、人手で困ることはなくなり、常に人の募集をするような必要は一切なくなる、夢のような状態になるのです。
(注記)外部のお客さまに対するマーケテイングはエクスターナル・マーケテイング(External marketing)であり、これをわれわれが普通にマーケテイングと呼んでいるのです。
それに対して、社内のスタッフに対するマーケテイングはインターナル・マーケテイング(Internal marketing)で、サービスによる利益改善を目指すサービス・プロフィット・チェーン(Service profit chain SPC)の概念では、顧客満足度を上げるには、最初に従業員満足度を上げることの方が先なのです。従って、インターナル・マーケテイングこ そ、一番最初に行なわなければいけない重要事項であるのです。
或る日、日銀の支店長が当社に来られて、香川県の求人情報の話をしていると、香川県にワクチンの研究を行っている大阪大学の外郭団体の組織では、全国から就職希望者の応募があり、人集めにはぜんぜん困っていないとのことでした。
特に、香川県のような求人の大変難しいエリアで、そのような事実があることにたいへん驚きました。
現在のように、人手不足の時代であっても人手にまったく困っていない組織があり、同時に、現在のように販売が大変難しい時代にあっても、販売にまったく困っていない、会社は存在するのです。
販売にまったく困らないようにするには、マーケテイングとイノベーションを駆使し、「本当は、これが欲しかったんだ!」とか、「こんなことが出来るとは思わなかった!」と言われるような魅力的な商品、サービスが欠かせないのです。
お客さま自身がどんなものを欲しいかを分かっていないのですから、これを完璧に行なうには、単にお客さまにアンケートを取って確認したり、お客さまにウオンツを確認するだけでは、正しい回答を得ることが出来ないのです。
お客さま自身に尋ねるのではなく、お客さまの行動を深く観察し、行動の陰に隠れているお客さま自身も分かっていない、真のニーズを理解することが欠かせないのです。
これを達成する方法として、最近、脚光を浴びているのが、サンフランシスコにあるIDEO社が、広く世界中に広めているデザイン思考(Design Thinking)なのです。
或いは、お客さまに次のような質問「どうせ、出来ないだろうけど、こんなことが、もし出来ればいいな!」或いは、「本当はやりたくないけど、やらざるを得ないからやっていること。」を尋ねてみるのです。
2番目の質問から生まれたのは、天ぷらオイルの凝固剤「テンプル」で、以上の質問は、イノベーションを起こす起爆剤になる質問です。
これらの質問をお客さまに常に、聞いて回ることが営業担当者の仕事なのです。
同時に、お客さまの行動を見て、われわれはお客さまの行動から、以上のような課題を見つけ、それらを解決することが新しいイノベーションに繋がるのです。
従って、お客さまから、出来ないと思っているが、出来ればいいなと思っていることを聞いて回る、或いは、お客さまの普段の行動からそれを理解することがマーケテイングであり、それをカタチにして解決することがイノベーションなのです。
従って、マーケテイングとは、お客さまの声なき声を拾い上げて、お客さまの真のニーズを拾い上げることであったのです。
マーケテイングを完璧に行なうには、社内の風土、文化がマーケテイング体質になっていなければならないのです。
「お客さまの何か、困っている課題はないのか?」、「どんなことをすれば、もっとお客さまに喜ばれるのだろうか?」、「お客さまにとってもっと便利になるのはどうすれば良いのか?」等々、お客さまの立場になって常に考えるスタッフたちを揃えていないと出来ないのです。
もっと言えば、トップがこの大切さを理解し、そのような企業風土を作ることを決意していないと出来るわけがないのです。
従って、一番先に重要なのはトップの揺るぎない決意なのです。
何しろ、企業風土を変えなければいけないのですから。
そして、トップは本当の意味で、従業員を一番大切にして、信頼し、負荷を掛けて育て、能力を発揮出来る体制を整え、厳しく鍛え、仕事上での満足度を高める だけでなく、人間味あふれる処遇で、従業員ロイヤルテイを高め、大切にされた従業員はお客さまを大切にして、顧客満足度を高め、顧客ロイヤルテイを高める と、企業の業績が自然と上がるのです。
このようにして、従業員が1番、顧客が2番という方針のもとで、逞しい従業員が最高の顧客満足度を引き出すのです。
これらの方法は、一見、回り道のように見えるかも知れませんが、結局は一番近道なのです。
先ずはマーケテイングを完璧にやりこなすために、われわれが最初にしなければいけないことは、インターナル・マーケテイングであり、2番目にしなければいけないのが、エクスターナル・マーケテイングなのです。
従って、社内でインターナル・マーケテイングを本腰でやりこなそうとすると、数十人の規模になっていれば必ず、リクルートを兼ねた、インターナル・マーケテイングの専任者を置く必要があるのです。
片手間に出来る仕事ではなく、同時にこれからの人手不足の時代には、専任のリクルーターが欠かせないのと同時に、一旦採用した人がその会社の中で有意義な 人生を見出せるようにすることは、非常に重要なことであり、そのような人が増えれば増えるほど、後に続く人たちが増えるのです。
一昨日の讃匠の夏カタログの商品撮影用の予行演習時の盛り付けの事例です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。