ラーメン屋・うどん屋・そば屋・パスタ屋開業で繁盛店に|「イノベーションと起業家精神(上)」「イノベーションとは何か」

蕎麦学校新しい盛り付け

日本ではイノベーションは技術革新と思われていますが、本日のコンテンツのように、技術革新以外のイノベーションの方がはるかに多く、大きな成果を挙げているのです。

政府の補助金等も一種のイノベーションであり、政府にとって補助金を準備する目的は需要拡大による経済の活性化により、未来の税収を増やし、豊かな国造りにあるのです。

現在の日本では、われわれが利用できる補助金として、大きく分けて、1.モノ作り、2.地域活性化の2つの補助金が用意されているのです。

普通、補助金は新たな投資を行なう場合に、その一部を政府が補てんしてくれるのです。

例えば、当社のようなメーカーが新規に新しい機械を開発する場合、かかった費用の3分の2まで、金額にして最大1千万円程度まで補てんしてくれるのです。

普通、中小零細企業にとって、1千万円の純利益を上げるのは、並大抵ではないのですが、返済の必要のない、純利益に相当する額を補助金として企業に交付するのです。

そして、企業は補助金を使って思い切り、新製品の開発とか、新しい販路開拓を行ない、成功した暁には、企業は利益を上げて、納税額を増やすことが出来るのです。

従って、政府は、最終的に税収を増やすために企業に投資しているので、税収を増やすためのイノベーションと言えない訳ではないのです。

借金大国の政府は、税収不足の大きな問題を抱えていて、税収を増やすための解決策が補助金交付であり、これも一種のイノベーションなのです。

補助金としての投資を受けた企業は、この補助金を有効に使って、大きな成果を上げれば良いのです。

政府の準備する補助金の活用については、ある程度の規模の会社はよく理解しているのですが、夫婦中心の生業店とか、新規に開業する人たちはほとんど理解しておらず、活用が出来ていないのです。

当社ではそのような方々に向けての補助金のセミナーを各地で開催し、多くの人たちのビジネスの活性化に役立ち、ひいては政府の税収確保の一助になろうとしているのです。

従って、補助金制度を多くの人たちに知らしめ、有効活用して、税収確保に役立つようにする活動は、これからの日本に大きな意味があるのです。

過去、当社も何度も補助金の交付を受けてきました。

当社が今日あるのも、そして受けた補助金の何十倍、何百倍もの税金を納めることが出来ているのも、補助金が役立っているのです。

当社は、今回、補助金コンサルタントの専門家である庄司さんとアライアンスを組み、多くの人たちに補助金の理解を広めています。

次回は、ドリーム・スタジオ札幌で、3月16日(月)15時30分です。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=1851&ref=top

この様に、イノベーションは特別なものでなく、われわれの身の回りにあり、イノベーションを活用して大きな成果を出すことが大切なのです。

次は、来週から始まるユニバーサル麺學校のお知らせです。

今回初めて、3月3日(火)から8日(日)までの6日間、東京支店で、当社始まって以来、初めての試みのうどん、蕎麦、ラーメン、パスタの4種類の麺を一度に体験できるユニバーサル麺學校がスタートします。
http://www.yamatomfg.com/info/uni_school/?ref=top

初めての試みのためか、多くの生徒さんが躊躇し、まだ、少しだけ空きがあるようです。

日程は迫っていますが、初めてのテーマであり、これからのパスタ等の学びも得られる素晴らしいチャンスであり、4種類の麺すべてを一度に体験できるので、その違いもよく分かります。

当社がこのようなユニバーサル・麺学校を始めるようになったきっかけは、世界中で、麺の世界の違いが薄れ、だんだんと融合を始めているのです。

うどん、そば、ラーメン、パスタの境界線が薄れて、明確ではなくなってきているのです。

例えば、香港で一番人気のうどんは、既にスープがトンコツであったり、二番目に人気のうどんはスープがトマトであり、このようなことが世界中で起き始めているのです。

さらに国内でも、カフェでうどんを提供する店が大ヒットしているのです。

このような時代背景を見据えて、これからの麺の店のあり方の一つとして、ユニバーサル麺学校を企画した次第です。

起業家精神を持ち、麺ビジネスを目指す新規開業者の方にはぜひ、お勧めです。

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきましょう。

「イノベーションのための7つの機会」

「1.イノベーションとは何か」

日本では、イノベーションとは技術革新と信じられていますが、ウイキペデイアによれば、イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のことであり、一般には新 しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な 人・組織・社会の幅広い変革を意味するのです。

つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対し、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指すのです。

イノベーションの定義は、1911年に、オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターによって、初めて定義され、シュンペーターはイノベー ションを、経済活動の中で生産手段や資源、労働力などを、それまでとは異なる仕方で新結合することと定義し、イノベーションのタイプとして、下記の5つを 挙げています。

1.新しい財貨すなわち消費者の間でまだ知られていない財貨、あるいは新しい品質の財貨の生産、要するに、企業経営者の創造的活動による新製品の生産等、 商品そのものに関わるイノベーションであり、技術革新によるイノベーションはこの範疇です。(エジソンの電灯、飛行機、ipod、iphone、ダイソン の掃除機、扇風機)

2.新しい生産方法の導入(トヨタ生産システム)、新しい輸送方法の実現(コンテナー船)等、生産、輸送に関するイノベーション

3.新しい販路の開拓、新しい販売方法の実現(割賦販売)等、販売に関するもので、消費者の行動や価値観や、市場の面でのイノベーション(頒布会、システム販売、富山の配置薬、スーパー・マーケット、コンビニエンス、ネット販売)

4.原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得、要するに新資源の占有によるイノベーション(風力発電、地熱発電、太陽光発電、シェール・ガス)

5.新しい組織の実現による、受注、発注、間接業務などに関わるイノベーション(NPO組織、アウトソーシング、ヤフー・オークション、カー・シェアリング)

起業家はイノベーションを行ない、イノベーションは起業家に特有の道具であり、イノベーションは、富を製造する能力を資源に与えるだけでなく、イノベーションが資源を創造するといってよいのです。

「資源の創造」

人間が利用の方法を見つけ、経済的な価値を与えない限り、何ものも資源とはなり得ないのです。

例えば、植物は雑草にすぎず、鉱物は岩にすぎないのです。

地表に沁み出る原油やアルミの原料であるボーキサイトが資源となったのは、1世紀少々前のことであり、それまでは、単に知力を損なう厄介物にすぎなかったのです。

ペニシリウムなるカビも単なる厄介物であり、資源ではなかったのです。

細菌学者たちは、ペニシリウムから細菌の培養液を守ることに苦労をしていたのですが、1920年代にいたり、ロンドンの医師アレキサンダー・フレミング が、この厄介物こそ細菌学者が求めているものであることに気づき、そのとき、初めてそれは、ペニシリンをもたらす価値ある資源となったのです。

社会や経済の領域でも同じことが起こり、経済においては、購買力に勝る資源はないのです。

購買力もまた、起業家のイノベーションによって創造されるのです。

19世紀の初め、アメリカの農民には事実上購買力がなかったので、収穫機を買えなかったのです。

数十種類もの収穫機が出ていたが、買えなかったのですが、そのとき収穫機の発明者の1人、サイラス・マコーミックが割賦販売を考え出し、農民は、過去の蓄えからではなく、未来の稼ぎから収穫機を購入できるようになったのです。

突然、農機具購入のための購買力が生まれたのです。

「富の創出能力の増大」

既存の資源から得られる富の創出能力を増大させるのも、すべてイノベーションであるのです。

トラックの荷台を荷物ごと切り離して貨物船に載せるという考え方は、新技術とはかかわりがなかったのですが、コンテナー船というイノベーションは、技術の進歩からではなく、貨物船を単なる船としてではなく、運搬用具として見ることから生まれたのです。

重要なことは、港での貨物船の滞留時間を短くすることであり、この平凡なイノベーションが貨物船の生産性を4倍も高め、運搬業の危機を救ったのです。

そして、経済史上最高の成長ともいうべき40年間における世界貿易の伸びをもたらせたのです。

初期教育の普及をもたらせたのも、教育に対する理解、教師の育成、教育学の進歩ではなく、最もイノベーションらしからぬイノベーション、(17世紀半ばのチェコの偉大な教育改革者ヨハン・アモス・コメニウスによる)教科書の発明であったのです。

教科書がなければ、いかに優れた教師であっても、1度に1人か2人の生徒しか教えられないのですが、教科書があれば、平凡な教師でも1度に30人から35人の生徒を教えることが出来るのです。

当社の麺學校でも、教科書が完成してから、授業内容のレベルが飛躍的に向上したのです。

最初は教科書がなく、プリントのようなもので授業を行なっていたのですが、授業内容が体系化されるに従い、教科書が完成し、授業を行なうようになると、ノウハウの構築に加速度がついてきたのです。

次つぎと新しいノウハウが生まれ、一度作成した教科書を一定の間隔で、次つぎとリニューアルしなければいけなくなってきたのです。

つまり、ある期間が経てば、新しい内容になるので、常に改訂版の出版が必要になってきたのです。

教科書のお蔭で授業内容の進化が速まったのです。

そして、教科書を事前に生徒が読んでくるので、生徒の理解度も高まったのです。

教科書を作るというのは、とてもイノベーションには思えないようなことですが、結果を大きく変え、授業の成果に大きな、良い影響を及ぼしていたのです。

新規開業者の多くが失敗するのは、マネッジメントの理解不足であるので、マネッジメントの教科書はたいへん意味があるのです。

次に、多くの生徒さんたちにとって難しいテーマは盛り付けであり、近々完成する盛り付けの教科書も生徒さんたちにとっては、貴重な財産になると思います。

既に完成している教科書では、デジタル・クッキングについて詳述しているので、無化調でのデジタル・クッキングの理解にはたいへん役立っているのです。

この様にしてみると、われわれが普段イノベーションと思わずに実行していることも立派なイノベーションになっているのです。

われわれの身の回りにある、普段何気なく接している、何がイノベーションであり、その結果、大きく成果を挙げている内容は何かを理解することが、次のイノベーションを創り出すのに大きく役立つのです。

われわれ日本人は、イノベーションとは技術革新であり、イノベーションを起こすのは、特殊な人のように思っていますが、イノベーションは不便なところ、不満足から生まれているのです。

例えば、コンテナ船の事例では、過去、貨物船が港で荷卸しのために長時間停泊せざるを得ない状態になり、ある貨物船の荷卸しの最中には、次の荷卸しを待っ ている貨物船が次々と列になって待っている状態であり、これらの貨物船は時間を無駄にしているだけであり、途轍もなく、貴重な資源を浪費していたのです。

従って、お客さまが抱えている不便、不満を取り除くこと、社内外にある不便、不満を解決することがイノベーションに繋がり、その効果は大きいのです。

上記の収穫機を作っていたサイラス・マコーミックは割賦販売制度を収穫機の販売に取り入れ、ビジネスに大きな成果をもたらせたのです。

いつの時代でも、お客さまが買い易くすることは、需要を創出するためには、欠かせないのです。

画像は先週の蕎麦学校の実習最終日の作品作りの日で、今までの蕎麦にはない、新しい食材を使った新しい盛り付けもイノベーションです。

今までにない、新しい盛り付けに毎回チャレンジしているのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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