開業で繁盛店に!ラーメン・うどん・そば・パスタ|「イノベーションと起業家精神(上)」「ニーズを見つける」

新しいラーメン・うどん・そば店の教科書

昨日、日曜日の朝、自宅を出て羽田経由で昼過ぎには千歳空港に到着し、仙台の木口所長に出迎えて貰い、ドリーム・スタジオ札幌に到着しました。

昨日は、長時間の移動日であったので、機内と羽田のラウンジで、思考の時間を思い切り取ることが出来ました。

本日は、最近気になっている、素直と言うことについてです。

頭の良い人ほど、素直になれない人が多いのですが、頭が良くて、素直で、謙虚な人は、最高で、ときどきそのような人に出会います。

人の世で永く成功するには、素直、謙虚は欠かせない資質ですが、頭の良い人ほど、理解が出来ないのです。

「素直、プラス発想、学び好き」は、船井総研創業者船井先生のクライアントの選定基準であり、船井総研は「素直、プラス発想、学び好き」でないお客さまをクライアントにしなくなり、その後、コンサルタント会社として大成功したのです。

「素直、プラス発想、学び好き」はビジネスの成功者には欠かせない資質であると、船井先生は常に教えていたのです。

私もマネッジメントが分かっていない、若いころはなかなか、このことが分からず、素直でない時期もあったように思います。

しかし、今は素直であることは、ビジネスを行なう上で必須条件であることがよく分かっています。

当社のスタッフの中にも、残念ながら素直でないスタッフはまだ少しだけ、いますが、結論から言えることは、素直でないスタッフほど、成果を上げることが出来ていないのです。

素直でないので、どうしてもすぐに自分の我が出てしまい、本質を理解しようとしないので、いつまで経っても、正しい解決方法にたどり着かないのです。

要するに、いつまで経っても、「守、破、離」が出来ないのです。

「守」は師匠のやっていることを100%真似ることであり、素直な気持ちでないと、ここで自分の我が出てしまい、100%真似ることが出来ないのです。

私は過去、お会いした名経営者、或いは、右翼の大親分であった笹川良一氏にしても、たいへん素直で、謙虚な人たちばかりでした。

私の過去を振り返っても、素直でなかった自分が、素直になったきっかけは、ある経営者に指摘され、素直になろうと決心したときでした。

誰かに指摘されたり、或いは、自分で自分の欠点に気づき、自分で改めようと思わない限り、変わらないのです。

素直であるのも、習慣であり、素直でないもの、習慣です。

それぞれ、同じように習慣ですが、良い習慣か、悪い習慣であるかの差です。

私は、過去、自分の悪い習慣であった飲酒の習慣も15年前に、キッパリと断ち切りました。

これは、あるきっかけがあったのですが、それ以来、一切アルコールを口にしていない15年間を続けています。

それまでは、徹底的に飲む年と一切飲まない年を、1年交代で繰り返していたのです。

だいたいアルコールを飲むのは、夜ですが、飲むと仕事が出来ないのです。

アルコールを一切断ち切ることにより、時間の有効活用がよく出来るようになったのです。

ここで必要であったのは、決断と決めたことを守り切る一貫性だけなのです。

来週、3月24日(火)には、東京支店では新規開業セミナーを開催し、熱い講師の藤澤常務が担当します。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2022&ref=top

新規に開業を志している方がたへ、自分にとって麺専門店を開業することが、正しい人生であるかどうかの素晴らしい判断材料になり、方法を誤らないための指標になります。

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。

第五章 ニーズを見つける 第三の機会

1.「ニーズはイノベーションの母」

第二章では、すでに存在している(イノベーションの)機会(予期せぬ成功、予期せぬ失敗、ギャップ)について見てきたのですが、「必要は発明の母」という、まだ存在していないもの、すなわちイノベーションの母としてのニーズについて検討を加えます。

イノベーションの母としてのニーズは、限定されたニーズであり、漠然とした一般的なニーズではなく、具体的でなければならないのです。

前回の事例の天ぷらを揚げたあとの廃油の処理のように、具体的になっている必要があるのです。

それは、予期せぬ成功や失敗、ギャップは企業や産業の内部に存在しますが、ニーズは、企業の外のお客さまの中に存在し、ニーズは、まだ、自分の会社や仕事の中に表れていないもので、ニーズというのはお客さんが持っているものなのです。

例えば、ステイーブ・ジョブズがipodを発明したのも、ニーズを明確に捉えることができたためであり、その後に続いたipad、iphoneも同様で、ニーズを明確に捉えることが、イノベーションの絶対条件であるのです。

プロセスのイノベーションは次の3つからなり、①プロセス上のニーズ、②労働上のニーズ、③知識上のニーズなのです。

「プロセス・ニーズ」

イノベーションの機会としてのプロセス・ニーズの利用は、他のイノベーションとは異なり、環境からスタートすることはなく、課題からスタートし、状況中心ではなく、課題中心であるのです。

それは、知的発見によって、すでに存在するプロセスの弱みや欠落を補うためのイノベーションであり、関係者ならば、誰でもそのようなニーズの存在を知っているのですが、誰も手を付けていないのです。

ひとたびイノベーションを行なうや、直ちに当然のこととして受け入れられ、標準として普及していくのです。

既に一つの例については、プロセス・ギャップの利用の項で述べたウイリアム・コナーは、ある酵素を白内障の手術に欠かせない製品に転換したのです。

白内障の手術そのものは昔から行われており、数世紀かけて改善が重ねられていて、他方、その酵素の存在も、数十年前から知られていたのです。

そこでコナーは、酵素の保存薬を開発するというイノベーションを行ない、こうして、ひとたびプロセス・ギャップが改善されるや、眼科手術医のうち1人として、コナーの酵素を使わない手術など想像出来なくなったのです。

このイノベーションほど、的が絞られていたのも珍しく、プロセス・ニーズを理解することが、直ちに問題の解決に繋がったのです。

しかしこのようなことは、プロセス・ニーズによるイノベーションのすべてとまではいかなくとも、そのほとんどについて言えることです。

ここに同じように、プロセス・ニーズによるイノベーションの例があります。

オットマー・メルゲンターラーが植字機を設計したのは1885年であり、それまでの数十年というもの、新聞、雑誌、書籍等、あらゆる出版物の発行部数が、 識字率の向上と、輸送手段や通信技術の発達に伴って急速に伸びていて、同時に、出版に関わるほとんどあらゆる技術が進歩していき、高速の製紙機械が開発さ れ、高速の印刷機械が作られたのです。

ところが植字作業だけは、400年前のグーテンベルクの時代から変わっておらず、長い徒弟時代を経た高度な熟練工を必要とする、時間と金のかかる作業だったのです。

メルゲンターラーは、コナーと同じように、ニーズを明確にすることから始め、そして必要な活字を機械的に選ぶキーボード、活字を行に揃えるメカニズム、そ して(最も難しい技術として)使用した活字を基に戻す技術を開発したのですが、長い年月と数々の工夫が必要だったのです。

しかしひとたび生まれるや、植字工たちの激しい抵抗にも関わらず、わずか5年で標準的な機械として普及し、これらのニーズは、プロセス・ニーズから生じていたのです。

麺ビジネスにおけるプロセス・ニーズは、うどんの製造工程における熟成庫の導入があります。

過去、うどん業界では、熟成という概念がなく、熟成工程が取られていなかったのですが、当社が熟成の必要性を見つけ、熟成庫「寝太郎」を開発し、販売したのです。

熟成温度も明確に定め、ミキシング直後の第一熟成は、25度Cであれば、3時間、28度Cであれば、2時間の熟成時間であり、プレス後の第二熟成は、1晩の場合は18度C、2晩の場合は16度Cで行なうのです。

この熟成工程を導入することにより、麺質が年中安定するようになると同時に、誰が作っても安定して美味しいうどんを作れるようになったのです。

「労働力ニーズ」

労働力ニーズもまた、きわめてしばしばイノベーションの機会となり、1909年頃、AT&Tの調査部門が、15年後の人口と電話交換手についての 予測を行なったのですが、その予測によれば、アメリカでは、電話交換を手作業で行っている限り、1925年ないし30年には、17歳から60歳までの女性 のすべてが電話交換手にならなければならなかったのです。

AT&Tの技術者たちが自動交換機を開発したのは、その2年後で、この問題は解決し、同じように、今日のロボット・ブームも、主として労働力ニーズによるものであり、ロボットに必要な技術は、何年も前から開発されていたのです。

しかし、日米を初めとする先進国の製造業が、少子化の結果を身近に感じるようになるまで、半熟練の組立工をロボットに代えるニーズは、大きくならなかったのです。

ロボットの設計のほとんどは、アメリカからの輸入だったので、日本がロボット先進国となったのは、技術上の優位によるものではなく、日本は、アメリカよりも4,5年早く、ドイツよりも10年早く最初の少子化に襲われたためであったのです。

日本においても、アメリカやドイツと同じように、労働力不足が認識されるようになるには10年の歳月を要したのですが、日本では、その10年がアメリカよりも先に始まっていたのです。

メルゲンターラーによる植字機もまた、かなりの程度、労働力ニーズの圧力のもとに実現したのです。

出版物の爆発的な伸びが、6年から8年の徒弟制度を必要とする植字工の供給を逼迫し、賃金を非常な勢いで押し上げ、その結果、印刷業者たちは、労働力ニーズを痛いほど感じるようになっていたのです。

従って、高賃金の職人5人を半熟練工に変えてくれる機械には、かなりの金額を払っても良いと思うようになっていたのです。

日本のうどん蕎麦店はもともと手打ちで麺を作っていたのですが、製麺機が開発され、機械で麺を作るようになり、久しいのですが、製麺機のお蔭で日本のうどん蕎麦、ラーメンが世界に飛躍するようになったのです。

中国の蘭州は、ラーメンの発祥の地であり、4千年の歴史があります。

麺作りは、今でも手延べであり、職人による手作りで作られています。

100年前に、中国からラーメンが伝わってきた日本は、100年の間に独自に進化し、蘭州のラーメンと日本のラーメンの差は、①手作りか、製麺機であるかということと、②元ダレを使っているかどうかが大きな差です。

そして、世界中に広まっているラーメンは、中国のラーメンではなく、日本のラーメンなのです。

それは、麺作りを手作りではなく、製麺機で、楽に美味しい麺が作れるような仕組みが出来ているのが大きな差であると思います。

うどん蕎麦業界における製麺機の活用は、90%をはるかに超え、ラーメン店における自家製麺の比率も急激に上昇を続けているのです。

画像は、3月末ころ発売になる、私の麺學校の教科書の改訂版です。

昨年の大晦日から、今年の元旦にかけて、徹夜で原稿を作った思い出深い作品です。

初版を出してから約3年を経過し、経営講義が進化したために、教科書に書いてないことで追加項目が非常に増えたので、今回は、それらの追加項目もかなり、内部に取り込んだのです。

初版と比較すると、相当進化した内容になっています。

4月の経営講義より、この教科書に変更になります。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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