ラーメン・うどん・そば・パスタ開業で成功店に!|「イノベーションと起業家精神(上)」「知識の結合」

大和製作所:入社式
本日は、3ヶ月ぶりに全国からスタッフが集まり、一日中勉強会で、遠方のスタッフたちは、昨日から本社に来ています。

当社は、海外のスタッフもいるので、旅費等の経費はかかりますが、年4回、このように全国からスタッフたちを集め、勉強会を開催しています。

コストはかかりますが、それを補って余りある成果が得られ、社員同士の親睦も深まるのです。

そして、この勉強会のために、私も含めて、幹部の人たちの準備もたいへんな労力ですが、準備を通して、新しい発見があるのです。

1月、4月、7月、10月と期の変わり目になるので、今回は前期の反省と、今期から将来に向けての計画を発表し、毎回、新しい知識を共有します。

このような勉強会を無理やり行なうことで、さまざまな能力が向上し、知識のレベルも向上します。

従って、私にとっては、毎月の麺學校の経営講義、各地のイベントでのセミナー、大和通信、毎日のフェイス・ブックと日々、多くの文章と格闘しているので、自然に思考は深まるのです。

毎日、かなりの時間を割いていますが、これらの仕事がもっとスムーズに、現在要している時間の半分くらいで、質をもっと上げることが出来るようにするのが、次の課題です。

日々の時間の中で睡眠時間を省くことは出来ませんので、時間の有効活用しか、新しい時間を生み出すことは出来ないのです。

今の私の一番の課題は、もっと自由時間を作り出し、もっと思考の時間を取ることが出来るようにすることなのです。

そして、今期の計画を作成していると、課題の数の多さに驚きますが、やらなければいけない課題は山のようにあります。

当然、私一人で出来るような課題はほとんどなく、スタッフたちの頑張りをなくしては、何ごともなし得ないので、スタッフたちを鍛えることが、次の私の大きな仕事なのです。

今回の予算もそれなりに大きな予算なので、スタッフたちは当然、仕事を通じて鍛えられますが、以前とだいぶ異なるのは、スタッフたちが単に仕事をこなすだけではなく、まず、思考することが要求されていることなのです。

以前は、何ごとも私が決めて、スタッフたちが実行するというスタンスで仕事を進めていましたが、5年後の計画を達成するには、そのようなスタンスでは、達成できないので、スタッフたちに、シッカリ思考して貰うことが欠かせないのです。

従って、スタッフたちも、重たい荷物の一部、或いは大部分は思考の深さなのです。

これからの時代に、遅れないように仕事をするためには、深い思考、判断は欠かせないのです。

深い思考とか、判断基準になるのは、価値観と価値観の順序なのですが、当社は今まで、価値観が8項目もあり、簡単に覚えることが出来なかったので、今回は、デイズニー・ランドを見習い、下記のような、4項目に減らしたのです。

1.パートナーの真の幸せにフォーカス(社員、お客さまもパートナー)

2.誠実(素直、謙虚、親切)

3.価値創造(パートナーの価値創造 )

4.効率の追求(経営効率、利益の確保、健全経営)

以前と比較すると、たいへん短い価値観ですが、この価値観を組織の最前線まで浸透させるには、時間とたいへんなエネルギーを要するのです。

このような価値観を決めることは簡単ですが、組織の最前線まで浸透させ、一人ひとりの行動が、この価値観に沿って、行動できるようにするには、簡単ではないのです。

この一貫性を保つことが出来るようにするのが、マネッジメントの要点であり、その為にも、今回のような全員集合の会議を開催するのです。

来月、4月7日(火)~9日は、東京支店でパワー・アップ・イベントを開催し、私もセミナーで参加します。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2024&ref=top

私3つのセミナー・タイトルは、【オリンピック景気 必勝法!】、【スタッフのモチベーションアップセミナー~オーナー様、店長、スタッフ必聴~】、【富裕層客の獲得必勝法!】で、今年になってから訪問した、ロンドン、香港、台中、LAの最新店舗のご紹介を致します。

新規開業の方がたにとっても、今から開業する方がたにとっても、世界の最新外食情報を知るチャンスです。

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。

「知識の結合」

◆知識結合の例

知識にもとづくイノベーションの第二の特徴、しかもその際立った特徴は、それが、科学や技術以外の知識を含め、いくつかの異なる知識の結合によって行われることであるのです。

20世紀において、知識にもとづくイノベーションのなかで、植物や家畜の交配ほど、人類に大きな恩恵をもたらしたものはなく、そのおかげで、わずか50年前には想像もできなかった膨大な人口を養うことが可能になり、その最初の成功が、ハイブリッド・コーンだったのです。

それは、アイオワ州の農業新聞の発行者、後にハーディング、クーリッジ両政権で農務長官を務め、予算のばらまき以外のことで記憶されるべき唯一の農務長官となったヘンリー・C・ウォーレスが、20年をかけて生み出したもので、
それは、2つの知識によってもたらされ、その1つは、1880年頃ミシガン州の家畜業者ウィリアム・J・ビールが雑種の生長力を発見したことであり、もう1つは、オランダの生物学者ユーゴ・ド・ブリがメンデルの遺伝学を再発見したことだったのです。

2人の間に接触はなかったし、2人の研究は、目的も内容も異なっていたのですが、この2人の知識の結合によって、ハイブリッド・コーンは生まれたのです。

現在では、植物の栽培技術は更に進化を続け、遺伝子組み換えの大豆とか小麦が急速に広がり、急速に増加している人口を養っているのです。

ライト兄弟の飛行機も、2つの知識によってもたらされ、その1つは、1880年代中頃にカール・ベンツやゴットフリート・ダイムラーが最初の自動車の動力として開発したガソリンエンジンで、もう一つは、数学的な理論であって、実験の結果得られた空気力学であり、この2つも、互いに関係なく得られた知識だったのですが、この2つの知識が結合することによって、はじめて飛行機が可能になったのです。

コッピュータもまた前述したように、5指に余る知識の結合が必要で、数学上の発見としての2進法、パンチカード、科学上の発明としての3極管、記号論理学、プログラムとフィードバックの概念であり、コンピュータには、これらすべてのものが必要だったのです。

イギリスの数学者チャールズ・バベッジの名は、コンピュータの父としてよくあげられますが、実際にコンピュータをつくるにいたらなかったのは、金属と電力が手に入らなかったためとされているのです。

しかし、それは誤りであって、たとえ必要な金属を手に入れていたとしても、つくれたのは、せいぜい金銭登録器に毛の生えた計算機であり、パンチカード、記号論理学、プログラムとフィードバックの概念がなければ、バベッジといえども、単にコンピュータを想像できたにすぎないのです。

1852年、ペレール兄弟が起業家向けの最初の銀行を創設したのですが、彼らの銀行は、たった1つの知識しかもたなかったために、数年でつぶれたのです。

起業家のための銀行には、2つの知識が必要であり、彼らは、ベンチャー・キャピタルにつきものの起業家的な投資の考え方は理解していたのですが、彼らは、ちょうど同じ頃、英仏海峡の向こう側においてイギリスが発展させ、ウォルター・バジョットの古典『ロンバード街』で集大成された商業銀行についての体系的な知識はもちあわせていなかったのです。

1860年代にペレールの銀行が失敗した後、3人の若者がベンチャー・キャピタルの概念に商業銀行の知識を結合させ、その1人がロンドンで修業し、かつペレールのクレディ・モビリエを研究したJ・P・モーガンで、彼は1865年、ニューヨークに起業家のための銀行を設立し、19世紀で最も成功した銀行に育てあげたのです。

もう1人は、ライン川の向こう側において、ユニバーサル・バンクと名づけるものを設立したドイツの若者、ゲオルク・ジーメンスで、彼は、イギリスの銀行をモデルとする貯蓄銀行と、ベレールの銀行をモデルとする起業家向けの銀行を結合させたのです。

そして3人目は、はるか遠くの東京の若者、日本人としてはじめてヨーロッパの銀行をその目で見、パリと、ロンドンのロンバード街で過ごしたことのある渋沢栄一で、彼はいわば日本型のユニバーサル・バンクを設立し、日本経済の基礎をつくり、今日にいたるも、ジーメンスのドイツ銀行と渋沢の第一銀行は、それぞれの国で最大規模の銀行となっているのです。

近代的な新聞を最初に構想したのは『ニューヨーク・ヘラルド』を創設したアメリカ人、ジェイムズ・ゴードン・ベネットで、彼は問題点のすべてを理解していたのです。

新聞は独立性を保つために独自の収入を得ることが必要であり、広く読まれるためには値段が安いことが必要だったのですが。それまで新聞は、アメリカの新聞のほとんど、そして事実上ヨーロッパの新聞のすべてがそうであったように、自らの独立性を売り渡し、一種の宣伝機関として収入を得ていたのです。

あるいは、貴族の新聞だったロンドンの『ザ・タイムズ』のように、「紳士のために紳士が書き」、一握りの上流階級しか、読心ことのできない値段にせざるをえなかったのです。

ベネットは、近代的な新聞の基礎である2つの知識、電信と高速印刷を結合したのです。

彼はこの2つの技術によって、それまでよりも、はるかに安いコストで新聞を発行し、彼は、その死後開発されることになった高速植字機の必要性を、すでに認識していて、さらに彼は、こうしてコストを下げた新聞の大量発行を可能にするためには、識字率の向上が必要であることを知っていたのです。

しかしベネットは、近代的な新聞に必要な5つ日の条件は見逃していたのは、独立性を保つうえで必要な収入源としての広告だったのです。

たしかにベネット自身は成功をおさめ、最初の新聞王となったのですが、彼の新聞は、社会において指導的な地位を得ることも、財政的な安定を得ることもなく、それらのものが実現するには、20年後の1890年頃、広告の意味を理解し、利用した3人の男を待たなければならなかったのです。

それは、セントルイスで成功し、後にニューヨークへ移ったジョゼフ・ピューリッツァーであり、倒産寸前の『ニューヨーク・タイムズ』を買収してアメリカのリーダー的な新聞にまで育てあげたアドルフ・オクスであり、近代的な新聞チェーンを生み出したウィリアム・ランドルフ・ハーストだったのです。

ナイロンの発明やそれに続くプラスティックの発明も、1910年以降のいくつかの新しい知識の結合によってもたらされ、その一つは、ドイツの化学工業がパイオニアとなり、ニューヨークで働いていたベルギー人ベークランドが完成させた有機化学であり、もう1つは、レントゲン解析とそれによる結晶構造の分析で、さらにもう1つは、高度の真空技術だったのです。

そして決定的な要因となったのが、第一次大戦時の物資の欠乏下において、天然ゴムに代わるものを得るために、ドイツ政府が行っていたポリマー研究だったのですが、ナイロンを市場に出すには、さらに20年を要したのです。

現在も同じように、新しいイノベーションが次々と発生していますが、多くの知識が組み合わさって出来上がっていて、後になればなるほど、多くの知識の融合で生まれるのです。

電池自動車とか、燃料電池自動車等もその最たるもので、電池の知識だけではなく、化学の知識、コンピュータの知識、自動車の知識、政治による法整備等、さまざまな要因の組合せなのです。

これからも知識に基づくイノベーションは、ますます、複雑になり、さまざまな種類の異なる知識の組合せになってくるのです。

われわれの身の回りには、知識によるイノベーションを起こすことが出来る対象は無数にあり、効果の高いイノベーションを起こすためには、ものごとを広く理解する、或いは、広く理解している多くの人たち、或いは多くの異なった専門分野の人たちの力が必要なのです。

例えば、ロンドンで一番ヒットしている和食のレストランでは、調理師だけがレストランを作っているのではなく、資本家、プロデユーサー、デザイナー、戦略家、料理人、フード・コーデイネーター等々が、知識と能力を出し合って、多くの人たちの合作で出来ているのです。

当社のビジネスも同様で、昔は、開発と製造、販売位の簡単な組織であったのですが、今は、麺學校の講師、料理研究家、インストラクター、メンテナンス、メカと電気の設計技術者、マーケテイング・チーム、戦略家、製造部門、出荷部門、工程管理、仕入部門、総務、人事、経理、会計、企画部門等々、非常に複雑になり、これらの部門が力を合わせて、成果を上げているのです。

画像は、昨日の入社式の様子です。

新入社員たちに、入社のお祝いの挨拶をしているところです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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