経営講義で、生徒さんたちに最初に訴えたのは、価値観を明確にすることでした。
経営講義に参加するまでは、価値観について考えたことなどなかった生徒さんがほとんどで、これには随分戸惑っていて、納得するまで時間がかかっていました。
分からないので、納得するまで食い下がろうとする生徒さんもいましたが、多分ほとんどの生徒さんは、理解していないままで終えようとしていたのです。
このように初めて触れる概念は、なかなか理解し辛いのですが、納得できるまで食い下がる勇気も必要なのです。
私の経営講義は、思考力をフル活用する講義なので、1日中参加すると、生徒さんたちの思考エネルギーは使い果たし、疲れ果ててしまいます。
私は生徒さんたちから、質問を引き出すことにより、生徒さんが抱えているさまざまな疑問を見出し、それに対して、最も適切な回答を与えるようにしているのです。
私が生徒さんたちに回答する内容のほとんどは、生徒さんたちにとって、想定外の内容になっているので、生徒さんたちは、今まで自分が持っていた常識を大きく破壊されてしまうのです。
それを理解するために思考を巡らすので、私の経営講義の2日間は、生徒さんたちにとって、頭の特訓になります。
その2日間を契機として、生徒さんたちは常に思考を巡らす習慣が出来れば、今後の生徒さんたちのビジネス人生にとって、大きな収益になる事でしょう。
本日のドラッカー・マネッジメントを学んでいて、イノベーションを社内文化にするためには、価値感の上位に織り込んでおく必要性を感じました。
現在の当社の価値感は次の通りです。
1.パートナーの真の幸せにフォーカス 2.誠実(素直、謙虚、親切) 3.価値創造 パートナーの価値創造 4.効率 経営効率、利益の確保、健全経営
以上にマーケテイングとイノベーションを織り込んで、以下のように、見直してみたのです。
1.誠実(素直、謙虚、親切)に、パートナーの真の幸せにフォーカスする。
2.パートナーのニーズを深く掘り下げる。(パートナーに対してのマーケテイング(インターナル・マーケテイングとエクスターナル・マーケテイング)を常に実行する。)
3.さまざまなイノベーションを通じて、パートナーへの価値創造を行ない、価値の最大化を図る
4.効率 経営効率、利益の確保、健全経営
そして、上記1、2はサービス・マネッジメントを深く掘り下げることに繋がるのです。
以上のように、価値観の中に明確に織り込んでおくことにより、日々、注目され、忘れ去られることがないのです。
そして、価値観がベースになり、使命、経営理念が明確になるので、当然、使命、経営理念も影響を受けるのです。
このような価値感の大切さに思い至るようになったのは、経営講義を通じてであり、もし、経営講義をこんなに熱心にやっていなければ、こんなことに気づくこともなかったのです。
従って、毎月、2日間の2回、合計4日間の経営講義は、結果として私にとって大切な学びの場でもあります。
今回の20名余りの生徒さんたちが高額な授業料を払い、土日の2日間にわたり、熱心に参加してくれているので、経営講義を行なうことが出来るのです。
土日の2日間、私一人で過ごしていても、このような進化し続ける時間が上手く作れるかどうか分かりません。
2日間の経営講義の拘束時間は、私自身に大きな進化をもたらす貴重な時間であることには、間違いないのです。
私だけではなく、生徒さんたちにとっても、大きなチャンスになる事を願い、今日も熱心に経営講義を続けるのです。
ソウルでのパワー・アップ・イベントが、いよいよ今週からスタートし、21日(火)~22日(水)で、私もセミナーに参加します。 (http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2075)
私のセミナーは、以下の2つで、今年になってから訪問した、ロンドン、香港、台中、LAの最新店舗のご紹介を致しますので、既存店の方がたにとっても、今から開業する方がたにとっても、世界の最新外食情報を知るチャンスです。
1.「コンセプトの重要性、コンセプトがビジネスの成功を左右する」 2.利益倍増計画~多店舗展開へのステップアップ~
本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(下)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。
ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。
◆イノベーションの定期点検
第2に、イノベーションにかかわる活動全体について、定期的に点検していく必要があり、起業家的たるためには、数年ごとに、自らのイノベーションをまとめて評価しなければならないのです。
「どのイノベーションに力を入れ、推進すべきか」、「どのイノベーションが新しい機会をもたらすか」、逆に「どのイノベーションが期待どおりに進んでいないか」「それらのイノベーションはどうすべきか、諦めるべきか。期限付きでさらに努力すべきか。ただし、いかなる期待のもとにか」を考えなければならないのです。
ある大手医薬品メーカーでは、年に1度、トップ・マネジメント自身が、イノべーションにかかわる活動をすべて点検し、あらゆる新薬開発プロジェメトについて、「望ましい方向に、望ましい形で進んでいるか」「製品ラインに加えられそうか。それともわが社の市場に合わず、他社にライセンスを売ったほうがよいか、あるいはまったく諦めたほうがよいか」を検討しているのです。
そのほかこのメーカーでは、新薬の開発以外の分野、たとえばマーケティングに関するイノベーションについても点検していて、さらには、競争相手のイノベーションについても点検しているのです。
このメーカーが、開発研究費やその他のイノベーションにかけている費用は、他社並みですが、その実績は群を抜いているのです。
以上のように、イノベーションは経営トップの専管事項であるし、戦略的な最重点課題でもあったのです。
そして、イノベーションは常に、自社とライバル他社との関係についても、目を光らせて、他社の動向をチェックしておかねばならないのです。
社内についても、イノベーションは研究開発分野だけではなく、あらゆる部門のイノベーションの進行状況のチェックが必要であったのです。
◆イノベーションの業績評価
第3に、起業家的たるためには、イノベーションの成果全体を、企業全体のイノベーションにかかわる目標や市場における地位、さらには企業全体の業績との関係において、評価する必要があり、トップ・マネジメントは、たとえば5年ごとに、主な部門に対し、「この5年間、わが社を変えるようないかなる貢献を行ったか。これからの5年間、どのような貢献を行うつもりか」を問わなければならないのです。
とはいえ、そもそもイノベーションの成果は定量化でさないのではないか、いかにすればできるかという問題はあり、事実、イノベーションの重要度は、簡単には測定できず、あるいは厳密には測定しようとすべきでない場合もあるのです。
たとえば、やがて癌の治療につながるかもしれない発見と、明日にでも患者が週3回の病院通いをしなくてもすむようになる医薬品の開発の、いずれが重要かは、明らかにしきれない、あるいは、「重要な取引先を失わないための新しいサービスと、数年後には非常に大きくなるかもしれない市場においてトップの地位を与えてくれる新製品の、いずれが重要か」も同様です。
このようなとき、必要なことは測定ではなく判断であり、判断といっても恣意ではなく、主観でさえなく、たとえ定量化はできなくとも、判断はできるのです。
判断ができれば、単なる主観や推測ではなく、知識にもとづいた合目的的な行動は可能となるのです。
既存企業にとって、とくに重要な意味をもつ問いは、「イノベーションにおいてリーダーシップをとっているか」であり、あるいは、「少なくともリーダーシップを維持しているか」であるのです。
リーダーシップは、必ずしも規模の大きさとは一致せず、リーダーとして受け入れられること、基準の設定者として認められることであり、他に従わされるのではなく、他の先頭に立つことであり、この問題こそ、既存企業の起業家精神にかかわる最も重要な判断基準であるのです。
イノベーションの業績に与える評価については、長期的に見れば、必ず、売上と利益に大きな影響を与えるのです。
お客さまの数を増やし続けるためのマーケテイングとイノベーションであるので、イノベーションが成功すればするほど、お客さまの数が増え、それが売り上げに大きく寄与するのは当然です。
それぞれの商品、サービスの個別の売上の推移を細かく注意し見れば、イノベーションの成否は見て取れるのです。
当然、景気の変動とか、営業力の強弱による影響は出てきますが、長いスパンで見ていくと、イノベーションの効果が見て取れます。
5起業家精神のための組織構造
前述の経営政策と具体的な方策が揃って、はじめてイノベーションと起業家精神は可能となり、イノベーションと起業家精神に対する障害を除去し軽減することができ、イノベーションと起業家精神のための正しい姿勢をもたらし、適切な手段を手にすることができるのです。
しかし、イノベーションを行うのは人間であり、人間は組織のなかで働き、したがって、既存企業がイノベーションを行うためには、そこに働く人間の1人1人が起業家となることのできる組織構造をもつ必要があるのです。
起業家精神を中心として、もろもろの関係を構築する必要があり、さらには報酬、報奨、人事制度を、優れた起業家精神に十分報いるものにする必要があり、それらのものが、起業家精神を阻害するようであってはならないのです。
イノベーションを社内文化にすること自体が最終的に必要で、重要事項であり、そのための組織と制度の整備が必要であったのです。
従って、最も大切なことは企業の価値感の優先度の高い部分にイノベーションが散りばめられていないといけなかったのです。
価値観は、企業が大切にしている順序付けであり、価値観の順序の高い部分ほど、企業として大切している部分であるので、イノベーション推進型企業である、起業家精神に満ち溢れた企業は、価値観の上位にイノベーションがなければいけないのです。
そして、この価値感が組織の末端まで行き渡り、組織全体がイノベーションに意識が向いている状態でなければいけなかったのです。
画像は、一昨日の蕎麦学校の盛り付けの生徒さんの作品事例です。
少しの修正で見違えるようになりました。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。
全国8ヶ所にある麺開業.comの相談場所で、メニュー開発や、スープ・だし講習、経営についてなどの無料のイベント・セミナーを多数行っています。
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