ラーメン・うどん・そば・パスタ開業で成功店に!|「イノベーションと起業家精神(下)」「個性ではない」

「ウオン・ハルモニの麺とボッサム」の店で注文した料理

ドリーム・スタジオ・ソウルでの2日間のイベントも終えた昨日は、日本に向けての移動日であり、夕方のフライトまでの昼間の時間が取れたので、昨年末に一度行ったロッテ・ワールドの新しい施設を、スタッフたちと見て回ったのです。

昨年末にはなかった新しい店舗が入店していて、気になった店舗が幾つかあったので、試してみました。

そのうちの1店舗の創業者は女性で、店名は「ウオン・ハルモニの麺とボッサム」(ボッサムは、豚肉を使った韓国料理で、スパイスとともに茹でで薄くスライ スした豚の腹肉が用いられ、この肉をニンニク、タマネギ、サムジャン、セウジョッ、浅漬けキムチ等とともに提供し、食べる際に、肉と付け合せを赤レタスや ゴマかエゴマの葉で包んで食べることが多い。)であったのです。

後で分かったのですが、この店は創業140年で、ソウル市内のあちこちにたくさん店舗を持っている会社が経営していたのです。

店の外観を見ていると、この店はどこか違うと思い、入ってみたくなり、他のいろんな店も見たかったので、3人で1つのメニューを注文してみました。

出て来たメニューの完成度と、健康的な料理に驚きました。

肉料理だけではなく、キムチ、サラダ等、野菜もシッカリついていて、1つの食事としての完成度が高いのです。

例えば、香川県に来れば、讃岐うどんの本場であるのですが、うどんを食事としてみた場合の栄養のバランスは決して良くなく、でんぷん質の塊りなのです。

これは日本の他の麺料理、蕎麦とか、ラーメン等についても同じように言えるのですが、食事として見た場合の栄養のバランスは考慮していないのです。

ところが、今回出会った料理は、料理としての完成度が高く、見た目にきれいで、美味しくて、栄養のバランスもシッカリ取れているのです。

当社が、麺学校で生徒さんたちに教えているような麺料理が出てきたのに、たいへん驚き、まして、100年以上も前から繁盛している、3代続いている韓国料理の店で提供されていたことに驚きました。

以前から感じていたのですが、韓国は普段の食事にキムチを始め、野菜が豊富で、焼き肉を食べるときも、たくさんのサンチェを一緒に食べるのですが、日本食は健康食のように言われていますが、野菜が足りないのです。

野菜の種類も韓国の方が豊富で、緑色が濃く、より健康的に見えます。

昨日は、同じ施設内にあった飲食店の中で、お客さまが一番多かったのは、オーストラリアから来ているカフェ「bills」で、女性客で一杯でした。

1皿ごとの料理がまるで芸術作品で、オーストラリアのシェフが始めたカフェが世界展開をして、既に、東京でも合計4店ありました。

決して、高級な店ではなく、素朴で自然の味わいのある店で、東京の店舗もぜひ、行ってみたくなりました。

さて、本日より、「大和通信」がウエブ版になり、生まれ変わりました。

昨日4月24日より、「大和通信」がすべてウエブになり、再スタートしました。
http://www.yamatotsushin.com/

今までは紙媒体でお届けしていたのですが、紙媒体の場合は印刷があるので、発行頻度が限られ、今までは年4回であったのを、最終的に毎週発行で、ウエブ・マガジン化していこうと考えています。

取り敢えずは、毎月発行で、さまざま最新情報をお届けし、常に皆さまの仕事に役立つ、新鮮な情報をお届け出来るような体制を取っていきます。

これからは、当社は出版会社になり、放送局になり、常に役立つ有益な情報の発信基地になります。

本日は東京支店でのラーメン学校最終日で、生徒さんの作品チェックの日であり、今回の生徒さんたちは経営講義ではおとなしかったので心配していたのですが、松原先生の報告では、その後、すっかり明るくなり、熱心に取り組んでいるとのことで安心しました。

明日からは、シンガポールのイベントのために、羽田を発ち、シンガポールへ向かいます。

いよいよ来週から、シンガポールでのイベント(来週27日(月)~29日(水))がスタートします。
http://www.yamatonoodle.com/train…/042715_1dayEventSG03b.pdf

私は初日だけの参加で、今年になってから訪問した、ロンドン、香港、台中、LAの最新店舗のご紹介を致しますので、既存店の方がたにとっても、今から開業する方がたにとっても、世界の最新外食情報を知るチャンスです。

1.「コンセプトの重要性、コンセプトがビジネスの成功を左右する」
2.利益倍増計画~多店舗展開へのステップアップ~

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(下)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。

◆個性ではない

起業家精神とは個性の問題ではなく、行動、原理、方法の問題であることを最もよく示す事実として、アメリカでは、大企業を辞めた後、第2の人生として起業 家の道を選ぶ中高年の人たちが急増していることがあげられ、それまで大企業で25年、30年を過ごしてきた経営管理者や専門職の人たちが、最終ポストに達 したことを知って早期退職するのです。

彼ら50歳、55歳の人たちが、起業家として独立して仕事を始め、あるいは、とくに技術関連の専門職の人たちが、小さなベンチャー・ビジネスを相手とする コンサルタントになり、あるいは、ベンチャー・ビジネスのマネジメントに参加し、そして、彼らの多くが、新しい仕事に成功するのです。

アメリカ退職者協会の機関誌『モダン・マチュリティ』には、そのような人たちの成功物語や、そのような人たちを求めるベンチャー・ビジネスの広告が、たく さん載っていて、ドラッカーが1983年に教えていたCEO向けのセミナーの参加者48人のうち15人は、そのような第2の人生を歩みつつある起業家だっ たのです。

ドラッカーは、彼ら15人だけの特別セッションで、大企業で働いていた頃、起業家的な個性のある人ならば、感じたにちがいない欲求不満や挫折感を感じるこ とがあったかどうかを聞いてみたのですが、彼らは、その問い自体がおかしいと答えたので、ドラッカーは仕事の性格が変わったことで、苦労はなかったかと聞 いたのです。

彼らは、この問いもおかしいと言い、彼らの1人はこう言ったのです。

「優れたマネジメントというものは、どこでも優れたマネジメントである。売り上げ数十億ドル、年間利益1億8000万ドルという、かつて私がいたGEの一 部門だろうと、売り上げ600万ドルの、現在、私が働いている医療機器のベンチャー・ビジネスだろうと違いはない」「もちろん、仕事の内容や仕事の仕方は 違う。しかし、考え方や分析の仕方は同じである。10年前に技術畑からマネジメントの仕事に移ったときよりも、今度の転職のほうが簡単だった」。

この発言には、ほかの出席者も同意していて、社会的機関の例からも、同じことがいえるのです。

アメリカの高等教育機関において最もイノベーションに成功した人物は、アレキサンダー・シュアとアーネストー・ボイヤーであり、シュアは、もともとエレクトロニクス分野の発明家で、かなりの特許をもっていたのです。

彼は1955年、30代の初めだった頃、政府や財団、企業からの援助をいっさい受けず、入学させるべき学生や何をいかに教えるべきかについての新しい考えにもとづき、ニューヨーク工科大学を設立したのです。

30年後の今日、この大学は4つのキャンパスと医学部をもつ学生数1万2000人の規模に成長し、彼はこの30年間、常勤の総長を務め、一流のマネジメントをつくりあげ、しかも同時に、エレクトロニクスの分野で発明家として活躍しつづけたのです。

シュアとは対照的に、ボイヤーは、大学の管理者としてカリフォルニア大学で働いた後、64のキャンパスをもつ、学生数35万人のニューヨーク州立大学に移り、1970年に42歳の若さで総長に任命されると、彼は直ちにエンパイア・ステート・カレッジを設立したのです。

それは単なるカレッジではなく、大学が直面している最も古く、最も大きな問題に対し斬新な解決策をもたらすカレッジ、すなわち、大学中退の成人に学位を与えるカレッジだったのです。

それは、どの大学でもつねに失敗してきた試みで、若い正規の学生と同じように入学させたのでは、1人1人の目的やニーズ、ましてや、経歴について配慮する ことができず、18歳の若者と同じように扱い、やがてやる気を失わせ、中退させるだけで、たとえ成人教育用の特別のプログラムをつくっても、結局、彼らを 厄介者扱いし、手軽な教師をあてるだけに終わっていたのです。

ボイヤーのカレッジの学生は、ニューヨーク州立大学グループのどのカレッジでも正規の授業を受けられ、しかも、住まいに近い指導教官がつけられ、この指導 教官が、特別の勉強が必要な科目や、逆に進んだ勉強をしてもよい科目の選定を助け、講義の申し込みやカレッジへの登録手続きを手伝ったのです。

こうしたことはすべて、当然のことに思われ、事実、当然のことであるのですが、実は、アメリカの大学社会ではこうしたことこそ、伝統と慣習に反し、大学当局が好まないことだったのですが、ボイヤーは粘り強かったのです。

今日、エンパイア・ステート・カレッジは、アメリカの高等教育機関として、この種のプログラムに成功した最初のケースになっていて、学生数は6000人に達し、中退者はほとんどなく、修士コースも設けられているのです。

ボイヤーは一流の起業家で、大学の管理者では終わらなかっただけでなく、やがてカーター政権の教育長官となり、カーネギー高等教育財団の理事長になり、いずれも、アメリカの学界では最も権威あるエスタブリッシュメントのポストだったのです。

誰もが経営管理者および起業家として、同時に卓越することができるわけではなく、シュアやボイヤーは例外であるのですが、彼らの例は、経営管理者にせよ、 起業家にせよ、特別な個性は必要ないことを教えていて、つねに必要とされるのは、学びつづけ、粘り強く働き、自らを律し、適応する意志であり、正しい原理 と方法を適用する意志であるのです。

このことこそが、起業家的なマネジメントを行う企業が、人事について知っていることのすべてなのです。

今回は、イノベーションを起こすためには、特別な個性の必要の有無を確認しているのですが、イノベーションには、決して特別な個性は必要ではなく、つね に、学びつづけ、粘り強く働き、自らを律し、適応する意志であり、正しい原理と方法を適用する意志力であり、いわゆる意志力が必要であったのです。

目標に向かって一心不乱に求め続ける一貫性こそ、大切であったのです。

しかし、そのための大本になるものは、夢の大きさであり、情熱がなければ、イノベーションを起こそうと考えもしないのです。

従って、世の中を変えようとする大きな夢を持たない限り、イノベーションを起こそうとは思わないでしょう。

最近は、イノベーションについて、麺学校の経営講義で生徒さんと話し合うことが多いのですが、イノベーションとは、世の中を変えることであり、規模の大小はありますが、世の中を変えることが出来ていないと、イノベーションではないのです。

イノベーションには、情熱は欠かせず、責任の重さ、夢の大きさ、意志力、忍耐力も欠かせないのです。

従って、私が作った「ビジネスの成果=責任×夢×情熱×意志力×集中力×経験×直観力×忍耐力=イノベーションを起こす力」であったのです。

そして、そのような意志の力と併せて、イノベーションを起こすための定式としてのイノベーション・マネッジメントの深い理解が必要であったのです。

物事を成就するには、専門分野に強くなることと、併せて、意志の力を高めることが必要なのです。

うどん蕎麦店、ラーメン店においてもしかり、専門分野の学び、つまり、マネッジメントとテクニックの習得、それに併せて、責任、夢、情熱、意志力、集中力、経験、直観力、忍耐力等の意志に関する力を高める必要があり、絶対に諦めない心を作ることであったのです。

イノベーションを起こすことも、ビジネスで成功することも大きな違いはなかったのです。

画像は、昨日ロッテワールド・モール店で訪問した、「ウオン・ハルモニの麺とボッサム」の店で注文した料理の画像です。

キムチ、野菜類、肉類と栄養のバランスが整っている料理で、見た目がきれいで、美味しかったのです。

当社の麺学校でもこのようなバランスの取れた麺料理を目指しています。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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