うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「4種類のリスク、トラック企業が負うべきリスクは、原理と方法、イノベーションのための7つの機会、イノベーションとは何か」

フランスの古い街並み

本日のテーマは、「デザインの大切さ」です。

一昨日は、シュッツットガルトからフランスに入り、フランスの田舎町で泊まりました。

スイスでも、ドイツでも、フランスでも一番目にする車は、VW、BMW、ベンツ、AUDIで、ヨーロッパでは日本車の数は非常に少なく、ほとんど見かけず、世界であれほど強い日本車の存在感はないのです。

これらの車に共通しているのは、デザインの良さで、外装、内装ともデザインのレベルは年々上がっていて、これらのメーカーのトップ・マネッジメントは、デザインの重要性を非常に理解しているのです。

先日、私は「飲食ビジネス=トータル・エンターテイメント」であると説明しましたが、「自動車ビジネス=デザイン・クオリテイ」であると思います。

当然、飲食ビジネスにおいて、美味しさは当然であり、自動車ビジネスにおいても、自動車としての性能とか、機能は欠かすことが出来ないのです。

そして、デザインにおいては、上記の各メーカーのデザインは、それぞれ強い個性があり、存在感があり、遠くから見ても、AUDIであるとか、BMWであるとか、一目瞭然で存在が分かるのです。

今回、ロンドン、スイス、ドイツ、フランスの町々をくまなく見て感じたのは、街並みのそれぞれの家に個性があり、どこの街並みもきれいなのです。

こんなにきれいな街並みに、日本メーカーの個性のないデザインの自動車が、進出しても、景観に合わないので、ヨーロッパで売れない原因がデザインにあるのではと、思いました。

国産メーカーのほとんどの自動車は、この大切な部分が欠けていて、最近、際立った個性を打ち出し、上手くいき初めているのが、SUBARUではないかと思います。

あと、10年先、20年先に自動車業界の世界地図がどの様に変化しているかを読み取るのに、デザイン・マネッジメントにトップ・マネッジメントが焦点を合わせているかどうかが大きなカギのような気がします。

デザインは、ハードを販売するには欠かせない要素であり、アップルのステイーブ・ジョブズもデザインへの気の配りようは、微に入り、細に入り、非常にこだわっていて、デザインにおいて、一切の妥協は許さなかったのです。

アップルの製品に、熱狂的なファンが多いのは、多くの日本メーカーのようにコストに妥協せず、デザインの良さと使い勝手の良さの徹底的な追求が、大きな要素を占めているのです。

何年か前、日本の携帯電話の開発者たちがiphoneを分解してみると、非常にコストのかかるこだわった製法を採用していてのに驚き、開発者たちは、「こ んな設計は、コストがかかり過ぎるので、上層部の経営陣から許して貰えない。」と、言っていたのですが、アップルではコストよりもデザインを優先し、売れ ることを最優先した結果、大量に売れたので、自然にコストダウンが出来ているのです。

これからは、ハードの製品においては、際立った個性のあるデザイン・マネッジメントが、ビジネスを制するようになります。

当社の製麺機のも同様に、デザインは重要な要素を占めていて、当社の機械を選定する理由の約25%くらいは、デザインの良さを挙げているのです。

特に、製麺機も裏方の存在から、表舞台でお客さまに見られる存在になり、見てきれい、見て面白い、楽しいという要素は欠かせなくなったのです。

このように、ビジネスにおいては、外せないリスクがあり、これは本日のドラッカー・マネッジメントの4つのリスクの最初のリスクの第一番目の負うべきリスク、すなわち事業の本質に付随するリスクに当たるのです。

ビジネスの本質として、デザインの良さを大切にすることは、飲食ビジネスも共通で、飲食ビジネスの場合は、店舗の内装、外装の良さ、盛り付けのきれいさがデザインに当たり、これが引いては、飲食ビジネスにおいて重要な、エンターテイメントに繋がるのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、昨日で一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。

更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。

「4種類のリスク」

リスクには基本的に、下記の4つの種類があるのです。
(ドラッカー名著集⑥『創造する経営者』)

第一に負うべきリスク、すなわち事業の本質に付随するリスク
第二に負えるリスク、
第三に負えないリスク、
第四に負わないことによるリスク

世界で最初の、かつ今日に至るも最高の経営戦略書とされている本書において、ドラッカーは、経営計画では、まず リスクの種類を明らかにせよといったのです。

第一に、事業を行う限りは、ほとんどあらゆる産業に負うべきリスクがあり、 産業ごとに負うべきリスクは異なり、新薬には人体を傷つけるリスクがりますが、製薬会社にとって、新薬開発に伴うリスクこそ、 負うべきリスクの典型であり、リスクがいやならば撤退するしかなく、人を助けるべきものが人を傷つけるかもしれないという、製薬会社にとっては悲痛なリス クであり、過去には、サリドマイド禍があり、小児麻痺ワクチンによる死亡事故もあったのです。

第二のリスクと第三のリスクはペアであり、 一方に負えるリスクがあり、一方に負えないリスクがあり、 失敗しても多少の損失(資金と労力を失う)ですむというリスクは、負えるリスクであり、 逆に、失敗したら存続できないほどの資金がかかり、会社がつぶれるというリスクは、負えないリスクであるのです。

ここにもう一つ、負えないリスクがあり、成功しても、その成功を利用できなというリスクであり、事業に着手するに当たっては、成功を利用できるか、もたらされる機会を実現できるか、それとも誰かのために機会をつくるだけかを問わなければならないのです。

例えば、失敗すれば、投じた資金を失うだけですむのですが、成功すれば、人手と資金の追加が必要となり、そのときに調達できなければ、それはもともと負え ないリスクだったということになるので、新しい事業に手を出すに当たっては、 後からやってくるどこかの大事業の水先案内人に終わらないか考えねばならないのです。

第四が、負わないことによるリスクであり、その典型が、革新的な機会に伴うものであると同時に、乗り遅れのリスクであり、その古典的な例が、第二次大戦直 後のGEの原子力発電への進出であり、米GE(ゼネラル・エレクトリック)は、原子力発電は顧客たる電力会社にとって採算が合わない、と見て、専門家は原 子力を経済的な電力源にできる可能性は低いと見ていたのですが、GEは発電機メーカーの雄として、 たとえ万一であっても乗り遅れるという、リスクを負うわけにはいかなかったので、一流の人材を投入し、膨大な投資を行ったのです。

「もちろん何かを起こすにはリスクを伴う。 しかしそれは合理的な行動である。何も変わらないという居心地のよい仮定に安住したり、ほぼ間違いなく起こることについての 予測に従うよりも、リスクは小さい」(『創造する経営者』)

「トラック企業が負うべきリスクは」(ドラッカー学会理事、上野周雄氏)

リスクは負う価値のあるものにとどめることであり、計画が成功すれば、より大きなリスクを負担できるようになり、新規事業を起こす場合には、一流の人材を 投入し膨大な投資を行なうということであり、勘や経験に頼らず、複数のリスクから最も合理的なものを選ぶことが必要です。

トラック運送業界では、交通事故の発生は「負うべきリスク」で、自社のトラックが事故を起こさなくても、他の車の事故に巻き込まれる可能性もあり、交通事故が嫌ならば事業をやめざるを得ないのです。

第二は失敗した場合の損失が少なくてすむ「負えるリスク」です。

第三は失敗したら会社がつぶれる「負えないリスク」ですが、「負えるリスク」と考えていても、成功後に次の資源(人・モノ・カネ)の追加投入ができなければ、もともと第三の負えないリスクだった――ということになるのです。

自社が強みとする最も重要な事業分野に大きな変化があったとすると、このとき新たな資源を投入するべきなのか、他社に先行を許すという大きなリスクがあ り、これが第四の「負わないことによるリスク」で、経済活動において何よりも大きなリスクは、リスクを負わないことであり、リスクを負えなくすることであ るのです。

「原理と方法」

起業家精神にリスクが伴うのは、一般に、起業家とされる人たちの多くが、自分がしていることをよく理解していないからであり、つまり、方法論を持っていないだけでなく、彼らは、初歩的な原理を知らないのです。

このことは、特にハイテクの起業家について言えることであり、特にハイテクによるイノベーションと起業家精神は、リスクが大きく困難なものとなっていて、 ハイテクにおける発明発見によるイノベーションは、業績上のギャップや、市場、産業、人口、社会の構造変化に基づくイノベーション、さらには認識の変化に もとづくイノベーションに比べて、きわめてリスクが大きいのです。

しかし、ハイテク分野におけるイノベーションや起業家精神でさえ、ベル研究所やIBMの例が示すように、リスクは必ずしも大きい訳ではないのですが、その ためには体系的でなければならず、マネッジメントしなければならず、何にも増して、目的意識を伴ったイノベーションを基礎としなければならないのです。

「イノベーションのための7つの機会」

「1.イノベーションとは何か」

日本では、イノベーションとは技術革新と信じられていますが、ウイキペデイアによれば、イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のことであり、一般には新 しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な 人・組織・社会の幅広い変革を意味し、それまでのモノ・仕組みなどに対し、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化 を起こすことを指すのです。

イノベーションの定義は、1911年に、オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターによって、初めて定義され、シュンペーターはイノベー ションを、経済活動の中で生産手段や資源、労働力などを、それまでとは異なる仕方で新結合することと定義し、イノベーションのタイプとして、下記の5つを 挙げています。

1.新しい財貨すなわち消費者の間でまだ知られていない財貨、あるいは新しい品質の財貨の生産、要するに、企業経営者の創造的活動による新製品の生産等、商品そのものに関わるイノベーション(エジソンの電灯、飛行機、ipod、iphone、ダイソンの掃除機、扇風機)

2.新しい生産方法の導入、新しい輸送方法の実現(コンテナー船)等、生産、輸送に関するイノベーション

3.新しい販路の開拓、新しい販売方法の実現(割賦販売)等、販売に関するもので、消費者の行動や価値観や、市場の面でのイノベーション

4.原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得、要するに新資源の占有によるイノベーション

5.新しい組織の実現による、受注、発注、間接業務などに関わるイノベーション

起業家はイノベーションを行ない、イノベーションは起業家に特有の道具であり、イノベーションは、富を製造する能力を資源に与えるだけでなく、イノベーションが資源を創造するといってよいのです。

昨日は、フランスのワイン街道を南から北上し、フランスの古い街並みをくまなく見て回りました。

今回のフランスでも、田舎の個性豊かな古い家屋の佇まいが、延々と続いているのです。

そして、規模の小さい街もあれば、大規模の観光客がたくさん訪れている街もありますが、一様に、古い家屋を大切に使い、街中が広大な公園のような街が至るところに点在しているのです。

このような街並みを作り上げた、感性豊かなフランスの人びとの才能と努力に感激すると同時に、このような街並みに合う車は、個性豊かな、デザイン性の高い車でないと合わないこともよく分かりました。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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