うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「多角化ではなく、新たな展開を、大企業の優位性、中小企業のイノベーションの特徴」

うどん学校の生徒さんの作品

来週6月14日(日)から16日(火)までの3日間、ドリーム・スタジオ高崎にて、皆さんのパワーをアップするイベントを開催し、私も新しいレジメを準備して参加します。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2142&ref=top

本日のテーマは、「何のために」です。

平凡なマンネリ化した日々を過ごしていると、今やっている仕事の目的が忘れ去られていることが往々にしてあります。

どんな小さい仕事にも、何のためにという目的があり、例えば、トイレ掃除のような一見小さい仕事があります。

トイレ掃除は、当社の場合、日々、担当が決まっていて、誰かが担当として、やらなければいけないのですが、昨日もトイレに入ると、トイレットペーパーの切れ端等のゴミが散乱しているのです。

すると、後から使う人は決して心地良いものではないのです。

廊下のゴミも、社内のフロアのゴミも同様で、当社の場合は、見つけた人が必ず、拾うようになっているのですが、時々、私が拾っていかなければいけない場合があります。

当社は、食品工場が社内の3~4階にあり、異物混入を避けるために、「ゴミひとつない社内」をテーマにしているのです。

だから、「ゴミひとつない社内」を徹底しているのは、異物混入を避けるためという明確な目的があるのです。

そして、当然、「ゴミひとつない社内」はそこにいるスタッフにとっても、当社を訪問するお客さまにとっても、たいへん心地良いはずです。

普段やっている仕事についても同様に、何のためにそれをやっているのかが抜けていると、単に時間を過ごしているだけになり兼ねないのです。

この様に、どんなに小さい仕事にも、本来の目的があり、この目的を明確にして仕事をするのとそうでないのとでは、結果は当然違ってきます。

私は常々、トップになる大切さを麺学校の経営講義で説いているのですが、トップを目指してビジネスを行なうと、そうでないのとでは、結果はまったく異なってくるのです。

何となく、成功したら良いなと思っているのと、何が何でもこのビジネスのこのジャンルでトップを目指すのでは、出てくるアイデア、得られる情報、自分自身の取り組みの姿勢、引き寄せの原理による周りの協力体制等々、すべてが整い、この目的意識が強ければ強いほど、成功の確率が高まります。

「何のために」を深く掘り下げていくことは、自分自身の命の使い方、すなわち、使命を明確にすることであり、仕事の目的を明確にすることなのです。

更に、「何のために」を明確にすることは、その仕事の本質に迫ることであり、機械の開発における「デザイン・フィロゾフィー」を明確にすることと、同じであり、ビジネスの本質を明確にすることでもあり、コンセプトを明確にすることにもつながります。

そして、普段にそれらを常に意識して物事に取り組むのと、そうでないのとでは、得られる結果がまったく異なるのです。

昨日のフェイスブックにも書きましたが、40年間、会社を経営してきて感じるのは、永く成功するのは、日々、愚鈍で平凡な積み重ねであり、日々、原点に立ち返り、この仕事の本当の目的は何かを日々、振り返ることでもあるのです。

朝の大切な時間に、日々、自分がやっている仕事の本当の目的(ビジネスの本質)は何か、自分は何のために生きているのか(使命)を深く理解をし続けることは、生きていく意味を理解する上で大切なことなのです。

静まり返った早朝の貴重な時間に、日々、このことについて考え続けると、今まで見えなかったものが、見えてくるのです。

昼間の雑多な時間で、自分の生きる意味、即ち、使命とか、自分の仕事の本質について、深く思考することは出来ないのですが、朝の静粛な時間の中での思考は素晴らしい結論を引き出してくれるのです。

朝の時間の思考の時間の有効活用と併せて、昼間の時間の仕事に取り組むときの姿勢の大切さで、昼間の時間もマンネリ化の中で過ごすのではなく、常に、四六時中、目的意識を持って生きることです。

目的意識を持っていきるのと、そうでないのとでは、得られる結果はまったく異なるのです。

会社の中であれば、常にトップが意識して、率先し、次に続く人たちがそれを見習うのです。

トップの仕事は、それが社風になり、会社の風土になるまでやり続けることが欠かせないのです。

これには、規律の厳しさも重要であり、往々にして人の社会は、安易な方向に流れがちであり、今回の旅で見てきたスイスとか、ロンドンの治安の良さは、それを守るために、たいへんなエネルギーを使っているのです。

物事は、簡単には、達成出来ていないのです。

今回もドラッカー・マネッジメントの「イノベーションと起業家精神」の復習を兼ねて、2回目学んでいますが、初回と比べると、今回はだいぶ腹に落ちてきました。

しかし、イノベーションを道具のように使いこなせるようになるには、まだあと、1,2回は復習を行なう必要があると感じています。

牛のように遅々とした歩みですが、学びを深め、理解度を高め、自分自身の身につけないと、今後、役立てることが出来ないのです。

完ぺきに使いこなせるようになれば、かけた時間はまったく苦にならないどころか、大きな成果を今後、永く得ることが出来るのです。

頭の筋トレと、精神力の筋トレも、健全な進化には欠かせないのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。

更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。

「多角化ではなく、新たな展開を」

先に挙げたパソコンと本のスーパーのケースは、すべて純粋なイノベーションですが、これらのいずれもが、いわゆる多角化ではなく、IBMのパソコン事業は、コンピュータ産業の枠内にあり、書店チェーンは、長い間、ショッピング・センターやブテイックで、小売業に携わっていた人たちが始めたのです。

外部の予期せぬ変化を、イノベーションの機会として利用し、成功するための条件は、その機会が自らの事業の知識と能力に合致していることであり、小売業の能力がないのに、書店チェーンなどの大量流通業に乗り出した企業は、みな惨敗していて、自分の持っている強みの活用こそ、新展開には重要であり、われわれはここで、多角化と、自分の持っている強みの新たな展開の違いを理解しなければいけないのです。

従って、外部の予期せぬ変化は、既存の能力の新たな展開の機会として捉え、イノベーションを起こす大きなチャンスとしなければならず、それまで携わってきた「自らの事業」の性格を変えてはいけないし、多角化ではなく、独自の強みを活かせる、関連した方向へ展開出来なければならないのです。

もちろん前述のケースに明らかなように、製品やサービス、流通チャンネルのイノベーションの追加も必要となり、あらゆるイノベーションのチャンスが存在するのです。

「大企業の優位性」

これらのケースについて次に言えることは、すべてが大企業のケースだということであり、本書で紹介するケースの多くは、大企業のもので、原則として、公開された資料、新聞や雑誌の経営欄で取り上げられたケースのほとんどが、大企業のものであり、中小企業のケースは資料を手に入れることが難しく、信頼関係を損なうことなく公開することは、さらに難しく、特に中小企業は、オーナー企業が多く、外部に開かれていない企業が多いので、幾らドラッカーが指導して成功しても、その成果がオープンになることは、少なかったことが想定されるのです。

しかし外部の予期せぬ変化は、むしろ企業として既に確立された企業、しかもある程度の大きさ以上の企業に適した、イノベーションの機会であるように思われ、ドラッカー自身、中小企業が、外部の予期せぬ変化をイノベーションの機会として利用し、成功したという例をあまり知らないし、イノベーションや起業家精神に詳しい、ドラッカーの知人に聞いても、あまり知らないというのです。

単なる偶然かもしれないのですが、既存の大企業の方が、「より大きな構図」を見ることが出来るのかもしれず、消費者が、どこで、いかに消費しているかを示す数字を常に見ている企業は、何と言っても大規模小売業であり、大規模小売業はショッピング・センターが成功する条件を、よく知っていて、いかなるショッピング・センターが良いかを知っているのです。

そもそも中小企業が、IBMのように、まったく新しい製品ラインの開発のために、一流の設計者と技術者からなる2つのプロジェクト・チームを作ることは出来ず、急速に成長しつつある産業に属する中小のハイテク企業は、進行中のプロジェクトに必要な人材にさえ、事欠いているのが普通だからで、従って、外部の予期せぬ変化こそ、おそらく大企業に対し、最小のリスクで、最大のイノベーションの機会を与える領域といってよく、特に既存の大企業によるイノベーションに適しているのです。

専門知識と資源を直ちに動員する能力が大きな意味を持つとは言え、前述のケースも示しているように、単に規模が大きく、事業の基盤が確立しているというだけでは、外部の予期せぬ変化を認識し、イノベーションの機会として利用する体制が取れる訳ではなく、IBMの競争相手も、それぞれの売上数十億ドルという大企業であったのですが、その中に、パソコンを機会として捉えたところは、一社もなく、いずれもIBMとの闘いに忙殺されていたのです。

言い換えるならば、機会は存在しているし、しかも、大きな機会がいくつも存在していて、とくにそれらの機会は、既存の大企業にとって大いなる約束となるのですが、そのようなイノベーションの機会を得るためには、幸運や感覚以上のものが要求され、NYのブレンダーノのような老舗の大規模書店チェーンも、新しい書籍販売市場を自ら構築することは出来なかったのは、意識してイノベーションを求め、イノベーションのために組織し、イノベーションのために、マネッジメントすることが要求されるのです。

ドラッカー博士は上記のように、予期せぬ出来事は中小企業より、大企業の方がイノベーションに有利だと説明していますが、それはイノベーションの大切さを意識している企業だけについての話であり、イノベーションの大切さを理解していないと、IBMのライバルのようになってしまい、現在、大企業であっても、元々は小企業が大企業になった場合がほとんどで、中小企業から大企業に駆け上がる段階では、多くのイノベーションを起こし、自己変革を繰り返してきているはずなのです。

人類の歴史を振り返っても、地球上で一番弱かった生物が進化を続け、人類になり、霊長類の頂点に君臨しているのですが、進化したのは、外部の環境変化によって、進化せざるを得なくなって進化したのであり、われわれのビジネスも人類の歴史と同じであり、中小企業ほど、イノベーションを起こして、進化しないと存続が難しい種であるのです。

中小企業庁と経済産業省による報告書「中小企業におけるイノベーションの特徴」によれば、以下の通りで、イノベーションの実現に向けた中小企業の取組について現状や課題を見ていくと、中小企業によるイノベーションには、どのような特徴があるのかについて、大企業と比較しながら整理してみると以下の通りです。

中小企業のイノベーションの特徴

中小企業は、大企業に比べて経営組織がコンパクトであるといった特性があり、そうした特性を反映して、中小企業によるイノベーションには、次の3つの特徴があると思われる。

1.経営者が、方針策定から現場での創意工夫まで、リーダー・シップをとって取り組んでいること。

2.日常生活でひらめいたアイディアの商品化や、現場での創意工夫による生産工程の改善など、継続的な研究開発活動以外の創意工夫等の役割が大きい。

3.ニッチ市場におけるイノベーションの担い手となっていること。

一方、大企業によるイノベーションについては、大規模な研究開発や、その成果が現れるまでに長期間を要する研究開発のプロジェクトに対し、その組織力を活かして多くの研究者や資金を投入し、イノベーションを実現していることが中小企業と比べた特徴と思われ、中小企業は、イノベーションに向けて「経営者による創意工夫」に最も力点を置いており、また、大企業に比べて「経営者のチャレンジ精神」や「経営者の素早い意思決定」が若干上回っており、経営者の資質やリーダーシップを重視する内容となっている。

一方、「研究開発活動」や「マーケティング活動」では、中小企業は大企業を下回り、大企業は、巨額化している研究開発投資や、大規模な営業網を活用したマーケティング活動にも力点を置いているためと考えられる。

従って、中小企業の場合は、オーナー企業がほとんどで、その強みである経営者の意思決定のスピードが速さ、小回りを利かせた早い展開、全員参加等々、スピードの占める割合が大きく、日本での成功事例としてわれわれが普段見聞きしているのは、小林製薬のユニークな製品群とか、電気配線用機器において、松下電器に一歩も引けを取らない、未来工業等が有名なのです。

従って、中小企業では経営者の力量、リーダー・シップの大切さは大企業と比較しても、比較にならない位、大切なものであり、経営者は現役でいる以上、日々、自分自身との格闘を続けざるを得なく、これは猿の群れを見ていても、ボスざるの生きざまと共通するように思えます。

昨日は、朝から夕方まで、私の学びの1日で、外部から専門コンサルタントを招き、課題を見つけてきました。

何ごとにも、タイムラグがあり、時間がかかることが改めてよく分かり、忍耐の大切さが改めて分かります。

画像は、先週のうどん学校の生徒さんの作品です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

他の受講生の声も見る

全国8ヶ所にある麺開業.comの相談場所で、メニュー開発や、スープ・だし講習、経営についてなどの無料のイベント・セミナーを多数行っています。

開催場所ごとのイベントを見る

【業界唯一】古い製麺機の処分コストが0円に

[sc_rand_image type="sp"]
[sc_rand_image type="pc"]