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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「認識ギャップ、コンテナー船の例、小さなイノベーション」

家族の誕生日会での楽しいひととき

本日6月14日(日)から16日(火)までの3日間、ドリーム・スタジオ高崎にて、皆さんのパワーをアップするイベントを開催し、私のセミナーのレジメは次の通りで、①については、未発表のレジメです。
① 人材を制す者は、売上をも制す!(NEW)
② オリンピック景気必勝法!(4月東京支店)
③ 富裕層客の獲得必勝法!(4月東京支店)
((
https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/)

本日昼より、私も高崎に移動します。

本日のテーマは、「人材を制す者は、売上げをも制す!」

明日のセミナーでのタイトルと同じであり、レジメの検討材料です。

現在、麺専門店を初め、外食産業全般で人手の問題を抱え、悩んでいる店主が非常に多く、そのために、当社のスタッフがセミナーの題材としてこの課題を挙げたのです。

当社のスタッフが挙げた、既存店店主の抱えている課題としては次の通りです。

・募集しても来ない。

・募集しても来るのは、年齢層が高めの方か、外国人のため、教えるのが面倒。
→こういう方は、覚える前に辞めてしまうことが多い。

・新人スタッフに教えるのに時間がかかる。
(雇った方の覚えるスピードに差があり、同時に入ってくると、教える方が、しんどい)

・新人がすぐに辞める

・言われたことは出来るが判断力や責任感のない人が多い

・仕事はやっつけで楽しんだりスキルアップする気が無い

・将来成長出来る(スキルアップ)仕組みが無い⇒店側の問題

・従業員同士のトラブル(チームワークが悪い)

・人の命に直結するビジネスだという危機感が足りない

以上のような人の問題点は、今すでに多くの店主が抱えている問題点ですが、これを解決するのに、多くの店主は自店には人手が集まらないと諦めたり、或いは高額な広告費を使って、年中募集したりしています。

本日のドラッカー・マネッジメントの「イノベーションと起業家精神」のテーマの認識のギャップの事例のコンテナー船のように、すでに鉄道とかトラック業界では当たり前であったコンテナーを使う仕組みを取り入れて、海運業界に大きなイノベーションを起こし、海運業界の活性化に成功したのです。

コンテナーの導入以前に海運業界が行なっていた努力は、運送全体の時間短縮のうち、海上輸送の時間短縮に焦点を当て、造波抵抗の少ない船体の研究等にエネルギーを注いでいたのですが、誰かが港湾荷役の時間短縮にフォーカスして、コンテナー船を発想し、問題を解決したのです。

このように、人手の問題も、どの部分に着目するかによって、問題解決の糸口は大きく変わり、麺専門店における人手不足の問題に着目して、下記のようなさまざまな視点で解決する糸口が見えてくるのです。

1.人手不足の大きな原因は、15歳から64歳までの生産年齢人口の大幅な減少と産業全体がサービス化に向かい、サービスに従事する人手が大幅に不足しているのですが、日本の人口総数はそれほど減少しておらず、むしろ65歳以上のシニア人口は増え続けているので、この部分に着目すれば、まだまだ、活用できる人材はいるのと、女性の有効活用で、更に人材活用の幅は広がるのです。

2.日本全体に言えることですが、家庭内教育、学校教育における、教育レベルと躾のレベルは年々落ちてきているので、社内とか、店内で教育レベルを上げることを目指すことは欠かせなく、反対に要求されるサービスレベルは高まり続けているので、企業が教育産業になることは欠かせないのです。

3.業界の優秀な多くの人たちが働きたくなるような職場を作ることで、現在のような多くの企業が人手不足で困っている時代であっても、一部の成功している企業は、人手にぜんぜん困っていないのです。人手に困っていない企業を見ていくと、必ず、業界でトップの企業であり、魅力のある企業であるので、まずは、業界トップの内容の良い、収益が高く、社員満足度の高い企業を目指すことが結果として、人手に困らない一番の近道なのです

4.私自身の40年の事業体験を振り返り、人手で最も困っていた時代は創業期の人数の少ないときで、人手自体がぜんぜん足りないのです。飲食店の場合でも、全員で3名のところで1名欠けるのと、10名のところで1名欠けるのでは、その痛みはまったく異なるのです。従って、ある程度の規模になり、福利厚生も行き届き、定着率が高くなるような仕組みを早期に創り上げることは、欠かせないのです。

5.当社が40年前に創業したころと同じような社内の仕組みで事業を続けていたら、今のような規模になっていないどころか、今ごろはとっくに消滅していた可能性が非常に高く、消滅せずに今日に至ることが出来た原因のひとつは、一重にトップを目指したこととトップになれることを信じていたこと、進化を続けて来たこと、どんなに苦しいときも絶対に諦めなかったこと、このビジネスの本質を早い時から理解し、麺専門店の繁盛支援会社を目指したこと等、さまざまな要因があり、このビジネスの本質を目指すことは欠かせないのです。

6.要するに、使命を明確にしたことも欠かせず、使命を明確にすることにより、多くの賛同者を惹きつけることが出来、事業の進展が速まるのです。使命は価値感より生まれるので、最初に価値感を明確にすること、価値観の順序を明確にすることはビジネスにおいて、必須であるのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。

更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。

2.「認識ギャップ」

「コンテナー船の例」

ある産業や社会的部門の内部の人たちがものごとを見誤り、従って現実について誤った認識を持っているとき、当然、その努力は間違った方向に向かい、成果を期待出来ない分野に努力を集中してしまうのですが、そのとき、それに気づき利用する者にとって、イノベーションの機会となる認識ギャップが存在し、その良い例が、今日の世界貿易の担い手たるコンテナー船なのです。

今から35年前の1950年代初め、貨物船は死滅すべき運命にあるとされていて、1次産品のばら積み以外は、航空機にとって代わられると予測されていて、海上輸送費は急速に上昇し、港での貨物の滞留がひどくなるにつれ、ますます時間がかかる様になったので、船は沖合で待機させられ、貨物はますます滞り、盗みの被害は増大し、主たる原因は、海運業界が長年にわたって、成果を期待出来ない課題に力を入れていたことにあり、彼らは、船舶の高速化、省エネ化、省力化に力を入れていて、海上、すなわち港と港の間で経済性を追求していたのです。

船舶は資本財であり、あらゆる資本財にとって、最大のコスト要因は、遊休時間であり、その間、利益を生まないものに対し、金利を払わされるので、海運業界で働く者はすべて、貨物船の最大のコストが金利であることを知っていたのですが、彼らは既にかなり低くなっているコスト、すなわち、海上にあって稼働状態にある船舶のコスト低減に力を入れ続けたのですが、問題の解決は、積み込みと輸送の分離という簡単なことであり、空間が充分にあり、事前に作業が出来る陸上で積み込みを行なっておき、後は入港した船に載せるだけのことだったのです。

それは船舶の稼働時だけでなく、遊休時のコストの削減に努力を集中することであり、それがコンテナー船であり、この簡単なイノベーションの結果は目を見張るものがあり、その後、30年間において、海上輸送は5倍に伸び、輸送コストは60%削減され、船が港に停泊する時間も、4分の3に削減され、港の混雑や盗みも減少したのです。

私もサラリーマン時代は、船の設計をしていたのですが、このようなことに疑問を持ったことはなく、私が設計していたころはタンカーの全盛時代だったのですが、その後、コンテナー船が出現し始め、コンテナー船の時代になったころには、私は既に造船設計を離れていました。

私の造船設計の時代も、燃料消費の少ない省エネ船等がテーマであり、抵抗の少ない船型の研究が主で、港での荷物の積み下ろしの高速化については、それほど、大きな課題ではなく、船だけの問題として捉えるか、輸送システム全体の問題として捉えるかによって、解決のアプローチはぜんぜん違ったものになり、今回の課題でも、船だけの課題として捉えると、運行時における高速化しか課題にならないのですが、システム全体の課題として捉えると、長い停泊時間がもっと大きな課題であり、荷物の積み下ろしに大きな時間を取られていることが分かり、そちらに目を向けることにより、大きなイノベーションの機会を見つけることが出来たのであり、部分最適を目指すか、全体最適を目指すかの差でもあるのです。

われわれのビジネスもまったく同じであり、当社の場合は製麺機だけの問題として捉えるか、うどん店システムの全体の問題として捉えるかによって、解決しなければいけない本当の課題がまったく異なり、要するに、システム全体を高い視座で見るか、低い視座で見るかによって、見える世界がまったく異なってくるので、常に高い視座でものごとを見ることが大切であると教えてくれているのです。

以上のことは、うどん蕎麦店、ラーメン店でも同じことが言えるのですが、今までのうどん蕎麦店、ラーメン店の店主は、昼間の回転率を上げることを目指せば目指すほど、売上が上がると信じて、回転率が上がる様に男性のサラリーマンを対象にしていて、女性客には重点を置かず、むしろ、女性客が入店すれば、長居するので嫌がっていたのですが、既に20年前の1995年に生産年齢人口はピークを打ち、サラリーマンの数は現象を続け、ピークより12%以上も減少しているのと、サラリーマンの小遣いが半減し、昼食に十分な支出が出来なくなっているのです。

従って、サラリーマンを対象にし続けている店は、業績を落としている場合が多く、これからは、シニアと女性客を対象にした方が、可能性が高いことを理解している店主は非常に少なく、以前のフェイス・ブックでもお知らせしたように、年間のうどん蕎麦店の新規開業者数は約3千店、ラーメン店は約4千店で合計7千店ですが、当社の麺學校の卒業生が年間約350名で、そのうち、開業に至るのは約3分の1の約120名程度なので、年間の開業者のうち、当社の麺學校を卒業して開業する人たちの比率は、2%未満なのです。

年間約7千名にも上る新規開業者のうち、当社の麺學校卒業生はわずか120名程度しかいないので、この比率を上げることが失敗者をより少なくするための大きなポイントで、こんなに大きな差があるのは、大半の新規開業者と麺学校の認識の差であり、この差を埋めない限り、生徒数は増えないのです。

「小さなイノベーション」

認識ギャップは、下記のようにしばしば自ら明らかとなり、真剣な努力が事態を改善せず、むしろ悪化させるとき、例えば船舶の高速化が港の混雑と海上輸送の一層の遅れをもたらすような時には、その努力の方向性が間違っていることが多く、そのような時には、単に成果が上がることだけに力を入れるだけで、大きな成果が得られ、事実、認識ギャップを利用するために華々しいイノベーションを必要とすることはあまりなく、海上貨物の輸送と積み込みの分離にしても、トラックや倉庫について行っていたことを応用したに過ぎないのであり、認識ギャップは、産業や社会的部門全体について見られる現象であるのです。

しかし、その解決策は、通常、的を絞った単純で小さなイノベーションを行なうことであり、認識ギャップにおいて、本当の課題は、お客さまとの価値観は共有出来ていても、努力の方向性が間違っている場合が多く、例えば、先ほどのコンテナー船の場合でも、お客さまの価値観は、コストの高くない、迅速な荷物の配送であり、造船所も船の運航会社もそれに向かって、出来る範囲の努力を行なってきたのですが、ほとんどの関係者は、コンテナー船にすれば良いと見抜けなかったのです。

麺専門店に来店されるほとんどのお客さまは、美味しい麺料理を高すぎない、妥当な価格で食べたい、麺料理だけではなく、喫茶機能も欲しいと思っているお客さまが増えているのですが、お店の店主はこれについて、新しいアプローチを取ろうとせず、昔ながらのやり方を変えようとせず、手打ちに負けない、驚くような美味しい麺料理を、比較的低価格で提供出来る仕組みが出来ているのですが、それを取り入れようとしていないのです。

コンテナー船の技術は以前からトラック市場ではあったのですが、貨物船市場に導入されるのが遅くなったのと同じで、一部のその技術を利用した人ただけが、多くのお客さまに支持され、繁盛しているのです。

今の時代は、技術面は大変進化しているし、それを利用しようと思えばいくらでも出来るのに、利用していない人が余りにも多く、成功する人とそうでない人の差は、世の中の動きに注意して、深く思考しているかどうかで、勝負が決まるのです。

昨日夜は今月の家族の誕生日会で、次男暁の誕生日でした。

家族が全員集まり、賑やかな、楽しいひとときで、一番小さい、4番目の孫も1歳を過ぎ、歩き回るようになり、すぐに物を壊すので、目が離せないのです。

普段、私は孫たちと接することはないのですが、誕生日会だけですが、孫たちの成長している姿を見るのは楽しみです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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