うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「機能しないもの、ハイテクだけではない、山腹のない山頂」

農家のようなレストランでの食事風景

7月5日(月)から7月7日(水)までの3日間、ドリーム・スタジオ名古屋にて、「麺専門店繁盛支援イベント」を開催し、さまざまなセミナーがあります。

http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2244

LAの1day ramen schoolも3回目になると、要領が良く分かり、ご参加のお客さまから、或いは販売店のトーマスからもさまざまな指摘を受け、今までの問題点も良く分かるようになりました。

指摘されたことを早速、改めてやってみると、やはりスムーズに行きました。

外国には、外国のやり方があり、そこの土地柄に合せた方法でないと、お客さま方には違和感があったのです。

まだ当社は発展途上国なので、私がスタッフたちと一緒に行き、一緒に体験しながら、スタッフたちの気付かない部分を先に気づき、スタッフたちの気づきのレベルを上げ続けていくよりほかはないのです。

スタッフたちを早く一人前にするには、OJTが一番早いので、何か新しいこととか問題点があると、一緒に取り組み、同じ体験をしていくのです。

すると、こうしたらもっと良いとか、これは間違いであったとかが、早く分かるようになるのです。

本日がイベントの最後の日で、参加したお客さま方の反応を見ると、どのような内容にお客さまが興味を引かれるのかが、手に取るように分かるのです。

例えば、スープにスイートチリを使い、ラー油を使うスパイシーで、インパクトのあるラーメンは、スパニッシュには人気があるとか、アボカドを使うメニューは北米ではたいへん人気があることが分かりました。

試しにそのようなメニューを作ってみましたが、見た目が綺麗であり、スープの味も想像以上に美味しく、スパニッシュだけでなく、誰にも通用する味でした。

何日か前のフェイスブックにも書きましたが、食材はその土地で変わるので、その土地の食材を使ったラーメンが盛んになってきます。

以前は、ラーメンにアボカドなどを使うのは当たり前に思われていなかったのですが、実際に使ってみると、非常に便利で、食べても美味しいのです。

本日はフルーツ和え麺も作ってみましたが、思った以上にフルーツ和え麺の人気が高かったのです。

今回、LAの「1day ramen school」で提案したどのメニューも斬新なメニューばかりで、ほとんど他のラーメン店で取り組んでいないメニューであり、まず他店で見ることのないようなメニューであったので、参加したほとんどお客さま方はその斬新さに驚いていました。

そして、本日、ポートランドから参加していた女性は、レストラン経営をしていて、御主人は元エンジニアであり、その女性は元銀行員であったのですが、女性はずっとシェフで活躍していて、私が元メカニカル・エンジニアであり、今回のラーメンスープとか、盛付とか麺専門店のマネッジメントを教えていたことに感激していました。

今の世の中はたいへん複雑になっているので、自分の専門分野が2つであっても3つであっても構わないどころか、むしろ自分の夢を実現するのに、必要な専門分野はすべてカバーしなければいけないのです。

要するに、現在に生きるわれわれは、スーパーマンとか、スーパーウーマンにならないと、成功することが出来ないのです。

昨日、真ん前の、目のイベント終了後、お世話になった人たちと一緒に、販売店のトーマスが選んでくれたレストランに向かいました。

最初に通された屋内の部屋は当たり前のレストランの内装であり、その次の場所は、野菜類のたくさん植わっている庭に面したレストランで、外の景色を楽しみながら食事を取り、出てきた食事類は、すべて農家が提供するような荒削りですが、畑からの取れたての野菜を使った、新鮮で、野菜類がたいへん美味しい料理でした。

まさに、農家の倉庫を改造したような店舗であり、1942製のフォードのトラクターを実際に置いていて、トラクターはエンジンもかかり、実際に走れるようで、レストランの中にトラクターがあり、農園の倉庫のような建物での食事は、たいへん風情があったのです。

われわれは平日の日の早い時間に行ったので、到着したころは、それほどお客さまはいなくて、食事をしていると、次つぎとお客さま方が来られ、瞬く間にお客さまで一杯になり、途中でウエイテイングがかかるほどでした。

同じオーナーが経営しているレストラン内に違ったコンセプトの部屋があるだけで、片方の部屋はお客さまで一杯なのに、その他の部屋はガラガラであり、帰り際に近くのレストランを見ても、どのレストランもお客さまはほとんど入っていなかったのです。

この様に、際立った個性のコンセプトがあり、コンセプトの一貫性のあるレストランは、エンターテイメント性があり、多くのお客さまを惹きつけることが出来ていて、改めて、コンセプトの大切さを教えられました。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。

更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。

2機能しないもの

起業家社会において必要とされる政策と対策について考えるとき、最も重要なことは、機能しないものを明確にすることであり、なぜならば、機能しない政策が今日あまりにも人気があるためで、一般に理解されている意味のプランニングは、起業家的な社会や経済とは両立せず、たしかに、イノベーションは、目的意識をもって行わなければならず、起業家精神はマネジメントしなければならないのですが、イノベーションは、その本質からして、分権的、暫定的、自律的、具体的、ミクロ経済的であり、そして小さなもの、暫定的なもの、柔軟なものとしてスタートするのです。

事実、イノベーションの機会は通常、現場に近いところでのみ見出され、イノベーションの機会は、プランナーが対象とする膨大な総体ではなく、そこから逸脱したもののなかに見出され、予期せぬ成功や失敗、ギャップ、ニーズ、「半分入っている」から「半分空である」への認識の変化に見出され、それら逸脱したものが、プランナーの目にとまるようになった頃にはもう遅く、イノベーションの機会は、暴風雨のようにではなく、そよ風のように来て、去るのです。

以上より、われわれ企業人にとって大切なことは、普段のビジネスの端々に静かに訪れているイノベーションの機会に気づくことであり、普段からイノベーション7つの機会を見つけるためのアンテナを張り巡らせておくことであり、もっと大切なことは、社内全体をイノベーション体質にすることであり、企業文化にイノベーションを作り込むことなのです。

◆ハイテクだけではない

今日、とくにヨーロッパでは、ハイテクの起業家精神だけを持とうとすることが流行っていて、フランス、ドイツ、さらにはイギリスさえも、この前提のうえに政策を立てているのですが、それは幻想であり、それどころか、ハイテクのみを推進し、ハイテク以外についての起業家精神を敵視するという政策では、当のハイテクさえ生み出すことができず、そのような政策から生み出されるものは、もう一つの高価な失敗作、もう一つのコンコルドにすぎず、わずかな栄光と大きな赤字をもたらすだけであって、雇用も技術的なりリーダーシップも、もたらすことはできないのです。

そもそもハイテクは、本書が重要な前提の一つとしているように、イノベーションと起業家精神の領域の一つにすぎず、膨大な数のイノベーションは、ほかの領域にあり、ハイテク重視の政策は、政治的な障害に突き当たり、直ちに挫折させられ、職場創出の観点から見ても、ハイテクは明日のものであって、今日のものではなく、すでに述べたように、1970年から84年までにアメリカのハイテクが創出した雇用は、煙突産業が失った500万人から600万人を超えず、この間、アメリカで創出された3500万人の雇用はすべて、ハイテク以外のミドルテク、ローテク、ノーテクのベンチャー企業が生み出したのです。

今後ヨーロッパでは、増大する労働力人口を吸収するための雇用創出の圧力が高まっていき、そのとき、ハイテクにのみ焦点を合わせていたならば、病める巨大産業を支えるという今日のニーズを犠牲にするような政策はとるべきでないとの要求に対し、抗することができなくなり、フランスでは、すでにこの問題が争点となっていて、1984年には、共産党がミッテラン政権から閣僚を引き揚げる原因となり、ミッテラン自身が属する社会党左派が不満と不安を募らせる原因となっているのです。

この書籍が書かれた時代とは異なり、現在の先進国では高齢化による人手不足が大きな課題になっていて、特に日本では15歳から64歳までの働き盛りの生産年齢人口が1995年をピークにして、既に12%以上ダウンしており、これからの先進国の課題は、生産性の向上であり、付加価値の高いビジネスを国内に残すことであり、そうでないビジネスは新興国に譲ることで、これを既に早い時代から実践して、大成功している国々は、国民一人当たりのGDPの高い北欧4カ国とか、スイスで、日本が早期に取り組まなければいけない課題であるのです。

◆山腹のない山頂

そして何よりも、ノーテク、ローテク、ミドルテクにおける広範な起業家経済を基盤とすることなくハイテクをもとうとすることは、山腹抜きに山頂を持とうとするに似ていて、そのような状況では、ハイテクの人間でさえ、リスクの大きなハイテクのベンチャー・ビジネスに就職しようとはしなくなり、すでに確立された大企業や政府機関の安定性を選び、しかもハイテクのベンチャー・ビジネスは、たとえば会計、販売、管理など、ハイテクの技術そのものとは無関係の大勢の人たちを必要とし、華々しくはあっても、小さな寸劇以外の何ものでもないハイテクのベンチャー・ビジネスにのみ関心をもち、ほかの分野でのイノベーションと起業家精神を鼻であしらうような経済社会においては、ハイテクに強い人たちも、まさにその経済と社会(すなわち級友、両親、先生)が勧める既存の安定した大組織に職場とキャリアを求めることになり、流通チャネルは、ハイテク以外のベンチャー・ビジネスの製品を扱おうとせず、投資家は支援しなくなるのです。

ハイテク以外のベンチャー・ビジネスは、ハイテクが必要とする資金を供給するうえでも必要であり、知識によるイノベーション、とくにハイテクのイノベーションは、投資から収益までのリードタイムがあまりに長く、世界のコンピュータ産業の帳尻が合うようになったのは1970年代の後半であり、それまでは30年におよぶ赤字の時代があったのです。

たしかにIBMは、かなり早くから利益をあげ、小さなコンピュータ・メーカーも、1960年代後半以降、次々に黒字に転じていったのですが、それらの企業があげた利益は、ほかの企業、とくにコンピュータに完全に失敗した大企業、すなわちアメリカのGE、ウェスチングハウス、ITT、RCA、イギリスのGE、フェランティ、プレッシー、フランスのトムソン・ウーストン、ドイツのジーメンス、テレフンケン、オランダのフィリップスなどが蒙った膨大な赤字の数分の一に相当するにすぎないのです。

歴史は、ミニコンピュータやパソコンで繰り返されていて、この業界もまた、全体として黒字になるには、何年もかかり、バイオでも同じことが起こっていて、100年前の1880年代には電機産業で起こり、1900年から10年にかけては自動車産業で起こり、このハイテクの長い懐胎期においてハイテクの赤字を埋め、ハイテクに必要な資金を供給するためには、ハイテクではないベンチャー・ビジネスが必要とされるのです。

フランスの気持ちは正しく、今日、経済的、政治的に大国たるためには、情報技術、バイオ、オートメーションなど、ハイテクで一定の地位を得なければならず、しかもフランスには科学や技術の才があるのですが、それにもかかわらず、いかなる国といえども、経済全体としての起業家経済をもたないかぎり、ハイテクにおいてイノベーション志向となり、起業家的となることは至難であり、あるいは不可能であるのです。

たしかにハイテクこそ刃であるのですが、そもそもナイフがなければ、刃は存在すらできず、活力にあふれたハイテク部門は、死体に健康な頭脳がありえないのと同じように、それだけで存在することはなく、ベンチャー・キャピタルへのアクセスが容易であって、起業家的なビジョンと起業家的な価値観をもつ、活力あるイノベーターや、起業家であふれた経済が、まず存在していなければならず、現在の日本においては、ハイテク偏重の時代は終わり、ビジネスで大きなシェアを占めているのは、医療、介護、福祉等、高齢化社会に関連するビジネスが大きく伸びているのです。

昨日夕方訪問した、農家のようなレストランで食事を取っている風景です。

提供される料理は決して洗練されている訳ではないのですが、アメリカの農家で食事を取っているような雰囲気は、レストランビジネスこそ、非日常性が重要であることを教えてくれました。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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