うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「認識ギャップ、コンテナー船の例、小さなイノベーション」

近々開店予定の生徒さんが作った作品
昨日のフェイスブックはアップしたはずが出来ていなかったので、再度アップしておきます。

本日のテーマは「当社の麺学校は生徒さんを援助する」です。

昨日フェイスブックにアップしたYip Wai Khuenさんから、昨日に続き、再び、フェイスブックに下記のようなコメントを戴きました。

「僕は高校卒業してからシンガポール、タイ、マレーシアと日本で働き色々な経験ができ、色々な仕事をして来ました。
日本の若者にももっと世界に出て、素晴らしい日本の良さを実感してもらいたいです。
僕は麺が大好きです。
でも今まで麺の仕事は出来なかったけれど、去年マレーシアに帰国する決心をして、日本で滞在の最後に思い切って勉強する事にしました。
それで藤井先生や松原先生や三井先生や栗原さんや色々な素晴らしい仲間と出会う事が出来、僕の大きいな財産になりました。
もうすぐマレーシアに帰国しますが色々な可能性にチャレンジしたいと思います。
困った時は藤井先生に相談したいです。
これからもよろしくお願いします。
The Life Is Never GIVE UP。」

本日は朝の便で東京に移動し、昼には東京支店に到着し、午後から生徒さんたちの卒業作品の盛り付けのチェックに入っております。

今回のうどん学校は、カナダから3名、アメリカから1名と国内勢と海外勢がほぼ同じ人数で、カナダからの生徒さんが多かったのですが、今回の海外からの参加者はすべて日本人で、たいへんユニークな人たちでした。

特に、アメリカから参加の生徒さんは、元吉本の芸人だけあって、たいへんなエンターテイナーで、場を盛り上げて楽しい授業にしてくれるのです。

これからのレストランは、エンターテイメントの要素は重要で、彼のような吉本出身者は、レストランビジネスのユーモアの部分で大きく役に立つはずです。

今回のうどん学校には、海外からの日本人が半分もいたように、すでに海外で活躍している日本人も非常に多いのです。

私も1~2年後には、海外が半分、国内が半分のような生活になり、今までは麺学校の卒業生の店の訪問でも、国内がほとんどでしたが、これからは国内、海外が半々で、海外の生徒さん訪問も当たり前になってくる時期が、すでにそこまで来ているのです。

今日も生徒さんたちの盛り付けの修正をしながら心配になったのは、まだまだ生徒さんたちが、自分で店を開店し、自分の判断で材料を揃え、自分の考えでメニュー作りを行なっているような意識が乏しく、やらされ感で、メニューを作っているような生徒さんがいて、価格の高い材料を使うのに、g当たりの価格が幾らで、何グラム使うかの意識がない生徒さんがいたのです。

本日は、近々開店予定のうどん学校の生徒さんも参加し、その生徒さんの盛付の修正を行ない、レイアウトの相談に乗りましたが、最近は、近々開店予定の麺学校の生徒さんを復習のために、最後の盛付の日に呼んで、再度、確認することが多くなりました。

すると、その生徒さんの開店前の完成度の高さがよく分かるのですが、残念ながら、まだ完成度が高くなく、このままでは心配と思えるような生徒さんが多く、まだまだ、新規開店をなめている生徒さんが多いように思います。

上記のYip Wai Khuenさんも明日、明後日のラーメン学校の経営講義に、再度参加するようになり、開店前の学びを深めるようになりました。

このように、多くの生徒さんの成功を願って、麺学校を運営しているので、生徒さんの問題点が見つかれば、徹底的に修正し、援助するのです。

但し、熱心でない生徒さんは、卒業してからもほとんどコンタクトがなく、その後の様子も分からない生徒さんもたくさんいます。

一般的に言えば、同じ日本人であっても、海外からの生徒さんの方が熱心な人が多いのは、海外に出れば、国内と異なり、何をやっても難易度が高いので、その分だけ余計に苦労し、人として、余計に磨かれるかも知れません。

当社の麺学校も国内であれば簡単に出来ることが、海外であれば、材料もすべて異なり、味の好みも異なるので、海外市場をゼロから理解することが大切なのです。

当社が比較的早くから海外ビジネスに取り組んでいるので、すでに海外事情については、だいぶ詳しくなっているので、生徒さんにも適切な指導が出来るのです。

海外については、国ごとに制度も異なり、豊富な体験も重要であり、その国でビジネスが出来るようになるには、時間も必要なのです。 

そして何よりも大切なことは、変化の速さであり、国ごとの制度もどんどん変化し、新しい制度が次つぎと出来るのです。

同じことを行なっても、国ごとにより、有利な国とそうでない国の差が大きいのです。

従って、すでに海外に出ている多くの生徒さんからも情報を集め、今後、海外に向かう生徒さんを正しく指導することも当社の麺学校の重要な役目なのです。

それにしても、一番気がかりなのは、すでに国内で麺ビジネスをやっている人たちで、国内市場が急速にシュリンクして行く中で、新しい道を見つけ出さない限り、国内市場は衰退の一途なのです。

そのためにも、われわれはその人たちのためにも、常に新しいビジネスの方向性を見つけ出さねばならないのです。

国内の方向性で見えてきたことのひとつは、カフェ、そしてパスタで、新しい市場の方向性を探るのも、当社の重要な使命であるのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びを終え、さらに学びを深めるために、5月26日より7月5日まで41日間の復習を進めてきましたが、さらに理解度を増すため、再再度、チャレンジし、自分自身を大きく変えるのに役立てていきます。

2.「認識ギャップ」

「コンテナー船の例」

ある産業や社会的部門の内部の人たちがものごとを見誤り、従って現実について誤った認識を持っているとき、当然、その努力は間違った方向に向かい、成果を期待出来ない分野に努力を集中してしまうのですが、そのとき、それに気づき利用する者にとって、イノベーションの機会となる認識ギャップが存在し、その良い例が、今日の世界貿易の担い手たるコンテナー船で、今から65年前の1950年代初め、貨物船は死滅すべき運命にあるとされていて、1次産品のばら積み以外は、航空機にとって代わられると予測されていて、海上輸送費は急速に上昇し、港での貨物の滞留がひどくなるにつれ、ますます時間がかかる様になったので、船は沖合で待機させられ、貨物はますます滞り、盗みの被害は増大し、主たる原因は、海運業界が長年にわたって、成果を期待出来ない課題に力を入れていたことにあり、彼らは、船舶の高速化、省エネ化、省力化に力を入れていて、海上、すなわち港と港の間で経済性を追求していたのです。

船舶は資本財であり、あらゆる資本財にとって、最大のコスト要因は、遊休時間であり、その間、利益を生まないものに対し、金利を払わされるので、海運業界で働く者はすべて、貨物船の最大のコストが金利であることを知っていたのですが、彼らは既にかなり低くなっているコスト、すなわち、海上にあって稼働状態にある船舶のコスト低減に力を入れ続けたのですが、問題の解決は、積み込みと輸送の分離という簡単なことであり、空間が充分にあり、事前に作業が出来る陸上で積み込みを行なっておき、後は入港した船に載せるだけのことであり、船舶の稼働時だけでなく、遊休時のコストの削減に努力を集中することであり、それがコンテナー船であり、この簡単なイノベーションの結果は目を見張るものがあり、その後、30年間において、海上輸送は5倍に伸び、輸送コストは60%削減され、船が港に停泊する時間も、4分の3に削減され、港の混雑や盗みも減少したのです。

私もサラリーマン時代は、船の設計をしていたのですが、このようなことに疑問を持ったことはなく、私が設計していたころはタンカーの全盛時代だったのですが、その後、コンテナー船が出現し始め、コンテナー船の時代になったころには、私は既に造船設計を離れていました。

私の造船設計の時代も、燃料消費の少ない省エネ船等がテーマであり、抵抗の少ない船型の研究が主で、港での荷物の積み下ろしの高速化については、それほど、大きな課題ではなく、船だけの問題として捉えるか、輸送システム全体の問題として捉えるかによって、解決のアプローチはぜんぜん違ったものになり、今回の課題でも、船だけの課題として捉えると、運行時における高速化しか課題にならないのですが、システム全体の課題として捉えると、長い停泊時間がもっと大きな課題であり、荷物の積み下ろしに大きな時間を取られていることが分かり、そちらに目を向けることにより、大きなイノベーションの機会を見つけることが出来たのであり、部分最適を目指すか、全体最適を目指すかの差でもあるのです。

われわれのビジネスもまったく同じであり、当社の場合は製麺機だけの問題として捉えるか、うどん店システムの全体の問題として捉えるかによって、解決しなければいけない本当の課題がまったく異なり、要するに、システム全体を高い視座で見るか、低い視座で見るかによって、見える世界がまったく異なってくるので、常に高い視座でものごとを見ることが大切であると教えてくれていて、以上のことは、うどん蕎麦店、ラーメン店でも同じことが言えるのですが、今までのうどん蕎麦店、ラーメン店の店主は、昼間の回転率を上げることを目指せば目指すほど、売上が上がると信じて、回転率が上がる様に男性のサラリーマンを対象にしていて、女性客には重点を置かず、むしろ、女性客が入店すれば、長居するので嫌がっていたのですが、既に20年前の1995年に生産年齢人口はピークを打ち、サラリーマンの数は現象を続け、ピークより12%以上も減少しているのと、サラリーマンの小遣いが半減し、昼食に十分な支出が出来なくなっているのです。

従って、サラリーマンを対象にし続けている店は、業績を落としている場合が多く、これからは、シニアと女性客を対象にした方が、可能性が高いことを理解している店主は非常に少なく、以前のフェイス・ブックでもお知らせしたように、年間のうどん蕎麦店の新規開業者数は約3千店、ラーメン店は約4千店で合計7千店ですが、当社の麺學校の卒業生が年間約350名で、そのうち、開業に至るのは約3分の1の約120名程度なので、年間の開業者のうち、当社の麺學校を卒業して開業する人たちの比率は、2%未満で、年間約7千名にも上る新規開業者のうち、当社の麺學校卒業生はわずか120名程度しかいないので、この比率を上げることが失敗者をより少なくするための大きなポイントで、こんなに大きな差があるのは、大半の新規開業者と麺学校の認識の差であり、この差を埋めない限り、生徒数は増えないのです。

「小さなイノベーション」

認識ギャップは、下記のようにしばしば自ら明らかとなり、真剣な努力が事態を改善せず、むしろ悪化させるとき、例えば船舶の高速化が港の混雑と海上輸送の一層の遅れをもたらすような時には、その努力の方向性が間違っていることが多く、そのような時には、単に成果が上がることだけに力を入れるだけで、大きな成果が得られ、事実、認識ギャップを利用するために華々しいイノベーションを必要とすることはあまりなく、海上貨物の輸送と積み込みの分離にしても、トラックや倉庫について行っていたことを応用したに過ぎないのであり、認識ギャップは、産業や社会的部門全体について見られる現象であり、その解決策は、通常、的を絞った単純で小さなイノベーションを行なうことであり、認識ギャップにおいて、本当の課題は、お客さまとの価値観は共有出来ていても、努力の方向性が間違っている場合が多く、例えば、先ほどのコンテナー船の場合でも、お客さまの価値観は、コストの高くない、迅速な荷物の配送であり、造船所も船の運航会社もそれに向かって、出来る範囲の努力を行なってきたのですが、ほとんどの関係者は、コンテナー船にすれば良いと見抜けなかったのです。

麺専門店に来店されるほとんどのお客さまは、美味しい麺料理を高すぎない、妥当な価格で食べたいと思っているはずですが、お店の店主はこれについて、新しいアプローチを取ろうとしないで、昔ながらのやり方を買えようとしていないので、手打ちに負けない、驚くような美味しい麺料理を、比較的低価格で提供出来る仕組みが出来ているのですが、それを取り入れようとせず、コンテナー船の技術は以前から、トラック市場ではあったのですが、貨物船市場に導入されるのが遅くなったのと、同じで、一部のその技術を利用した人ただけが、多くのお客さまを集めて繁盛し、今の時代は、技術面は大変進化し、それを利用しようと思えばいくらでも出来るのに、利用していない人が余りにも多く、成功する人とそうでない人の差は、世の中の動きに注意しているかどうかが、非常に大きいのです。

画像は、本日のうどん学校の生徒さんたちの卒業作品のチェックの折に、近々開店予定の生徒さんが作った作品の事例です。

少し修正しましたが、冷たいかけだしにトマトをカットし、ライムの薄切りを敷き、その上にイワシのソテイをあしらったのです。

暑い夏には、最適の冷たいうどんです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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