うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「予期せぬ失敗、失敗が教える機会の存在、それらの変化はイノベーションの機会である」

本日のうどん学校の生徒さんの様子

本日のテーマは「原理の大切さ」です。

今週は珍しく、ほとんど本社でいて、うどん学校が開催中で、今回の生徒さんは、遠くはブラジル、LA、カナダから来ています。

特にブラジルの生徒さんは、日本から言えば地球の裏側になり、来社するにも20時間近くのフライト時間をかけて来ているのです。

この生徒さんは、3~4年前にラーメン学校に参加したあと、ブラジルで事業として、ラーメン店を開業し、ラーメン店はすでに4店になっていて、次にうどん店の展開を狙っての参加なのです。

1週間のラーメン学校では、デジタルクッキングで指導しているので、ブラジルで開業しても、問題なく、習得しているのです。

今回、さらにうどん学校で学んだことを既存のラーメンビジネスにも取り入れ、さらにラーメン店ビジネスの質を上げ続け、ビッグビジネスにして貰いたいものです。

今回のうどん学校のだしの授業では、生徒さんたちがさまざまな材料から作られてだしを試してみて、その味に感動していたそうです。

デジタルクッキングの長所は、どんな微妙な味の調整も可能であり、それが簡単に再現可能なことなのです。

当社のうどん学校では、うどんだしを引くのに、昆布とイリコは前日から冷水に浸して、翌日、60度Cの温度で取り出すのです。

決して、沸騰寸前で昆布を取り出したりしないので、60度Cまでしか、温度を上げないのは、昆布の雑味を抽出しないためなのです。

また、煮干しは冷凍保管、冷凍流通してものしか、使わないのは、常温とか、冷蔵のものは、脂が酸化しているのです。

だしの抽出の本質的な意味は、材料の持っている旨味成分だけを水に移す作業であるのです。

従って、美味しいだし作りには、まず、原材料が大切で、次に技術で、一般的には、温度を上げない方が、雑味が出難いのです。

そして、うどんだしの場合は、このだしの温度を80度Cまで上げ、キープした状態で、雑節(うるめ、さば)の薄削りを入れて、5分間、本節は3分間、泳がしたら、引き揚げます。

この様に、節類の80度Cまでしか温度を上げないので、雑味が一切出ないで、スキットした味になるのです。

以上のように、デジタルクッキングは、非常に簡単なので、誰がやっても間違わないで、美味しいだしが簡単に作ることができ、世界中、どこから来ても、完璧に学んで帰ることが出来るので、ブラジルからラーメンを習いにきても、キチンとマスターして帰ることが出来たのです。

そして、蕎麦つゆはうどんだしとは、異なり、使う節は、本節と宗田節で、うどんのようなウルメ節とか、サバ節は使わないのです。

節類の味の順序は次の通りで、左方向が渋く、酸味が強く、右方向は甘い味なのです。

「渋く、酸味が強い:本節>宗田節>サバ節>ウルメ節>煮干し:甘い」

従って、うどんだしは甘いだしが特徴であり、蕎麦つゆは辛いつゆが特徴で、うどんは女性が好む食べ物で、蕎麦は男性が好む食べ物であったのです。

また、蕎麦つゆの場合は、節類は厚削りを使い、20分以上煮るのは、長時間煮て、節の香りを飛ばして消すためで、蕎麦は香りを楽しむ食べ物なので、節の香りとか、醤油の香りが邪魔をしてはいけないのです。

以上のように、デジタルクッキングとともに、なぜそうするのかの原理原則を教えるので、幾らでも後から応用が効くのです。

ものごとを教えるときに、大切なことは、なぜ、その様にするかを教えることです。

そして、暗記力ではなく、思考力を付けることが重要なのです。

当社の麺学校の授業で一番気を付けているのは、生徒さんの質問には100%答えることで、もし、少しでも理解出来ないことがあれば、徹底的に質問をして貰います。

しかし、最終的には学ぶ本人の熱心さは不可欠なのです。

本年2月21日から始まった、173日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びを終え、最終のまとめに取り組んでいきます。

「予期せぬ失敗」

予期せぬ成功とは異なり、予期せぬ失敗は、取り上げることを拒否されたり、気付かれずにいることはないのですが、それが機会の兆候と受け取られることは殆どないので、現実にビジネスでもっとも多いのは予期せぬ失敗で、件数が多いだけに、単なる失敗とか、警告と受け取らずにイノベーションのための機会と、とらえることにより、新しい可能性が開け、麺専門店開業における失敗も、ほとんどすべてが、本人にとっては予期せぬ失敗で、開業に当たって、本人は当然上手くいくと思って開業しているので、上手くいかないのは、予想外の予期せぬことで、下記のデータのように、うどん、そば、ラーメン店の新規開業者の40%以上が1開店年以内に、70%以上が、開店3年以内に閉店しているのです。(シンクロ・フードの過去に閉店した飲食店の特徴より)

それに比較して、当社の製麺機のユーザーさまと麺学校の卒業生の閉店率は、以下の通りです。

「製麺機のユーザーさま(麺学校に参加していないお客さまの閉店率)」
うどん蕎麦店で、1年未満が6.3%、3年未満が14.4%
ラーメン店では、1年未満は4.6%で、3年未満が12.9%

「うどん学校、蕎麦学校、ラーメン学校の卒業生で製麺機のユーザー」
うどん蕎麦店で、1年未満が4.9%、3年未満が12.7%
ラーメン店では、1年未満は0%で、3年未満は6.6%

以上より、明確なことは新規開業者の閉店による失敗は、本当は、予期せぬ失敗ではなく、下記にドラッカーが指摘しているように、単に計画や実施の段階における過失、貪欲、愚鈍、雷同、無能などの結果に過ぎないのです。

「失敗が教える機会の存在」

予期せぬ失敗の多くは、単に計画や実施の段階における過失、貪欲、愚鈍、雷同、無能などの結果に過ぎないのですが、慎重に計画し、設計し、実施したものが失敗したときには、その失敗そのものが、変化とともに機会の存在を教えることが多く、製品やサービスの設計、マーケテイングの前提となっていたものが、もはや現実と乖離するに至っているのかもしれないし、顧客の価値観や認識が変わっているのかもしれないのです。

同じように売れ続けていても、同じものを買ってはいるが、違う価値を買っているのかもしれず、かっては1つの市場、1つの最終用途であったものが、まったく異質の2つ、或いはそれ以上の市場や最終用途に分かれてしまったのかもしれなず、そのような事例が、下記の錠前の話です。

「それらの変化はイノベーションの機会である」

ドラッカー自身、高校を出て社会に入った早々、予期せぬ失敗を目にした、見習として働いていた商社は、英領インド向けに100年以上も前から金物、とくに錠前を輸出し、毎月、船1隻分の錠前を輸出し、それらの錠前は、ピンで簡単に開けられる安物だったのですが、1920年代当時、インドでは所得が上がってくるにつれて、錠前の売れ行きは伸びるどころか、かなり急激に減り始めたので、ドラッカーの雇用主は、対策を講じたのです。

錠前を頑丈なものに、つまり上等なものに設計し直させ、しかも余計なコストをかけずに品質を向上したが、新しい錠前はまったく売れなかっただけでなく、この錠前の輸出の不振が原因となり、この商社は4年後に倒産し、その商社の10分の1の規模しかない、生き残るだけで精一杯だった弱小の競争相手が、この予期せぬ失敗の中に、大きな変化の兆候があることを知ったのです。

インド人のほとんどを占める田舎に住む農民にとって、錠前は神秘的な存在であり、いかなる泥棒も、錠前を開けようとしなかっただけでなく、鍵がかけられることはなかったし、たいてい、鍵はどこかに無くされていたので、ドラッカーの雇用主が生産コストを抑えつつ、苦労して作った頑丈な錠前は、鍵なしでは開けられず、農民にとっては便利などころか、不便極まりない代物で、一方で、当時成長しつつあった中流階級は頑丈な錠前を必要とし、そもそも錠前が売れなくなったのは、彼らが安物の錠前を買わなくなったことが原因であり、彼らにとっては、改良後の錠前でさえ十分に頑丈ではなかったのです。

そこでドラッカーの働いていた会社の競争相手は、インド向けの錠前を2種類作り、1つは、価格はそれまでの3分の1、利幅は2倍という押しボタン式の超安物の鍵なし錠前、もう一つの価格は2倍、利幅も大きい3つの鍵を付けた頑丈な錠前で、いずれの売れ行きは好調で、その商社は、2年足らずでヨーロッパ最大のインド向け金物輸出業者になり、そして10年後、第2次世界大戦によってヨーロッパのインド向け輸出が中断されるまで、その地位は続き、これは昔の面白い話の1つに過ぎないし、コンピュータ、市場調査、ビジネススクール出身の経営学修士(MBA)の時代である今日では、われわれは少し賢くなっているのです。

新規開業者が失敗する理由の大半が、過去の常識、過去のノウハウ、過去の知識で開店しているのですが、現在は、既に始まっている未来で、過去ではなく、多くの人が現在だと思っている、既に過ぎ去った日本の過去は次の通りです。

1.生産年齢人口の減少に伴う、働き盛りの人口の大幅な減少(売上(市場)縮小、人手不足に拍車)。

2.サラリーマンの小遣いの半減(サラリーマンから、女性とシニアへ)

3.世帯構成の変化で、1人世帯の大幅な増加

4.世界的に草食男子化、肉食女子化で、女性パワー増大

5.機能的ベネフィットから、感情的ベネフィットへ

6.インターネットの発達による、パラダイムの変換
(事例:①95点以上の高い商品力、②開店チラシ、開店広告は絶対にやってはいけない、③一番でなければ生き残れない、④小が大に勝つ戦略しか有効でなくなる(●競争変数を増やす、●強烈な個性で勝負する)、⑤競争は絶対にしない、⑥学ぶ人とそうでない人のギャップが非常に大きくなる)

以上のように、われわれを取り巻く環境は、われわれが気付かない間に、大きく変貌し、さらに変化が加速していこうとしているので、われわれは日々、学びの時間を確保しないと成功しない時代に生きているのです。

従って、これからの時代を見据えて言えるのは、一生懸命に努力する1%以下の人たちだけが成功の恩恵に預かれて、その他大勢の人たちは日々、生きていくだけに汗を流し、そんなに楽しくない人生を送らざるを得ないのです。

われわれは、真剣に学びの時代に生きていることを自覚しなければいけないのですが、当社の麺學校に入学する、どちかと言えば比較的意識レベルの高いはずの人たちでさえ、十分にマネッジメントの教科書を読んでいなかったり、理解せずに経営講義に参加する生徒さんが多いのが現状で、当社の麺學校に来ないで開店する、99%の人たちのほとんどは、十分なマネッジメントの学びをなしで、開店しているので、上手くいく方が珍しいので、学びには情熱とエネルギーが必要であるのと、日々継続の忍耐と習慣が必要なのです。

「ビジネスの成功=責任×夢×情熱×意志力×集中力×経験×直観力×忍耐」

そして、技術革新によるイノベーションのほとんどは、予期せぬ失敗を起点とし、エジソンの電灯の発明のための何千回にわたる失敗、ダイソンの掃除機の開発の途上で起きた5千回の失敗もすべて、予期せぬ失敗を繰り返し、克服したので成功したので、予期せぬ失敗をイノベーションに活用している多くの事例は、技術革新の分野に見られるのです。

画像は、本日のうどん学校の生徒さんの様子です。

今回の生徒さんは、海外からのラーメン学校卒業生2名がいるので、たいへん真剣です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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