うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「女性の社会進出、人口構造の変化の分析、今時代の空気」

昨晩の香川大学での授業の様子

先ずは、お知らせが2件です。

来週10月26日(月)~28日(水)の3日間、ドリームスタジオ大阪で、40周年記念イベントがあり、各種セミナー、製麺講習が行なわれます。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2571&ref=top

再来週11月3日(火)~5日(木)の3日間、ドリームスタジオ名古屋で、40周年記念イベントがあり、各種セミナー、製麺講習等が行なわれます。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2572&ref=top

本日のテーマは「価値感が明確になると、行動が決まる」です。

今週は本日まで社内で、明日のラーメン学校最終日のスープの味のチェックと盛付のチェックのために、本日夕方から東京支店へ向かいます。

その前に、本日は、経営企画部(総務部門)の勉強会で、価値観の確認を行ないましたが、経営企画部の価値感の明確化が、他の部門に比べて、難易度が高かったのは、仕事の範囲が広く、どれを価値感の上位に持ってくるかの判断が、難しかったのです。

そのために、コビー博士の7つの習慣の時間管理の法則を使って、緊急度と重要度のチェックをした結果、重要で、緊急である、第1領域の項目を1番目に設定し、重要であるが、緊急でない、第2領域の項目を2番目と3番目に設定したのです。

価値観においては、価値観の内容よりも、順序の方が大切であり、順序設定を間違えると、結果としての行動がまったく異なってくるので、順序設定には、非常に注意が必要であり、コビー博士の7つの習慣の時間管理の法則は、順序の決定には、たいへん有効なのです。

本日までの社内勉強会で、ほぼ、各部門の価値感が明確になりましたが、社内でまだ明確になっていないのは、学校部門だけで、価値観が明確になることにより、何が重点項目で、何を優先させなければいけないかが、誰でも簡単に分かるようになるので、逐一上司が指示をする必要がなくなるのです。

最初に価値感を明確にしたメンテナンス部門では、すでに明確になった価値感に沿って、行動指針を作り始め、すべての行動が価値感との一貫性が取れているのです。

このようしてみると、価値観を明確にすることの大切さがたいへんよく分かり、ドラッカー塾では、最初に使命を明確にすることの大切さを教わりましたが、使命以前に価値感の明確さが、ビジネスを始める前にはもっと大切であることが、よく分かります。

昨日夜は、「香川大学大学院地域マネジメント研究科における提供講座」にて、公益財団法人かがわ産業支援財団と香川大学大学院地域マネジメント研究科(MBA)による、地域を担う若手人材を育成することを目的に、企業経営者が講師になり、授業科目「地域の中小企業と経済活性化」をテーマにした授業に講師として招かれ、授業を行なってきたのです。

上記のように、地域の人材を対象にしたセミナーなので、参加者のレベルもそれなりに高かったはずで、私に与えられたテーマは、「独自ビジネスモデルによる開業支援」で、当社が行なっている独特な麺学校運営と、当社のビジネスモデルの披露を行ないました。

私の講義の方法は、生徒さんたちに常時質問を求める方法で、いつもの麺学校の経営講義で行なっているのと同じ方式であったのですが、講義の途中では、ほとんど質問がなく、終わってから数人の方から質問を戴きました。

当社の麺学校と違い、経営者の方ばかりが参加している講義だったので、たくさんの質問を期待して臨んだのですが、質問の数が少なく、時間が早く終わりそうであったので、レジメに書いた以外の部分を随分入れたのです。

レジメ以外の部分で入れた一部が、価値観の明確化で、十分な時間があったので、詳しく説明をすることが出来ましたが、ほとんどの参加者は、価値観の重要さについては、あまり意識がないような感じでした。

ビジネス書でも、価値観の明確さの大切さについて触れている書物はほとんどなく、使命、経営理念についてはたくさんの書物が販売されているのです。

私は経営講義の進化に合せて、いつの日か、価値観を明確にする経営について、書籍を出版したいと思っています。

それには、生徒さんたちと一緒に価値感について、さらに内容を深めるとともに、価値観を明確にした結果の成功事例をたくさん作り、当社自体が価値感を明確にして、非常に成功した企業と言われるようにならなければならないのです。

こうして、社内で価値感を明確にする学習を続け、内容のブラッシュアップを続けていけば、いつの日か永く繁栄する企業になっているのでは、と確信が持てのです。

本年2月21日から始まった、173日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びを終え、最終のまとめに取り組んでいきます。

女性の社会進出

人口構造の変化を、イノベーションの機会としてとらえ、生産性の高い優れた労働力を手に入れることに成功した顕著な例がいくつかあり、ニューヨークのシティバンクの成長は、主として意欲に燃える若い女性の社会進出をいち早く認識したことによるもので、1980年ころにはアメリカの大企業のほとんどは、それらの女性の存在を「問題」としてとらえていて、今日でも、そのような企業はかなり多いのですが、大企業のうち、シティバンクだけは、彼女たちの出現こそイノベーションの機会であると見て、1970年代を通じて、積極的に女性を採用し、訓練し、各地の支店へ貸付担当者として配置し、シティバンクが主導的な地位の銀行、しかもアメリカではじめての全国銀行となるには、それら意欲ある若い女性の業績が大きくものをいったのです。

同じ頃、(あまりイノベーションやベンチャーには関係のなさそうな)貯蓄貸付組合が、子育てのために退職し、労働力人ロから脱落した既婚女性が、パートタイムの正社員として強力な戦力になりうることを発見し、それまでは、パートタイムは臨時社員であることが常識で、しかも一度労働力市場から離れた女性は職場に戻ってこないことが常識で、いずれも、かつては当たり前のことだったのですが、人口構造の変化が常識を陳腐化させ、それらの貯蓄貸付組合、とくにカリフォルニアの貯蓄貸付組合は、統計によってではなく、外に出かけて観察することによってこの現実を受け入れ、類のない愛社精神をもつ有能な労働力を手に入れたのです。

旅行およびリゾート産業における地中海クラブの成功もまた、労働者階級のわずか1世代後にしかすぎないにもかかわらず、高い教育を受け、豊かな生活を送るにいたった大量の若い大人たちの出現という、人口構造の変化をイノベーションの機会としてとらえた結果、もたらされ、旅行慣れしていない彼らは、休暇や旅行やレジャーに詳しい者を必要とし、しかも、労働者階級の両親や、中流階級の年輩者と一緒では気づまりであり、そのような彼らが、10代のたまり場の異国版としての地中海クラブにとって、上客となったのです。

以上の結果より、ビジネスは人口が大きく関連しており、日本の現状においては、一番人口の多い世代は、団塊の世代であるシニア世代であり、まだまだ、シニア世代は元気で購買力も旺盛であり、女性の活用もたいへん有効な労働資源であると同時に、強力な消費者であることが分かります。

起きている現象を直視し、観察を繰り返すことにより、思考を重ねて次の時代のニーズを探り出すことは、時間をかけてわれわれ経営者が未来のためにやらなければいけない、非常に重要なことであり、イノベーションの種は、その気になり、目を開けてみると、われわれの周りに存在しているのですが、ただ漫然と見ているだけでは見えず、イノベーションの種を探すのにも、マネッジメントの原理原則を理解していないと、見えるものが見えないのですが、他の人たちに見えなくても、ドラッカーには常に見えていたのは、ドラッカーがマネッジメントの大家であり、マネッジメントを道具にように使えることが出来ていたためであり、われわれもマネッジメントを学ぶことにより、少しでもドラッカーに近づくことが出来るのです。

3人口構造の変化の分析

もちろん人口構造の変化の分析は、人口にかかわる数字から始まるのですが、人口の総数そのものにはあまり意味がなく、年齢構成の方が重要で、1960年代の西側先進国(ベビー・ブーム期の短かったイギリスを除く)で、最も注目すべき変化は、若者の急激な増加で、1980年代の最も注目すべき変化は、若者の減少、中年前期の人口の着実な増加、70歳以上の高齢者の急激な増加で、これらの変化は、1990年代以降には、さらに重要な意味をもつことになり、これらの変化はいかなる機会をもたらし、これら各年齢層の人たちの価値観、期待、ニーズ、欲求はいかなるものになるかが、今後のビジネスに大きな影響を与える要素なのです。

たとえば、正規の大学生の数は増えようがないので、減らさないようにするだけで精一杯であり、どの程度まで高卒者の進学率が上昇し、高卒者の総数の減少を補えるかであるのですが、30代半ばや40代の大卒者が増大することによって、さらに高度の訓練や再訓練を望む高学歴の人たち、すなわち医師、弁護士、建築家、技術者、経営管理者、教師などの数は、大幅に増加するので、以下の質問が大きな意味を持つようになるのです。

1.彼らが求めるものは何か、
2.彼らが必要とするものは何か、
3.彼らはいかに支払うか、
4.正規の学生とは異質な彼らのような学生を引きつけ、満足させるためには何をしなければならないか。
5.高齢者の欲求、ニーズ、価値観はいかなるものか。
6.高齢者は、高齢者グループとしてまとめて考えることができるのか。
7.それとも、異なる期待、欲求、ニーズ、価値観をもついくつかのグループに分類されるのか。

今の日本では、上記のように、一旦大学を卒業して企業で働いている成人の再教育のニーズは、まだ十分に満たされていないので、当社の麺學校は、麺専門店開業者のニーズを満たしているだけでなく、最近では、麺専門店の従業員教育を請け負い、従業員教育のニーズも満たしているのは、当社の麺學校の特徴は、麺専門店の麺打ち職人ではなく、経営者を育成するための学校なのです。

最近、ハロー・ワークは就職希望者のパソコンとか、特殊技術の再教育を行ない、成果を上げていますが、今後の日本では、このような社会人を対象にしたビジネス・スクールのニーズが高まり、特に経営者育成のニーズが高まるものと思います。

「今時代の空気」

人口の年齢構成に関して、とくに重要な意味をもち、かつ確実に予測できる変化は、最も急速に成長する最大の年齢集団の変化、すなわち人口の重心の移動であり、1950年代末のアイゼンハワー政権の末期、アメリカの人口の重心は史上最も年齢が高い水準に達し、そのわずか数年後、人口の重心は大きく下方へ動き、ベビーブームの結果、人口の重心は急激に下がり、1965年には、17歳から18歳というアメリカの独立以来最低の水準まで下がったのですが、人口の年齢構成を重視し、その数字を真剣に見ていたならば、アメリカ社会の空気や価値観が劇的に変化するであろうことは容易に予測できたのです。

1960年代の「若者の反乱」も、昔から若者の典型的な行動形態とされていたものに脚光があてられた結果、浮かび上がったものにすぎなく、それ以前の、人口の重心が20代終わりから30代初めという超保守的な年代にあった頃には、若者の行動は「いつの時代も若者は若者だ」との言葉で片づけられていたのですが、1960年代は、その若者たちの行動が、人口の重心が移動したために時代の空気となったにすぎなく、しかも、ようやく「価値観の変化」や「アメリカの若者化」について論じられはじめた頃には、人口の重心の振り子は、すでに激しく反対方向へ戻っていたのです。

1969年には、少子化の最初の影響が、数字だけでなく、実態に出はじめ、16、7歳のティーン・エージャーが人口の重心の一部を構成する最後の年が、1974年ないし75年となり、その後、人口の重心は上昇を続け、1980年代の初めには、再び20代の後半に戻り、人口の重心の移動に伴い、時代の空気が変化し、もちろん10代は、相変わらず10代のように行動するのですが、その行動は、もはや社会の空気や価値観とは関係のない、単なる10代の行動として受けとめられ、こうして1970年代の半ばには、やがて大学のキャンパスが「運動」や「反体制」とは無縁となり、学生が再び成績や就職先に気をとられること、さらには、あの1968年卒の運動家たちでさえ、その圧倒的多数が、キャリア、昇進、節税、ストック・オプションを考える上昇志向の知識労働者になるであろうことは、ほぼ確実に予測できることとなっていて、事実、そのように予測した者もいたのです。

日本の場合は、最大の年齢集団は団塊の世代であり、現在、60歳の半ばから後半にかけての世代であり、私もその世代のちょうど中心で、、日本の場合の人口の重心、すなわち平均年齢は46歳になっていて、この年齢は年々増加していき、10年後には48.3歳、20年後には49.9歳に達し、その後もずっと高齢化を辿っていく予定で、平均年齢が若く、若々しい国と比較すると、日本は高齢者の国になっているので、中心世代のわれわれこそが、年齢など一切気にしないで、常に若々しい気持ちで、日々送ることが大切で、われわれから世間の空気を変えていかねばならないのです。

画像は、昨晩の香川大学での授業の様子で、講義の内容よりも私の衣装の方を褒めてくれたのです。

衣装よりも、講義の内容を褒めて欲しかったのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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