先ずは、お知らせで、本日11月10日(火)~12日( 木)の3日間、ドリームスタジオ東京で、創業40周年記 念イベントがあり、初日10日だけ少し余裕があります。 (http://www.yamatomfg.com/ events/ detail.php?id=2574&ref=top )本日のテーマは「スタッフたちの歳を重ねる速さ」です。
日々、経営に没頭していると、普段は気付かないのですが 、頑張ってくれているスタッフたちも知らず知らずのうち に、年齢を重ねていることです。
20年前に、新卒で入社したスタッフも既に40歳を過ぎ 、若いころから入社し、一緒に頑張ってくれていて、適齢 期を迎え、いつの間にか、適齢期の真ん中とか、適齢期を 少し過ぎようとしているスタッフもいれば、ある程度の年 齢で入社し、子どももすでに手が離れていっているスタッ フたちもいて、女性たちがたくさん入社するようになった この10年間では、余計に時間の経過の重さを理解します 。
以前の男性スタッフだけのときは、そんなに感じなかった のですが、或いは、私が年齢を重ねていることに関係して いるかも知れませんが、スタッフたちの人生を時間軸で考 えるようになり、スタッフたちが年齢を重ねることに対す る、責任の重さをひしひしと感じているのです。
改めて、人間は道具等とは異なり、年齢を重ねて変化して いく存在であることが分かります。
私自身も同じですが、スタッフたちも毎年、歳を重ね続け ているので、その年齢に応じた待遇とか、社内でもさまざ まな仕組み作りをやらなければいけないことは、山ほどあ るのです。
今いるスタッフたちが、まだ若いうちに、早く待遇面とか 、社内の仕組みとか、スタッフたちのあらゆる境遇を何と かしたいと、焦るような気になります。
私にも子どもが3人いて、3人とも会社で働いていて、子 どもたちの人生も直に見ていて、同時に、社内で働いてい る多くのスタッフたちの人生も見ていて、自身の子供たち と同じように、スタッフたちも幸せな人生を送って欲しい ということなのです。
そのためには、十分な報酬の払える企業作りが欠かせず、 経営者として、恥ずかしくない業績を上げ続けたいのです 。
それには、自分自身の能力を伸ばし続けて、スタッフたち の能力も伸ばし続け、スタッフたちには、常に能力以上の 仕事を与え続けて、能力を伸ばし続けるほかはないのです 。
そのためには、スタッフたちに対して、家族と同じように 厳しい話をして、叱るときには、厳しく叱り、上手くいっ たときには褒め、日々、スタッフたちの能力を伸ばし続け ることに躍起になっているのです。
今回、社内の部門ごとの価値感を明確にしたのが、第一歩 ですが、社内勉強会をエンドレスに繰り返して、スタッフ たちのレベルの日々進化が欠かせないのです。
先月の勉強会では、各部門の価値感が明確になったので、 今月から来月にかけての勉強会では、問題解決能力を増す ことについての勉強会を行なう予定です。
問題解決能力を上げるためには、ロジカルに思考する必要 があるので、ロジックツリーを使い、深く思考する能力を つけていきたいと考えているのです。
社外の麺學校の生徒さんたちに対する経営講義では、毎月 4日間、フルに時間を使っているので、社内のスタッフた ちのためには、もっと多い、もっと充実した時間を使う必 要があることを感じているのです。
本日の「イノベーションと起業家精神」のテーマでもあり ますが、スタッフたちにレベルアップこそが、毎年年齢を 重ねていくスタッフたちに対する一番の報酬になるのでは と思います。
自分自身のレベルアップは、自分自身に対する一番のご褒 美であり、スタッフたちに対しては、スタッフたちのレベ ルが上がるようなチャンスを作り続けてあげることが、一 番のご褒美になるのです。
今朝も朝早くから、瞑想、散歩、筋トレを繰り返していて 、今朝の坂出の気温は15度Cであったので、5千歩の散 歩で、身体中が汗びっしょりになります。
5千歩を早足で歩き続けていると、高野山の千日回峰を思 い出し、まったく、人生の修行をしているような気がしま す。
毎朝の瞑想、散歩、筋トレは、たいへん単純な行動ですが 、休まずにやり続けることは、たいへん素晴らしい人生の 修行が行なえていることが分かります。
本年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノ ベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組 んでいきます。
◆起業家としての計画
既存企業のイノベーションの第4の段階が、①これら廃棄 の制度化、②既存の事業、製品、サービス、市場、技術に ついてのレントゲン写真による診断、③イノベーションの ニーズの把握を前提として、④イノベーションの目標と期 限について起業家としての計画を立てることであり、その ような計画があって、はじめてイノベーションのための予 算を適切なものにすることができ、さらに最も重要なこと として、いかなる能力のいかなる人材をどれだけ必要とす るかを明らかにすることができるのです。
成果をあげる能力が実証ずみの人材を配置し、彼らに必要 な道具、資金、情報を与え、明確で曖昧なところのない期 限を設けて、はじめて計画を立てたことになり、誰もが知 っているように、それまではよき意図が存在するにすぎず 、 これが起業家精神のための経営政策であり、企業とそのマ ネジメントが、新しい事業に貪欲となり、イノベーション を健全かつ正常な活動と見るようになるための経営政策で あるのです。
この経営政策は、企業のレントゲン写真、すなわち既存の 事業、製品、サービス、市場の分析と診断を基礎とするが ゆえに、既存の事業が新しい事業の犠牲になり、既存の製 品、サービス、市場に付随する機会が新しいものの魅力の 犠牲になることを防いでくれ、企業のレントゲン写真は、 意思決定のための道具であり、それは、既存の事業に資源 を振り向けることを可能にし、強制し、しかも同時に、明 日の事業と新しい製品、サービス、市場を創造するうえで 、何が必要かを決定することを可能にし、イノベーション の意図を実現することを可能にするのです。
もちろん既存企業が起業家的たるためには、自らの製品や サービスが競争相手によって陳腐化させられるのを待たず 、自ら進んで陳腐化していかなければならなず、企業は新 しい事業のなかに、脅威ではなく、機会を見出すようマネ ジメントし、今日とは違う明日をつくり出す製品、サービ ス、工程、技術のために、今日仕事をしなければならない のです。
3 起業家精神のためのいくつかの具体的方策
起業家的たるためには、マネジメント上、いくつかの具体 的な方策がある。
◆機会についての報告と会議
第1に最も簡単なこととして、人は提示されたものは見る が、提示されていないものは見逃すので、マネジメントの 目を機会に集中させなければならず、今日、マネジメント に提示されるのは問題の数々であり、とくに、期待外れの 分野の問題であるので、機会を見逃しているということで あり、そもそもマネジメントに対し機会が提示されていな いのです。
中小の企業でさえ、マネジメントは通常、月に1回、業務 報告を手にするのですが、その「第1ページ」には、業績 が計画を下回った分野、不足した分野、問題のある分野が 列挙されていて、会議では問題に取り組み、午前中いっぱ いが問題の検討にとられ、もちろん問題には、注意を払い 、深刻に受けとめ、取り組まなければならないのですが、 問題だけを検討していたのでは、機会は無視されたまま死 に、起業家精神が当たり前になるためには、イノベーショ ンの機会に注意を払うようにするための、以下のような特 別の仕組みが必要であるのです。
報告書には「第1ページ」を2つつけ、1つはこれまでと 同じものであって、問題を列挙すればよいのですが、もう 1つは、業績が期待や計画を上回った分野を列挙しなけれ ばならないのは、前にも強調したように、事業における予 期せぬ成功は、イノベーションの機会の兆候だからであり 、予期せぬ成功を調べなければ、起業家的たることはあり えないのですが、問題にのみ焦点を合わせる企業は、予期 せぬ成功を調べることを時間の無駄としてしまうのです。
「せっかく成功しているものをいじり回す必要があるか。 かき回さなくとも、うまくいっているではないか」と言う のですが、その結果は、多少注意深く、多少傲慢でない者 が、競争相手として登場してくるだけであり、したがって 、起業家的な企業では2つの会議を開き、1つは問題に焦 点を合わせた会議であり、もう1つは機会に焦点を合わせ た会議であるのです。
つねに有望な分野でトップに立っているある中堅医薬品メ ーカーでは、第2月曜と最終月曜の月2回、経営会議を開 き、第2月曜の会議では問題を検討し、前月に目標を下回 ったり、半年前から目標を下回ったままのものを取り上げ 、この会議は、ほかの企業の経営会議と変わらないのです が、最終月曜の会議では、目標を上回った分野や予期せぬ 市場からの受注を取り上げ、20年間に10倍の規模に成 長した、このメーカーのトップ・マネジメットは、自社の 成功が主として、この機会に焦点を合わせた第2の経営会 議によるもので、しかも「実際に経営会議で見つけた機会 の1つ1つよりも、そこで培われた機会を探す癖がもたら した起業家的な姿勢のほうが、大きな意味をもっていた」 と言っているのです。
◆成功の秘訣の報告
第2に、このメーカーでは、マネジメント全体に起業家精 神を浸透させるため、もう1つ別のことを行っていて、す なわち半年に1度、事業部担当、市場担当、製品ライン担 当のマネジメントの人間を40人から50人集め、2日問 におよぶ戦略会議を開いているのです。
初日の午前中をかけて、過去1年間、起業家的なイノベー ションにおいて優れた業績をあげた部門の経営管理者が報 告し、とくに成功の要因を報告し、「何を行ったか」、「 いかに機会を見つけたか」、「何を学んだか、そして現在 、どのようなイノベーションの計画をもっているか」を報 告し、ここでも、実際に会議で報告されたものよりも、そ の戦略会議に参加した者の姿勢や、価値観に与えるインパ クトのほうが重要で、事実、参加した者は、この会議でい かに多くを学び、いかに多くのアイデアを得たか、いかに 多くの計画を持ち帰り、実行したかを言っているのです。
このように、起業家的な既存企業では、優れた方法で仕事 をする人間や部門を絶えず探していて、それらの人間や部 門を選び出し、脚光をあて、「何をして成功したか」「ほ かの者がしていない何をしたか。ほかの者がしている何を しなかったか」を聞くのです。
上記のように、起業家的な企業になるための方法は、案外 簡単で誰でも出来そうな内容ばかりで、後は実行するかど うかだけで、実行すれば、即、効果が上がりそうな内容ば かりで、社内に起業家精神のDNAを残すためには、やり 続けなければいけないことがよく分かり、ドラッカー・マ ネッジメントのイノベーションについても、過去学んでき たつもりであり、7つの機会のとらえ方も学んできたので すが、詳細な実行方法までは理解していなかったのですが 、ここまで深く、実行する方法まで詳述できるということ は、ドラッカー自身の深い体験によるものであり、ここま で実務に精通していることに驚きます。
画像は、先週のうどん学校の実技最終日の生徒さんの作品 です。
野菜と海老の掻き揚げのインパクトのある盛付です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキー です。