本日のテーマは「海外では、外国人が日本の麺ビジネスを開業」です。
来週2月9日(火)から11日(木)までの3日間、ドリームスタジオ福岡で、恒例のパワーアップ・イベントを開催し、私のセミナーも現在の時流に合わせ、多くの方の悩みである、次の3つ(1.麺ビジネスのイノベーション、2.究極の人手不足解決法はこれだ、3.究極の売上対策)を用意しました。
※イベントは終了しましたが、大和製作所では定期的にイベントを開催しております
残り席は少し、希望者はお早めに!。
本日2月2日、国内で各種展示会を主催している「トレードショー・オーガナイザー」の方がたが来社し、5月の大阪インテックスでの展示会でのセミナーのタイトルでの打ち合わせを行ないました。
「トレードショー・オーガナイザー」側の要望は、海外への出店に関する内容を希望したのですが、私は最近の傾向として、国内から海外への出店希望者は減少していることを説明したのです。
以前は円高であったのと、海外に出て行けるだけの経営資源を持った人たちはほぼ一巡したのが原因ではないかと思います。
海外に自分でリスクを取って出店するには、年商規模で10億円、或いは15億円以上の規模がないと、体力がなく、厳しいのです。
だから、これより規模の小さい店舗の場合は、直営店を出すのではなく、現地の会社と合弁であったり、ノウハウだけを提供し、ロイヤルテイを貰うタイプが増えているように思います。
2~3年前は、国内から海外への出店希望、特にラーメン店の出店が多かったのですが、現在は、海外で住んでいる外国人がラーメン店を開業するケースが非常に多くなっているのです。
先月の本社のラーメン学校でも、海外からの生徒は、アラスカとLAは白人で、オーストラリアは韓国系で、イギリスは現地に住んでいる日本人であり、最近の海外での出店で目立つのは、外国人の出店が非常に増えていることです。
従って、国内のお客さまに対しては、海外ビジネスの話よりも、国内ビジネスでの課題についての話の方がもっと興味のある話ではないかと思います。
国内での一番ホットな話題は、人手に関する問題であり、上記の福岡のイベントように、現在私が作成しているレジメの話をしたのですが、私は人手不足の解決策として、大きく下記の5つのテーマに分類したのです。
1.人手の要らないビジネス
2.人手の少なくて済むビジネス
3.未熟練者でオペレーションが出来る方法を探る
4.人手の集まるビジネス
5.お客さまを従業員にする
それぞれのテーマについて、詳細な説明と事例紹介をドリームスタジオ福岡で、朝9時半からのセミナーで話す予定です。
例えば、上記5番のお客さまを従業員にする方法等は、もっとも優れた効果のある人手不足対策であると同時に、お客さまに喜んで従業員の役割を果たして貰う方法です。
この様に、これからの人手不足時代は普通の解決策ではなく、イノベーテイブな解決策が必要であり、そうでなければ、本当に人手不足は解決しないのです。
これからは、ますます、人手不足が加速するのですから、人手不足はすべての日本でのビジネスの課題であり、それを逆手に取って解決する方法があるのです。
人手不足対策の他に、上記セミナーの1.麺ビジネスのイノベーション、3.究極の売上対策も、今の時代は普通の方法で売上を上げたり、イノベーションを起すことは出来ないので、違った方向からのアプローチが重要なのです。
1.麺ビジネスのイノベーションでは、イノベーションの7つの機会を活用した麺ビジネスでのイノベーションを起す方法について、詳しく説明を加えます。
3.究極の売上対策では、皆さんが驚くような、今の時代にピッタリ合った、人手を使わない、面白い麺ビジネスの事例を紹介します。
以上のように、たくさんのセミナー満載の3日間のイベントであり、お金には変えることの出来ない価値のある3日間なので、来ないのは勿体ないのです。
来ないと人生の時間のロスになること請負です。
昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。
◆なすべきでないこと
成すべきことがあるように、下記のように、3つの「なすべきでないこと」があるのです。
(1)まず、利口であろうとしてはならない。
イノベーションの成果は、普通の人間が利用できるものでなければならないのであり、多少なりとも大きな事業にしたいのであれば、さほど頭のよくない人たちも使ってくれなければならず、大勢いるのは平凡な人たちであり、組み立て方や使い方のいずれについても、利口すぎるイノベーションはほとんど確実に失敗するのです。
(2)次に、多角化してはならないこと、散漫になってはならないこと、一度に多くのことを行おうとしてはならないことです。
もちろんこれは、「なすべきこと」の1つとしての的を絞ることと同義であり、核とすべきものから外れたイノベーションは雲散し、アイデアにとどまり、イノベーションにいたらず、ここでいう核とは、技術や知識にかぎらず、市場のこともあり、事実、市場についての知識のほうが、技術についての知識よりもイノベーションの核となるのです。
イノベーションには核が必要であり、さもなければあらゆる活動が分散し、イノベーションにはエネルギーの集中が不可欠であり、イノベーションを行おうとする人たちが、互いに理解しあっていることが必要であり、そのためにも、統一、すなわち共通の核となるものが必要であり、多様化や分散はこの統一を妨げるのです。
(3)最後に、明日のためにイノベーションを行おうとしてはならないのであり、現在のためにイノベーションを行わなければならないのです。
たしかに、イノベーションは長期にわたって影響を与えるかもしれない、あるいは、20年たたなければ完成しないかもしれず、コンピュータは、最初の実用機が市場に出て25年後の1970年代の初めまで、ビジネスにさほど大きな影響は与えなかったのですが、それは科学計算、給与計算、パイロット訓練のシミュレーションに、初めから利用することができたのです。
「25年後には、大勢の高齢者がこれを必要とするようになる」と言えるだけでは十分でなく、「これを必要とする高齢者はすでに大勢いる。もちろん時間が味方である。25年後には、もっと大勢の高齢者がいる」と言えなければならず、現在の時点で直ちに利用できなければ、ダ・ヴィンチのノートに描かれたスケッチと同じであって、アイデアにとどまり、われわれのほとんどはダ・ヴィンチほどの才能をもっておらず、われわれのノートが、それだけで不滅の価値をもちつづけることはないのです。
このことを完全に理解したのが、エジソンで、彼以外の発明家たちは、すでに1860年から65年頃にかけて電球の発明にかかっていたのですが、彼は必要な知識が揃うまで10年待ち、それまで、電球は明日のことに属し、彼は必要な知識が揃ったとき、すなわち電球が可能なものになったとき、2年間にわたって膨大なエネルギーと有能な人材を集中的に投入したのです。
イノベーションには、ときとして長いリードタイムが伴い、医薬品の開発研究では10年を要することも珍しくなく、それにもかかわらず、今日、医療上のニーズが存在していない医薬品の開発研究に着手する製薬会社はないのです。
◆イノベーションを成功させるための3つの条件
そして最後に、3つの条件があり、いずれも当然のことでありながらしばしば無視されているのです。
(1)イノベーションとは、仕事でなければならない。
イノベーションを行うには知識が必要であり、創造性を必要とすることも多く、事実、イノベーションを行う人たちのなかには、卓越した才能をもつ人たちがいるのですが、彼らが同時に異なる分野で働くことはほとんどなく、あの恐るべきイノベーションの才能をもっていたエジソンでさえ、電気の分野でしか働かず、イノベーションに優れたニューヨークのシティバンクが、小売業や医療についてイノベーションを行おうとすることはありえないのです。
イノベーションには、ほかの仕事と同じように、才能や素地が必要であるのですが、イノベーションとは、あくまでも意識的かつ集中的な仕事であり、勤勉さと持続性、それに献身を必要とし、これらがなければ、いかなる知識も、創造性も、才能も、無駄となるのです。
(2)イノベーションは、強みを基盤としなければならない。
イノベーションに成功する者は、あらゆる機会を検討し、「自分や自分の会社に最も適した機会はどれか、自分(あるいは自分たち)が最も得意とし、実績によって証明ずみの能力を生かせる機会は何か」を問わなければならず、イノベーションの仕事は、ほかの仕事と変わるところがないのですが、イノベーションほど、自らの強みを基盤とすることが、とくに重要なものはほかになく、なぜならば、イノベーションにおいては、知識と能力の果たす役割がきわめて大きく、しかもリスクを伴うからであり、イノベーションには相性も必要であり、何ごとも、その価値を心底信じていなければ成功しないのです。
当然のことながら、恐ろしく生真面目であることを自他ともに認める科学志向の人たちからなる製薬会社が、口紅や香水で成功したことはなく、イノベーションの機会そのものが、イノベーションを行おうとする者の価値観と合っていなければならず、彼らにとって意味のある重要なものでなければならず、さもなければ、忍耐強さを必要とし、かつ欲求不満を伴う厳しい仕事はできないのです。
(3)イノベーションはつまるところ、経済や社会を変えるものでなければならない。
消費者、教師、農家、眼科手術医などの行動に、変化をもたらさなければならないのであり、プロセス、すなわち働き方や生産の仕方に変化をもたらさなければならないのであり、イノベーションは市場にあって、市場に集中し、市場を震源としなければならないのです。
2イノベーターの保守性
1、2年前、起業家精神をテーマにしたある大学のセミナーで、心理学者たちの発言を聞いたことがあり、それぞれの意見には対立する点も多かったが、起業家的な資質が、リスク志向であるということでは意見が一致していたのです。
そこで、プロセス・ギャップによるイノベーションをもとに、25年で世界的な事業を育てたある有名な起業家がコメントを求められたのですが、彼はこう言ったのです。
「みなさんの発言にとまどっている。私自身、大勢の起業家やイノベーターを知っているつもりだが、今まで、いわゆる起業家的な人には会ったことがない。私が知っている成功した人たちに共通している点は1つしかない。それはリスクを犯さないということである。彼らはみな、犯してはならないリスクを明らかにし、それを最小限にしようとしている。そうでなければ、成功はおぼつかない。私自身、リスク志向でいたかったならば、不動産や商品取引、あるいは、母が希望したように画家になっていたと思う」
これはドラッカーの経験とも一致し、ドラッカーも、成功した起業家やイノベーターを大勢知っているが、彼らの中にリスク志向の人はおらず、通俗心理学とハリウッド映画によるイメージは、まるでスーパーマンと円卓の騎士の合成であるのですが、実際にイノベーションを行なう人たちは、小説の主人公のようではなく、リスクを求めて飛び出すよりも、時間をかけてキャッシュフローを調べているのです。
イノベーションにはリスクが伴い、スーパーでパンを買うために車に乗ることにもリスクは伴う、そもそも、あらゆる経済活動にリスクが伴ない、しかも昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが、明日をつくることよりも、はるかに大きなリスクを伴うのです。
イノベーションは、どこまでリスクを明らかにし、それをどこまで明らかにできたかによって、成功の度合いが決まり、どこまでイノベーションの機会を体系的に分析し、どこまで的を絞り、利用したかによって決まるのです。
成功するイノベーションは、予期せぬ成功や失敗、ニーズの存在にもとづくものなど、リスクの限られたイノベーションであり、あるいは、新しい知識によるイノベーションのように、たとえリスクが大きくとも、そのリスクを明らかにすることのできるイノベーションであるのです。
イノベーションに成功する者は保守的であり、彼らは保守的たらざるをえないのであり、彼らはリスク志向ではなく、機会志向であるのです。
本社でいるときは、ほとんどドリームルームで仕事をしています。
ドリーム・ルームでは赤い飛行機が飛んでいます。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。