ロンドンへ来て2日が経過し、ロンドンの素晴らしさに魅了されるばかりです。
過去、パリ、ドイツ、イスラエル、NY、LA、他アジアの多くの都市を訪問して来ましたが、今回のロンドンほどの感激はなかったのです。
昨日も訪問したお客さまの会社で、昼食は近くにあった素晴らしいパブにご案内戴き、イギリス料理の美味しさとパブの持つ、家庭的で温かい雰囲気に浸ってしまいました。
夜には、テームズ川とタワー・ブリッジ付近の新しく開発されたエリアに行き、健康志向のカフェが集まっている付近に行ってきました。
店舗コンセプトが素晴らしく、店内の什器、備品、そして販売されている商品がコンセプトとの一貫性のある素晴らしい内容でした。
それは、パリとかNYでも見たことのない、斬新なもので、テークアウトのスープの紙の容器のデザイン、防水の機能が素晴らしく、ふたをすれば、中身がこぼれないような高い精度で作られていました。
その付近にある健康志向のカフェをしらみつぶしに見て、味わった後、トラファルガー広場の近くにある高級なレストランに案内して貰いました。
水曜日の夜とあって、お客さまは多くなかったのですが、今まで訪れた各国のレストランの中でも最も盛り付けが素晴らしいレストランでした。
盛り付けも大ざっぱできれいなのではなく、細部にわたるまで、細やかに仕上げられていましたし、味も素晴らしかったのです。
私だけでなく、同行した4人全員のメニューのレベルが高かったのです。
過去、ロンドンのレストランのレベルの高さについて、誰からも教えられたことがなかったので、こうして自分自身で体験してみて、認識を新たにしました。
過去、ロンドンは食事の不味い場所だと言われてきて、そのような先入観念に駆られていたので、ロンドンではハッキリ言って、期待していなかっただけに、こんなに変化、進化したロンドンに驚いたのです。
同行した海外担当の女性スタッフのパベットによれば、彼女が最初にロンドンに留学したのは15年前だったそうですが、その頃のロンドンは、今とはぜんぜん異なり、空港、電車、建物、すべてが世界基準から比較すると、相当、遅れていたそうです。
しかし、今回来てみて、ヒュースロー空港のターミナルを見ても、昨晩のテームズ川沿いの新しい再開発エリアを見ても、世界くらいに一番進んでいる都市でした。
建物等のハードも非常に進化していたのですが、私が一番感心したのは、カフェのハードを支えているソフトでした。
現在は、IT産業がたいへんな勢いで、進化を続けていますが、飲食ビジネスのソフト部分も負けず劣らずに進化を続けていることが、今回のような先進都市を見ると、驚くくらい進化していることが分かります。
今回初めてのロンドンでしたが、ぜひ、スタッフたちも連れてきたいと思ったのでした。
たまたま、今回はロンドンでしたが、まだまだ世界中には、私の知らない世界がたくさんあるはずです。
本日もさらにくまなくロンドン市内を探求し、新しい発見をしてきます。
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「成果をあげる人の共通点は成すべきことを成すこと」です。
54.成果をあげる人の共通点は成すべきことを成すこと
成果をあげる人たちは気性や能力、職種や仕事のやり方、性格や知識や関心において千差万別である。
共通点は、なすべきことを成し遂げる能力をもっていることだけである。
(解説)結果を出す力とは「仕事力」のことで、結果を出した当社の若いユーザーさまの話です。
この方は約4年前にラーメン店をオーナーとして、資金を出して始めた方で、ラーメンのことが分らなかったので、プロの店長に任せて開店しました。
ところが、プロの店長を採用して始めたはずのラーメン店が、予定通りの業績が上がらずに、苦戦したのです。
すると、雇っていた店長が自分でこのラーメン店を買い取り、独立したいと言ってきました。
それを聞いた若いオーナーは怒り、一緒に始めたラーメン店が上手くいかないような状態にしておいて買い取るとは何事かということで、店長を辞めさせ、自分でラーメン店を立て直すと宣言しました。
店長は、「何も知らない素人に何が出来るのか、ラーメン店なんかできる訳がない。」と、オーナーのことを笑いました。
すると、このオーナーは発奮して、ネットでラーメンに関する情報を調べ回った結果、当社のHPに辿り着き、当社のラーメン学校に入学しました。
1週間のラーメン学校を卒業後、試行錯誤の末、愛知県の食べログ人気ナンバーワンのラーメン店になったのです。
このように、「仕事力」とはどんな場合であっても、結果を出す力です。
何が何でも、結果を出さなければという意志力、出来るまで諦めない忍耐力、要するに総合的な人間力全てです。
何の知識もないラーメンの分野で自店を1~2年で、愛知県でトップの人気店に仕上げた実績です。
プロであったはずの店長が及びもしなかったことを、素人のオーナーがやり遂げたのです。
このオーナーの「仕事力」、即ち、覚悟と忍耐力があれば、どんなことをやっても成功することでしょう。
このオーナーにお会いする毎に真摯な姿勢を見て、ビジネスに賭ける意気込みの迫力を強く感じています。
われわれ、プロの仕事人に要求されていることは結果を出す力、要するに「仕事力」です。
ビジネス力を構成する要素は次の通りで、勝ち癖の必要条件とほぼ同じであると同時に、人間力が大きな要素であることが分かります。
1.結果を出せるということに強い信念を持っていること、要するに、始める前から、既に成功していることです。
2.結果を出すことにとことんこだわり、そこだけに焦点を当て、忍耐力、熟成時間が必要なことを理解することです。
3.もし、どうしても上手くいかない場合はアプローチを変え、何度でも早く繰り返してみることです。
4.絶対に諦めないことです。
5.プロセスを楽しむことです、絶対に苦しまないことです。
リスクを取って、新しいことを始めると必ず、障害が付きまといます。
成功すればするほど、障害も大きくなってきます。
病気の場合も、治療が進み、良くなる前には、必ず好転反応があります。
好転反応とは、良くなる前に現れる反転現象で、一時的に悪くなったように見える現象のことです。
この現象を悪化していると誤解して、治療方法を変えてしまったり、治療を止めてしまうと元の木阿弥になってしまいます。
良くなる前には必ず、厳しい時代があることを理解しなければいけないのです。
夜明け前が、一番暗く、世の中は、物事が簡単には成功しないようになっています。
簡単に成功しない期間が長ければ長いほど、成功した時の成功度合いは大きいのです。
殆どの人達は成功するまで我慢できないで、途中で諦めてしまい、成功出来ないだけで、成功には試練がつきものです。
私も過去の自分を振り返ってみて、「あの時は大変苦しかったが、諦めなかったから、今の自分があるのだ」と思えるような体験がいくつもあります。
何かリスクを取って新しいことを始めると、苦しいことや厳しいことに遭遇するのは当たり前です。
次に上記のように結果を出すには、実行はたいへん重要ですが、併せて、マネッジメントの学習は欠かせないのです。
マネッジメントの学び方について、私のドラッカー・マネッジメントの師である国永先生は5分間で学ぶドラッカーで、「断片的な学びでは経営の力は身につかない」と次のように、戒めているのです。
まず最初に申し上げなければならないのは、マネジメント力は生まれつき備わっているものではなく、育つもの、あるいは育てるものである、ということです。
つまり、誰でも心がけひとつで身につけることできるのが、マネジメント力なのです。
ただし、経営とは儲かりさえすればよいというほど単純なものではなく、利益以外のさまざまな問題をクリアして初めて成り立つものです。
そのかぎりで、マネジメントは体系的に学ぶしかなく、販売戦略なら販売戦略だけといった具合に、断片的に学んでもほとんど意味がありません。
ドラッカーのマネジメントを体系的に学んだ多くの経営者が、「自分はこれまで経営してこなかった」と口々に言うのを聞いて、ドラッカーの言葉の意味するところが理解できました。
つまり、経営者にとって重要なのは、「本当に経営しているのかどうか」ということであって、常に、「何ができて何ができていないか」の判断ができるようでなければいけない、ということなのです。
では、どうやったらその判断ができるのかと言えば、経営というものを体系的に理解するしかありません。
「真の実力は座学と実践の繰り返しから」
マネジメントを学ぼうとする人のなかには、各種経営セミナーへの参加を考える人が少なくないようです。
セミナーに関してドラッカーは、「セミナーは道具のひとつである。それ自体マネジメントではない」(『エッセンシャル版マネジメント』)と語り、セミナーに参加すれば自然とマネジメント力を身につけられるという考えを戒めています。
仮に、座学でゴルフを学ぶ2泊3日のスクールがあるとして、参加する人がいるかどうかで、ちょっとゴルフを知っている人なら参加しないでしょう。
座学だけでゴルフが上達するのは、きわめて困難だからであり、マネジメントも座学だけで身につけるのは困難です。
本当にマネジメント力を身につけようと思うなら、座学のほかに実践が必要不可欠で、座学と実践を繰り返していって初めて、マネジメント力が身につくのです。
画像は、昨晩、ロンドンのお客さまに夕食でご案内戴いた素晴らしいレストラン「NORTHALL」のパスタです。
細やかな盛り付けの綺麗さと味に驚きました。
他のメニューもすべて素晴らしかったのです。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。