製麺業界では一般的に25kgの小麦粉一袋から300食の麺を製造するのが基準の様です。
これは、うどんもラーメンも同じです。つまり、25000g÷300≒83gこれが1食分の小麦粉の重量です。
さて、ここでラーメンの重量ですが、ラーメンには多加水、中加水、少加水とあります。
多加水ラーメンで、加水率を45%とした場合、小麦粉重量の45%の溶液でミキシングしますから生地重量は145%となり、ロス無しに製麺できた場合はこれが1食分の生ラーメンの重量となります。
従って、83g×145%≒120gとなります。
以上の様な計算から、下記の様な表が得られます。
加水率 (%) | 量目 (g/食) |
45 | 120 |
35 | 112 |
30 | 108 |
28 | 106 |
こうなると、一見多加水ラーメンの方が生麺重量が重く、得をした様な気になるかもしれませんが、生麺を茹でた場合、多加水の麺は早く茹で揚がり、少加水の麺は長く茹でる必要が生じます。
結局、食べる時の麺の水分率はほぼ一定になり、茹で上がり重量は200g~210gとなります。
(もちろん、博多ラーメンの「バリ硬」とか「粉落とし」は別途です。)博多ラーメンの様に替え玉があり、1食当たりのg数の少ないのは別にして最近のラーメン店は生麺の量目が増える傾向にあります。
人気店では最近はほぼ180gが標準になってきています。そしてつけ麺では更に量目が多く、250g、300gは当たり前です。